人生日訓(301)
「客来れどもやがて帰るが如し」・
鈴木正三の言葉。どうしたら妄想を取り除けるかという問い
に対して、正三が答えた返事。しいて心に起こる妄想妄念を、
力を入れ、つとめて払いのけるようなことをせずとも、打ち捨
てておけば、自然に消え去るもので、ちょうど、出入りの激し
い家に客が来ても、無理に押し返そうとせずとも、来た客は、
ほどなく立ち戻るようなものだというのである。なかなか面白
い表現だと思う。一つの自分の仕事に力を入れて打ち込ん
でいれば、妄想と言うものは、いつとはなしに消えてゆくの
である。正面きって、胸にわく妄想を無理に、力を入れて、
とりさろう、取り去ろうとすると、かえってそのことに引っか
かってしまって、結局、妄想に引きずり回されてしまうもので
ある。そんな時には妄想の起こったままに打ち捨てておくが
よい。
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4月から咲く花「蓮華草(れんげそう)」
開花時期は、 4/ 1 ~ 5/10頃。 ・中国原産。 日本にはかなり古くに渡来した。 ・「蓮(はす)」の花に似た草、 というのが名の由来。 ・中華料理などで、 お汁なんかをすくうときに使う 「れんげ」の名は、 その形が「蓮(はす)」の 花びらに似ており、また、 「蓮」の花は 「蓮華草(れんげそう)」に 似ている、との連想で、 「れんげ」と名づけられたらしい。 ・蓮華草の根には バクテリアが付いていて これが稲にとって いい肥料になるため、 稲(いね)を植える前の 水田に植えておき、 花のあとですきこんで (土でならして) 肥料にすることがある。 ・岐阜県の県花(蓮華草) ・別名 「紫雲英(げんげ)」。 花が一面に咲いているのを 遠くから見ると、 低くたなびく紫の雲のように 見えることからの名前。 ”げんげ”は ”れんげそう”の なまり音らしい。 ”しうんえい”と、 そのまま読むこともある。
(季節の花300より)