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雲南の特色料理2・豆花米線①

2009-01-24 22:46:28 | Weblog
昆明名物の十傑・徳勝橋の豆花米線。平日の11時ともなると、この味を目指す人々が店の外まで並ぶ。(当然、一般のお昼の時間は12時。それほど人気の人気店なのだ。)

 米線は料理法や合わせる材料によって、豆花米線、羊肉米線、(魚+善)魚米線、涼米線、臭豆腐米線、炒米線など様々な雲南料理を形づくります。そのなかで特徴的な3つを紹介しましょう。

【豆花米線(ドウフアミーシエン)】
 1碗4元(約52円)から食べられるのが豆花米線。ゆがいた米線の上にふわりと真っ白な豆花(おぼろ豆腐)を載せ、刻んだねぎ、ピーナッツ、高菜のつけものなどをトッピングして醤油ベースのたれをかけて食べます。単純な料理なので、1碗に込められた気合が味にすぐでてしまうのもおもしろいところです。

 豆花米線の専門店で昆明っこにもっとも愛されているのが、昆明の中心を流れる盤龍江にかかる徳勝橋の脇にある美リョウ(王+京)豆花米線。いつ行っても米線を頬張る人でいっぱいです。

 中国では珍しく、外からの日差しが、ガラスのない中国風に彫刻された窓から直接入り、窓辺のテーブル一つ一つに置かれた花瓶には花がさしてあり、常に店員がマメに掃除をし続けている、という清潔でうるおいのある空間。これが1杯4元の庶民的な米線店なのです。客層はタクシーのおじさんからビジネスウーマンまで多種多様。みな幸せそうに小腹を満たしていました。

 買い方は学食風。入口脇で食券を買い、お碗を受け取るところで食券を渡すと、すばやく店員が、ゆでたての米線の上にほかほかの豆花をのせ、その上に刻みネギなどの具と様々な器に入れられたタレを少しずつかけて、あっという間にできあがり。邱北(=中国中部の文山の近く)の唐がらし、拓東の醤油と酢、湯池老醤、弥勒竹園の紅糖(馬蹄銀の形に固められた昔ながらの黒糖)、花庄の冬菜と、雲南が誇る名産品を一碗に盛り上げるこだわりは相当なもの。

 食べてみると、さすがに辛い。でも唐がらしの辛さというよりは、コショウベースの辛さが絶品のタレと絡まり、舌はしびれても辛さがとがっていないため、食べやすい。

 基本的には、さっぱりとした味わいなので、こんな伝承さえ生まれました。
「病気の老母のために息子が毎日3年間、得勝橋の豆花米線を買いつづけ、老母はその米線を喜んで食べた」という話です。(「都市時報」より)。

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