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http://mylibrary.maeda1.jp/0607ImfWeoJuly2024.pdf
2. 2023年~2025年のGDP成長率(表http://menadabase.maeda1.jp/1-B-2-11.pdf 参照)
主要な経済圏と国家の昨年(実績見込み)、今年(予測)及び来年(予測)のGDP成長率を見ると以下の通りである。
(回復軌道のEU圏、成長維持するASEAN、加速する中東・中央アジア!)
2-1主要経済圏
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-B-2-01.pdf 参照)
全世界の3年間の成長率は3.3%(2022年)→3.2%(2023年)→3.3%(2024年)であり安定的に推移すると見込まれている。EU圏の3年間の成長率は0.6%→1.2%→1.8%とされ、低迷状態であったEUは回復する見通しである。
ASEAN5カ国の成長率は4.1%→4.5%→4.6%であり、世界平均を上回る高い成長率を維持すると考えられる。ASEAN はインド及び中国の成長を下支えする世界の成長センターとして引き続き機能していくものと見られる。
産油・ガス国が多い中東及び中央アジアの成長率はエネルギー価格と需要に大きく影響される。3年間の成長率が2.0%→2.4%→4.0%と上昇傾向にあることは、来年にかけて世界貿易が改善しエネルギー需要が回復するであろうことを示している。
(中国を上回る高い成長率を続けるインド!)
2-2主要国
(図http://menadabase.maeda1.jp/2-B-2-02.pdf 参照)
米国の昨年の成長率は2.5%であったが、今年は2.6%、来年は1.9%である。昨年から今年は成長を維持し、来年は一服するようである。日本の成長率は1.9%→0.7%→1.0%と成長回復の足掛かりが見えない。今年は第1四半期に主要な自動車工場が操業停止したためマイナス成長になったことが響いている。日本と同様先進工業国であるドイツの成長率は▲0.2%→0.2%→1.3%であり、同国は昨年までエネルギー輸入価格の高騰と輸出の伸び悩みに足を引っ張られていたが、マイナス成長を脱して景気回復の軌道に復帰しつつある。
中国の3か年成長率は5.2%→5.0%→4.5%とされている。かつての年10%を超える成長率は無理としても世界平均を上回っており、世界経済をけん引する力を見せつけている。この中国を上回る成長を見込まれるのがインドである。同国の成長率は8.2%(昨年)→7.0%(今年)→6.5%(来年)と世界平均を大きく上回る7%前後の高い成長を維持する見込みである。IMFは2023年の成長率の上方改定に伴うキャリーオーバー効果と、農村地域を中心に個人消費の見通しが改善したためであるとしている。
中国、インドなどと共に新興経済国BRICSの一翼を担ってきたロシアの成長率は、昨年の3.6%から今年は3.2%に、さらに来年には1.5%になるとして3年間連続で成長率は低下するものと予測している。これに対して同じ産油国サウジアラビアは対照的な様相を呈しており、3カ年の成長率は▲0.8%→1.7%→4.7%と年々改善されるものと見込んでいる。
以上
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