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スペインとポルトガル94 もてなしのグラナダ

2023-03-11 10:52:17 | Weblog
アルハンブラ宮殿を囲む森の急坂を降りると街にでる。途中、日本のガイドブックを見ても出てこないビバランブラ門がどこにも接続することなく、静かにたたずんでいた。(グラナダ門でもワイン門でもザクロ門でも裁きの門でもなかった。)スペインのホームページによると、1933年に紆余曲折を経て再建された門のようだが、歴史も深さを否が応でも感じてしまう。

【アルハンブラを囲む森】
山の上にあるアルハンブラ宮殿の周囲は手入れされた森でした。急な下り坂を速足で降りていると、ところどころに門があり、まったく人通りがないのがもったいないほど気持ちのいい一本道です。

宮殿周辺の森の中にはリスもいた。

『旅名人ブックス アルハンブラ宮殿』(谷克二他著、日経BP)によると、イスラム勢力の時代は裸山で、守備兵の視野をさえぎることのないようにしていたのを、レコンキスタ後に皇帝となったカール5世(スペイン王カルロス1世)が命じて、坂道沿いにポプラ並木を植樹。さらにフランスのナポレオン1世を廃帝に追い込んだ英国の英雄ウェリントン将軍が全山に樫、楡、プラタナスなどを植えさせたのだとか。

【もてなしの実力】
 山の上でも、その下の食事をした店でもスマホの聞き込みに余念のない私。インフォメーションセンターで再度、聞くと、センターの女性がほうぼうに届け物がないか、問い合わせてくれたり、地元の人が集うレストランでは店主が店の中の人に大声で聞いてくれ、その上で「ないなあ」と回答をくれたりと、親切に対応してくれました。

お昼は庶民的な居酒屋ボデガス・カスタネーダ(BODEGAS CASTANEDA )。翌日、スマホ探しにも協力してくれた。

上記の居酒屋のサラダ。スペインでは小さい白菜のような野菜を4分の1に切り、そのまま、生で添えられることが多かった。生白菜の外側の葉の味がした。

 駅に向かうタクシーは、たまたまピカピカのメルセデスベンツ。運転手は珍しく英語を話し、感じのいい音楽まで流れています。さらに我々がコルドバに行くと聞くと、
「このタクシーなら180ユーロだよ」
と陽気に売り込みをかけてくる、すごく仕事にやる気のある、できる人でした。
 商品ジャーナリストの北村森氏のコラムに「訪れた人をもてなす雰囲気が、その地域に根づいているか」は「タクシーに乗った時の印象」でわかると書かれていてなるほど、と思ったことがあります(2023年3月2日東京新聞朝刊)グラナダは、たしかに「もてなし」が根づいている街でした。
(グラナダの回は終わり。次回、コルドバに行きます。)

※来週の更新はお休みします。春は、いろいろと変化のある季節です。ときにはゆっくり深呼吸して、月や花をめでて、心と体を大切に。

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