写真上はブルージュ(ベルギー)の街並み。娘が撮影。15世紀から時が止まったかのような町。朝夕は観光客も少なく、静か。むしろ人が少なくて不安にすらなる。
写真下はブルージュの料理屋にて。夕食にはたいていの料理にはパンかフライドポテト、または両方が付いた。
【題は変えずに】
最終的に雲南に到達する予定ですが、しばらく世界を旅しているので、世界の食習慣などに触れてみたいと思います。
この夏、ヨーロッパに行ってきました。ヨーロッパは食に関してアジアほど、ぎゃふんとすることはありませんでしたが、驚きはありました。私にとって新鮮だったことを書き綴ってみます。
【ゆったり時間】
ベルギー、オランダ、ドイツと回ったのですが、ベルギーで驚いたことは、とにかく時間がゆっくりとしていること。こちらの語学力が低いために悲しいかなメニューを読み解くのに時間がかかるのがつらいところ。
そんなとき、私がしているのがおいしそうに食べている人をすばやく見つけて「あれと同じものを」と頼むこと。あとはできそうな店員さんの表情をよく観察して、今日のおすすめトークのなかで、逃したら損、という勢いを感じた場合にそれを頼んでいました。
こうして日本や中国にいるときより長い時間を費やして注文を終えたのですが、ここからが長かった。30分は当たり前。1時間近く待つこともザラでした。
なぜなのか? 待ち時間はゆっくりあります。考えてみました。人々がゆったりお話する時間を外食の時は持ちたいから? それもあるでしょう。日本人はせっかちです。30分は長すぎる。日本の居酒屋なら、まず調理済みの突き出しが出て、それからできた順、もしくは冷たいものから一皿ずつ出てきてシェアして食べることができますね。
これがなかったのです。
少なくとも一人一皿を注文する習慣があるらしく、しかも一皿はたっぷりと盛られています。当方が4人だったので、つまり注文は4皿以上が原則。そしてサーブのタイミングは律儀に同じ。つまり4皿できあがるまで出てこないのです。
前述したとおり一皿ごとのボリュームが日本人にとっては多く、その上、フライドポテトやパンがついてきます。
同じ店にたまたまJTBなどの日本の旅行会社のお客さんとかち合ったとき、ちらりとその席をみると、見事に一皿の量は少なく、皿数は多く、と日本人用でサーブされていました。旅行会社、ナイスです。
また慣れてくれば「シェア」と宣言すれば、奇妙な顔をされることなく皿数は減らすことができました。ですが、ヨーロッパの人たちはきちんと食べきっていました。あの人たちが日本にきたら、さぞかし料理の量が少なくて驚くことでしょう。
ともかく、最初のうちは本当に食べる時間の算段だけで一日が過ぎてゆくようでした。
(つづく)
※ちょくちょく更新が不規則になっております。年内、12月は正常に更新ができる予定です。よろしかったらお読みください。
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