とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

四国百名山めぐり 2日目(前編)

2009-10-16 19:50:54 | 山登り
湯之谷温泉の朝食は7時からということだったが、石鎚山に登るという事で、早い朝食にしてくれて助かった。石鎚山の登山口までは20数キロほどあり、できるだけ速く行きたかったのだ。いそいで朝食を済ませ、登山口まで車を走らせた。8時ちょっと前に駐車場につくと、駐車場は既に7~8割方埋まっていた。天気がよく紅葉見物には最高の日であり混雑が予想されていたので、ギリギリ間に合ってホッとした。いそいで支度をして、ロープウェイ乗り場に向かった。


石鎚山(いしづちさん)は、四国に位置する標高1,982mの山で、白山以西の西日本最高峰の山である。石鎚山は、山岳信仰(修験道)の山として知られ、日本百名山、日本百景の一つであり、日本七霊山のひとつとされ、霊峰石鎚山とも呼ばれる。開山は「役の行者」とされ、ロープウェイ乗り場の下には「役の行者」の像が建てられている。

乗り場に入ってすぐにロープウェイが入ってきた。

可愛い色使いのロープウェイにのり山頂成就駅までの標高差1300mを一気に登りきる。

山頂成就駅から木立の道をしばらく上がっていくと大きな鳥居に出る。鳥居のはるか先にこれから目指す石鎚山が見えた。まだ先は長そうだった。

鳥居の先には石鎚神社の中宮成就社があり、ここで安全登山を祈願した。これから先には、神門があり、いよいよ神々が住む領域に入ることになる。石鎚山全体が御神体になるのだ。

神門から緩やかな下りとなり、せっかく登ってきたのにもったいないとみんなから愚痴がでる。

このルートで一番標高が低い八丁に着くと、これから本格的な登りとなる。原生林の続くジグザグ道を登っていく。結構キツイのぼりである。キツイといってもここまではよくある登山道である。相当登ったかと思う頃、ついに石鎚山の名所である「試しの鎖」に到着した。クサリに自信がない人には迂回ルートが用意されているのだが、もちろん迂回する気などない。このクサリを登りたくてわざわざ石鎚山に来たのだ。この「試しの鎖」は約74mあり、石鎚山では最も急勾配なクサリだ。ここで自信がつけば、この後に控える三つのクサリは間違いなく登れる。

早速クサリに取り付くことにした。この日は、すごい人出で写真のように数珠つなぎである。急ぎたくても前が詰まりなかなか先に進むことが出来ない。足場がないとこで止まると大変である。



時間をかけてやっと登りきるとちょっとしたピークがあり素晴らしい展望だった。

だが、ここで安心してはいけない。ここクサリ場は下りもあるのだ。下りのクサリもなかなか前が空かない。女性登山者が怖がってなかなか下りられないようだった。




なんとか無事に全員下りたところに前社ヶ森小屋がある。

ここが山頂までの中間地点である。ここの小屋で「力あめゆ」という飲み物を飲む。これは、しょうが味の甘い飲み物つまりは生姜湯のことである。これを飲むと何か力がついたような気がした。そして、しばらくはなだらかな道が続き、夜明かし峠に着いた。

昔、まだ石鎚登山が容易でなかった頃はここで夜が明けるのを待ってから先に進んだという場所である。ここから先がさらに難所が出てくるのであるが、紅葉が美しく目を見張った。まずは、写真を撮って先に進んだ。

徐々に高度を上げ、振りかえると夜明かし峠がはるか下になっていた。登山道には、たくさんの登山者の列が見え、賑わってきたのがよくわかった。


さて、下の景色を楽しんだ後は、石鎚山の最大の難所、三つのクサリを登ることになる。「試しの鎖」をクリアーしてきたからには、何としても残りのクサリも登ってみたいものだ。この続きは二日目(後編)に譲ることにする。