石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

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2024-07-09 | その他

 これまでにブログおよび各種の雑誌への寄稿等に発表したレポート、エッセイ等を「マイ・ライブラリー(論稿集)」としてまとめました。 日々のニュースをモニタリングしているブログ「石油と中東」及び荒葉一也編集ブログ「OCIN Initiative」及び「Middle East Informant」とあわせてお読みください。

おすすめのコーナー:

・(New)世界主要国のソブリン格付け(2024年7月現在)

・(New)世界ランクシリーズ5 男女格差指数(2024年版)

・(New)OPECプラスの協調減産を分析する

・(New)五大国際石油企業/アラムコ/邦系2社2023年(度)業績比較

・(New)五大国際石油企業2024年1-3月業績比較

・(New)世界ランクシリーズ7 軍事費と武器輸出入(2024年版)

・(New)世界のGDP(IMF WEO 2024年4月版)

・(New)五大国際石油企業2023年1-12月業績比較

・戦後ガザはどうなるのか?当事者たちの本音と本性

・世界ランクシリーズ10 報道の自由度

・世界タンクシリーズ1 人口・出生率・平均寿命

・アラブ世界の大企業500社番付

・アイアンドーム防空システムの裏をかくハマス

グローバルサウスに傾斜するMENA諸国(MENAの多国間関係)

・EI世界エネルギー統計2023年版

・(再録)サウジアラビア・サウド家

・エッセイ「挽歌・アラビア石油(私の追想録)」

 

 

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見果てぬ平和 ― 中東の戦後75年(178)

2024-07-09 | 中東諸国の動向

(英語版)

(アラビア語版)

 

(目次)

 

第7章:「アラブの春」―はかない夢のひと時(11

 

178 短かった春の宴(3/5)

世論に抗しきれなくなったムバラクは2月に大統領を辞任し、その後不正な財産蓄積の容疑で逮捕され刑務所に収監された。その間もデモは続き国家機能がマヒしたため、平穏な生活に戻ることを求める一般市民の声も無視できず治安部隊はデモ隊の解散を求めた。この頃の若者のデモ参加者たちはムバラク退陣を勝ち取った成果でユーフォリア(熱狂的陶酔)状態にあったが、次に何を成すべきかについては明確なビジョンが無かったり或いは意見が分かれていた。

 

このような一般市民と学生の意識のずれの隙に割って入り存在感を示したのがムスリム同胞団であった。同胞団はムスリム(イスラーム教徒)の互助組織として市民生活にすでに深く根を張っていたが、自由な総選挙の実施が決定されたことを受けて政治組織「自由公正党」を立ち上げ政権奪取を目指した。これに対抗して学生や知識人たちはリベラル政党の樹立を目指した。

 

(続く)

 

荒葉 一也

E-mail: Arehakazuya1@gmail.com

 

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