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【クマの「プーさん」の原点】
ハロッズはちょうど夏のバーゲンシーズンで日曜ともあってとても混んでいて、試着室は長蛇の列。食料品コーナーも充実していて、ひときわ目立つところには神戸牛もありました。うやうやしくガラスのドームカバーに覆われ、ひときわ目立つショーケースに入れられていて、まるで宝石のようです。
さらに地階には、こんなにあるの? と驚くほどのハロッズグッズがせいぞろい。ハロッズのビニールバックは知っていましたが、ほかにも、各種バッグや洋服やボールペン、ペンケース、手帳などの文具やアクセサリー、ファブリックリネンまで。
いずれも落ち着いた、いかにもイギリス的な色合いで、必ず「Harrods」という文字が金や茶、黒で刺繍されていたり、印字されていたりします。
人形の種類も豊富で、くま、うさぎ、ライオン、キリン、馬、などいずれもほどよい大きさのぬいぐるみが並んでいます。ふにゃっとした感じが愛らしい。作者ミルンが息子のために書いた『クマのプーさん』のモデルとなったくまのぬいぐるみはハロッズで買ったものだったとか。なるほど。いずれのぬいぐるみもクマのプーさんの挿絵から飛び出たようで、どこか温かみもあり、おしゃれでもありました。
当時は円高だったので、妥当な値段だった上にバーゲンでお安くなっていたので、娘のおみやげにハロッズのナイロン製のショルダーバックを購入しました。金文字の刺繍に金色のファスナーがアクセントとなった落ち着いたオリーブグリーンのバッグを娘はとても喜んでくれました。今も使っているのですが、バックの要となるファスナーが甘く、持っていると自然と開いてしまうのが難点。
定番ものはともかくとして、バーゲン価格になったものというのは、何かしら帯に短し、たすきに長し、なのでした。
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※以下、重い話です。いま、ハロッズを取り上げる場合、この問題を避けることはできないと考えたので触れます。
【ハロッズの声明】
現在、ハロッズの公式ホームページにアクセスすると2023年9月19日のBBCの放送でアルファイド氏の従業員女性に対する性的虐待が報道された件についてと断り書きがあります。
現在のハロッズはオーナーが変わっているとして
「過去を覆すことはできないが、このような行為が今後決して繰り返されないようにする一方で、現在、私たちが抱いている価値観に基づき、組織として正しいことを行う決意を固めている」
との声明で締めくくられています。
ショッピングサイトである公式ホームページのアクセスしやすいところにこの文言を掲げたハロッズからは、覚悟を感じます。社会の雰囲気が掲げさせたのかもしれませんが。私も今回、ぬいぐるみの種類を見たいというだけでアクセスしてこの件を知ったので、とまどい、驚きました。
ただBBCの報道は、ジャニーズ問題と同様、加害者本人が故人となってからでした。アルファイド氏が亡くなったのが2023年8月30日なのです。
支援する側と社会があきらめないこと。今日(2025年2月9日付け)の東京新聞のALS支援の記事にあったことばなのですが、巨大な壁に対する方法は同じで、これを灯に進むしかないのでしょう。
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