前回の続きです。
ソパ・ダ・パネーラ(SOPA DA PANELA)

ポルトガル語でパンスープのこと。ここではパンがミントとスープでくたくたに煮られていました。スープの素となった肉にパンがゆをかけていただきます。
さっぱりとしていて、日本では味わえない軽さと複雑さのある味で、するりと食べられました。
アソルド・アレンテジャーナ(ACORDA ALENTEJANA)

アレンテージョ地方の朝食という意味のポルトガル語の通り、エヴォラの朝のおかゆ。塩漬けして保存されたタラを水で戻してゆがいたものにパンのスープをひたしていただきます。上にコリアンダーとバジルを散らし、レモン汁をたらしてあるのですが、それらがタラ独特の臭みをパンが掬い取って昇華していくような。一度食べたら癖になります。

頼んでいないのに当たり前のように出てくるパン(すでにバスケットの半分を食べてしまった!)とオリーブ。
食事はどれも胃からしっかりとくれる温めてくれるような、汁気たっぷりのやさしい味。Kさんがメンバーの疲れをいやそうとしているのだと感じ、ありがたくいただきました。
ちゃんと印刷されたメニュー表もあるにはあるのですが、じつは頼んだ上記のメニューは手書きで値段も書いていないものばかり。Kさんが地元の特産と聞くと、反射的に注文するので、まさに好奇心のなせる業だったのです。
食べながらふと、
「あれ、おかゆばっかりになっちゃったなあ」という一言から、Kさんにとっては意図せざる結果だったのかも。
いずれのメニューもすごいのは、パンの形をすでになさないたっぷりのパンがゆの横にさらに普通にパンが一口サイズに切り分けられてバスケットに盛られていること。これでなんと一人前。日本人なら2,3人前はあります。そしてかゆは一口ごとに味が複雑に変化するようで飽きの来ないところにポルトガル料理の奥深さを感じるのでした。
メニューに印刷されたものも頼みました↓(7.5ユーロ=約800円)
カルネ・デ・ポルコ・ア・アレンテジャーナ(CARNE DE PORCO A ALENTEJANA)

アサリと豚肉を赤ピーマンのペーストで炒め、コリアンダーとレモン汁を添えたもの。実際に供されるときにはアサリの上にはフライドポテトがたっぷり!
どうやらポルトガルではメニューに海鮮や肉類のみで記されていても、必ずパンやポテトなどの炭水化物がともに出てくるのがお約束のようです。
さっぱりしていて食べやすい。
(次はエヴォラの街めぐりです)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます