一日一言
手中に落ちる
他人の所有物となると言う意味で、
或る物が敵や競争者の手に渡る事
を言うのに用いる。
★ライバル会社と競っていたある発明
が、残念ながら相手の手中に落ちた。
歳時記
啓蟄(けいちつ)
啓は「ひらく」、蟄(ちつ)は「土中で冬ごもりしている虫」
の意味で、大地が暖まり冬眠していた虫が、春の訪れを
感じ、穴から出てくる頃。
菰(こも)はずし を啓蟄の恒例行事にしているところが
多いですね。
まだまだ寒い時節ではありますが、一雨ごとに気温が
上がり、日差しも徐々に暖かくなってきます。
春雷がひときわ大きくなりやすい時季でもあります。
八百屋さんの店先に山菜が並び始めます。
旬の食材で春の訪れを味わいましょう。
※実際に、動物や虫(種類によって違いますが)が冬眠
から目覚めるのは、最低気温が5度を下回らなくなって
から、平均気温が10度以上になってからだそうです。
3月から咲く花「三叉(みつまた)」
開花時期は、 3/ 5 ~ 4/10頃。
・原産地は
中国中南部、ヒマラヤ地方。
江戸時代初期に渡来。
・花芽は、
ちょっと不気味な、不思議な形。
・花は、蜂の巣が
ぶら下がったような形。
・枝が3本ずつ分岐する。
(不思議!)
これが名の由来♪
・樹皮には強い繊維があり、
和紙の原料になる。
しわになりにくく高級で、
また虫害にもなりにくいので、
1万円札などの紙幣や証紙など
重要な書類に使われる。
1876年(明治9年)に、
政府印刷局で三叉を原料として
紙幣を作ってから、
三叉の利用度は
非常に高くなった。
紙幣以外でも、
証書・地図用紙・コピー紙など
各種の紙とその原料として
幅広く使われている。
・「三椏」とも書く。
「椏」は”あ”とも読み、
「木の股」の意味がある。
・「赤花三叉
(あかばなみつまた)」は、
戦後、愛媛県の栽培地で
発見され、
今では黄色花とともに
よく栽培されている。
・「春されば
まず三枝(さきくさ)の
幸(さき)くあらば
後(のち)にも逢はむ
な恋(こ)ひそ
吾妹(わぎも)」
柿本人麻呂
(季節の花300より)