一日一言
虚々実々(きょきょじつじつ)
「虚」は備えの無いこと、「実」は備えのある
所の意味で、相手のすきをうかがう計略や
手立てを指すところから、嘘と実とを織り交
ぜた腹の探り合いや、駆け引きなどを形容
していう場合に用いる。
★国会の審議における与野党の毀虚々実々
の討論は、白熱化した。
類語:虚実
秋になる果実「枸杞 (くこ)」
夏から秋にかけて紫色の花が咲き、
そのあとで赤い柔らかい実がなり
食べられる。
(実の赤い色は、干しても
なかなか色落ちしない)
この実を酒や焼酎に漬けて
「クコ酒」にする。
・枝にはとげあり。
・根の皮は解熱や強壮薬にもなる。
根は「地骨皮」という漢方薬になる。
中国と日本では古くは
「沼美久須利(ぬみくすり)」と
呼ばれるほど薬として有名で、
栽培も盛んだった。
・とげが多いところから
生垣としても植えられる。
・中国名「枸杞」の音読みが「くこ」。
(季節の花300より)
一日一言
喬木(きょうぼく)風に折らる
丈の高い木は、それだけ風にさらされやすい
と言う意味から、人の上に立つような地位に
あると、他人にね溜まりたり反感を持たれたり
するということのたとえに用いる。
★一国の総理大臣ともなれば、色々な事情から
喬木風に折らるよな、批判を受け止めなければ
ならない。
秋になる果実「烏瓜(からすうり)」
つる性植物。
・夏の夜に花が咲く。
(翌日の日中にも、一部咲き残る)。
レース飾りのある白いきれいな花。
白い花のネット状の模様は
雄花と雌花を結ぶ蛾(ガ)の標識になる。
・実を、烏が好んで食べることから「烏瓜」。
・秋に、縦長の実ができる。
最初は緑色で縦じまがあり、
緑→だいだい色→赤 と色が変わっていく。
実が赤くならずに黄色くなるものもある。
こちらは「黄烏瓜(きからすうり)」
という。
(なかなか見分けがつかない。ここでは
まとめて「烏瓜」ページとしました)
・葉のふちは浅く切れ込む。
(「烏瓜」の葉っぱはざらざら、
「黄烏瓜」の葉っぱはすべすべ)。
・別名 「玉章、玉梓(たまずさ)」
「狐の枕(きつねのまくら)」
(季節の花300より)
一日一言
強暴占有(きょうぼうせんゆう)
相手の意思や事情などを無視して、暴力を
もって自分ひとりの物にしてしまう場合を表
すのに用いる。
★某国の将軍様は、権力を強暴占有して独裁
を続けた結果身を滅ぼした。
秋になる果実「柿」
・秋の果物。おいしいよ。
甘柿(富有、次郎、江戸一、御所等)、
渋柿(西条、平核無等)があります。
実の表面に黒い斑点がポツポツあるものは
どちらかというと「甘い」そうです。
・春の新緑若葉はとてもすばらしい色で、
林の中でよく目立ちます。
・葉は”柿の葉のお茶”としても使われる。
うちの両親がよく飲んでます。
・花はあまり目立たない。5月頃に咲く。
花は終わりかけになるとボトボトッと
音をたてて地面にどんどん落ちる。
その場に居合わせると壮観です。時期は
だいたい5月下旬から6月初め頃。梅雨の前。
「柿花落」はその頃の季語だったと思います。
この、花が落っこちてくるようすは
青桐も同じですね。
・秋に紅葉する「赤」い葉と「黄」色の実から、
「赤黄」→ 「あかき」→ 「かき」になった、
という説がある(名前の由来)。
・「桃 栗 3年、柿8年、梅は酸い酸い13年、
柚子は大馬鹿18年、林檎ニコニコ25年」。
実を結ぶ時期のこと。何事も、時期が
来なくてはできないというたとえ。ただし柿は
鉢作りなら3~4年くらいで結実するらしい。
・英語では「パーシモン(persimmon)」。
ゴルフのクラブのヘッドの材料として柿の木が
使われる(パーシモンヘッド)。
柿の木の前には「ブナの木」が使われていた。
・劇場が新築されてから初めて行われる劇の
ことを「柿落とし(こけらおとし)」という。
この場合の「柿」の字は、右側の「市」の部分
の縦棒が上から下まで突き抜けている字で、
「こけら」と読み、
「材木のけずりくず」などを意味する。
新築、改築工事の最後に足組みなどの
柿(こけら:材木のけずりくず)を
払い落としたところから。
・「柿食へば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
正岡子規
「柿食ふや 遠くかなしき 母の顔」
石田波郷
(季節の花300より)