先週の木曜日に、第9回の社会人大学を受講した。通常は金曜日に浜松で受講するのだが、今回は都合が悪く前日の木曜日に島田会場で受講することにしたのだ。今回の講師は、㈱タニサケの会長である松岡浩さんだった。松岡さんのプロフィールを紹介しておこう。
■職歴・経歴
脱サラして家業であるスーパー店形式の店を引き継いだが、近くに大型量販店が進出し、売上げがガタ落ちになり、廃業したという苦い経験を持つ。
41歳の時に、街の発明家と(株)タニサケを設立。玉ねぎとホウ酸を原料としたゴキブリ殺虫剤「ゴキブリキャップ」を開発、商品化し、これを爆発的な大ヒット商品とさせる。
社員38名ながら売上高9億6千万円、経常利益が2億8千万円という高収益優良企業。自己資本率94%の秘訣は「工場の床がピカピカ」「営業マンのお客様へのお礼のハガキ書き」「感じの良い挨拶」「改善提案件数が毎月300件前後の日本一の知恵工場」「ありがとうカード」「社内報(フレッシュタニサケ)の3000部発行」等、平凡なことだが10年以上やり続けている。
「中小企業のお手本になる会社を目差したい」と語り、2000年 社長職を辞し、会長となる。現在は、講演活動や社会活動に積極的に取り組む
プロフィールだけを読んだだけで、凄い会社があるものだと感心させられる。この経営方法を学ぶために、常に会社見学を希望する人が後を絶たないという。大ヒット商品となった「ゴキブリキャップ」はゴキブリ駆除剤である。この製品は特許をとっているそうだが、製法は一般公開されている。材料から分量、作業手順まですべて公開しているのでその通りに作れば誰でも同じものが作れる。製法を知ったお客は自分で作ってみて、その効果を実感する。ただし実際に作るのはかなり面倒くさく結局、「これなら買ったほうがいい」となり、売り上げは落ちない。また、従業員の改善提案が毎月数百件あり、常に改善を進めているという。いい提案には報奨金が出て、従業員のやる気を落とさない。従業員は自分の提案が採用されることで、さらに良い提案を考え、仕事に活かしていく。いい方向にサイクルが回っていくという様子が感じられる。
また、松岡さんは「長たる者は部下の誰よりも損すべし」で、経営者自ら動くことが重要として一番早い出社と、みなのいやがるトイレ掃除を日課としていたという。ここまで出来る経営者はまずいないだろう。そして、もう一つなるほどと思ったのは、「幸運の女神は準備した時舞い降りる」という言葉だ。幸運を掴むには、それを掴むための準備をしてない者には、舞い降りてこないということである。つまり、何もしないでただ待つだけの者には幸運などないのだ。努力なくして、幸運はありえない。
いろいろ参考になる話は多かったが、松岡さんが会社で特に大事にしている三つの事を紹介しておこう。これを実践していくだけで、会社が発展することは間違いない。
①時を守れ
約束を守ることが大事であり、一度破ると信用を取り戻すには何倍ものエネルギーが必要になる。
②床の光は、会社の光。
床をピカピカに磨くことで、周りも整理整頓され、やがては会社全体が光ってくる。
③明るい雰囲気
常に人より先に挨拶をする。恥ずかしくても、自分から明るく挨拶することで明るい雰囲気が作られていく。
そして、これらの決まりごとは続けることが大事だという。つまり習慣にしてしまえば何の苦労もいらないのだ。とはいえ、これをやり始めるまではなかなかエネルギーが要ることだ。簡単なことだが、実践するとなるとなかなか出来ない。平凡なことを続けるということが如何に大事かといういうことを改めて思い起こされた。
■職歴・経歴
脱サラして家業であるスーパー店形式の店を引き継いだが、近くに大型量販店が進出し、売上げがガタ落ちになり、廃業したという苦い経験を持つ。
41歳の時に、街の発明家と(株)タニサケを設立。玉ねぎとホウ酸を原料としたゴキブリ殺虫剤「ゴキブリキャップ」を開発、商品化し、これを爆発的な大ヒット商品とさせる。
社員38名ながら売上高9億6千万円、経常利益が2億8千万円という高収益優良企業。自己資本率94%の秘訣は「工場の床がピカピカ」「営業マンのお客様へのお礼のハガキ書き」「感じの良い挨拶」「改善提案件数が毎月300件前後の日本一の知恵工場」「ありがとうカード」「社内報(フレッシュタニサケ)の3000部発行」等、平凡なことだが10年以上やり続けている。
「中小企業のお手本になる会社を目差したい」と語り、2000年 社長職を辞し、会長となる。現在は、講演活動や社会活動に積極的に取り組む
プロフィールだけを読んだだけで、凄い会社があるものだと感心させられる。この経営方法を学ぶために、常に会社見学を希望する人が後を絶たないという。大ヒット商品となった「ゴキブリキャップ」はゴキブリ駆除剤である。この製品は特許をとっているそうだが、製法は一般公開されている。材料から分量、作業手順まですべて公開しているのでその通りに作れば誰でも同じものが作れる。製法を知ったお客は自分で作ってみて、その効果を実感する。ただし実際に作るのはかなり面倒くさく結局、「これなら買ったほうがいい」となり、売り上げは落ちない。また、従業員の改善提案が毎月数百件あり、常に改善を進めているという。いい提案には報奨金が出て、従業員のやる気を落とさない。従業員は自分の提案が採用されることで、さらに良い提案を考え、仕事に活かしていく。いい方向にサイクルが回っていくという様子が感じられる。
また、松岡さんは「長たる者は部下の誰よりも損すべし」で、経営者自ら動くことが重要として一番早い出社と、みなのいやがるトイレ掃除を日課としていたという。ここまで出来る経営者はまずいないだろう。そして、もう一つなるほどと思ったのは、「幸運の女神は準備した時舞い降りる」という言葉だ。幸運を掴むには、それを掴むための準備をしてない者には、舞い降りてこないということである。つまり、何もしないでただ待つだけの者には幸運などないのだ。努力なくして、幸運はありえない。
いろいろ参考になる話は多かったが、松岡さんが会社で特に大事にしている三つの事を紹介しておこう。これを実践していくだけで、会社が発展することは間違いない。
①時を守れ
約束を守ることが大事であり、一度破ると信用を取り戻すには何倍ものエネルギーが必要になる。
②床の光は、会社の光。
床をピカピカに磨くことで、周りも整理整頓され、やがては会社全体が光ってくる。
③明るい雰囲気
常に人より先に挨拶をする。恥ずかしくても、自分から明るく挨拶することで明るい雰囲気が作られていく。
そして、これらの決まりごとは続けることが大事だという。つまり習慣にしてしまえば何の苦労もいらないのだ。とはいえ、これをやり始めるまではなかなかエネルギーが要ることだ。簡単なことだが、実践するとなるとなかなか出来ない。平凡なことを続けるということが如何に大事かといういうことを改めて思い起こされた。