(原題) Palestinians will be removed from Gaza and the US will own it: Trump
2025/2/5 Arab News (AP電)
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ネタニヤフ首相は、トランプ大統領の2期目の最初の外国首脳訪問のためワシントンに到着したが、首相の支持率は低迷している。首相は、メディア界の大物や裕福な仲間と便宜を図っていたとの疑惑をめぐる進行中の汚職裁判で、数週間にわたる証言の真っ最中だ。首相はこれらの告発を非難し、「魔女狩り」だと述べた。イスラエルで人気の高いトランプ氏と一緒にいる姿が見られれば、裁判から国民の注意をそらし、ネタニヤフ首相の地位を高めるのに役立つかもしれない。
トランプ大統領はネタニヤフ首相について、「イスラエルには素晴らしい仕事をした正しい指導者がいる」と述べ、これに対してネタニヤフ首相は、トランプ氏が就任する前日に発効した人質・停戦協定を締結したトランプ氏のリーダーシップを称賛した。「彼らがここにいてくれてうれしい」とネタニヤフ首相はトランプ大統領とその政権について述べた。
ネタニヤフ首相がイスラエル国外に旅行するのは、11月に国際刑事裁判所が、ガザ戦争中の人道に対する罪で、元国防相と殺害されたハマスの軍事指導者に逮捕状を発行して以来初めてだ。米国は、自国民や領土に対するICCの権限を認めていない。
ネタニヤフ首相は月曜日、ホワイトハウスの国家安全保障担当補佐官マイク・ウォルツ氏およびウィトコフ氏と会談し、停戦合意の次の段階を仲介するという困難な作業を開始した。ネタニヤフ首相は声明で、ウィトコフ氏およびウォルツ氏との会談は「前向きで友好的」だったと述べた。
イスラエルの指導者は、湾岸アラブ諸国が仲介するハマスとの間接交渉を継続するためカタールに代表団を派遣すると述べ、交渉が継続されることを初めて確認した。ネタニヤフ首相はまた、今週末にイスラエルに戻った際に、停戦の次の段階に対するイスラエルの要求について話し合うため安全保障閣僚を招集すると述べた。
一方、ウィトコフ氏は、停戦の次の段階について話し合うため、木曜日にフロリダでカタールの首相シェイク・モハメッド・ビン・アブドゥルラフマン・アル・サーニー氏と会う予定であると述べた。カタールとエジプトは紛争中ずっとハマスとの重要な仲介役を務めてきた。
ネタニヤフ首相は、停戦を破棄し、ハマスを排除するためにガザでの戦闘を再開するよう、与党連合の極右メンバーから強い圧力を受けている。ネタニヤフ首相の主要パートナーの一人であるベザレル・スモトリチ氏は、戦争が再開されなければ政府を打倒すると断言しており、そうなれば早期の選挙につながる可能性がある。
先月の停戦開始以来ガザの支配権を再び主張しているハマスは、戦争の終結とイスラエル軍の完全撤退がなければ第2段階で人質を解放しないと述べている。一方ネタニヤフ首相は、イスラエルはハマスに勝利し、戦争のきっかけとなった2023年10月7日の攻撃で捕らえられた人質全員を返還することに全力を尽くしていると主張している。
首相はまた、今回の訪問を利用して、イランに対して断固たる行動を取るようトランプ大統領に圧力をかけるとみられる。テヘランは、イスラエル軍がガザのハマスやレバノンのヒズボラ過激派を大幅に弱体化させたほか、自国の防空軍が壊滅するなど、一連の軍事的挫折に直面している。ネタニヤフ首相は、この瞬間がテヘランの核計画に断固たる対応をとる機会を作ったと考えている。
ネタニヤフ首相との会談に先立ち、トランプ大統領はイランへの経済的圧力を強めるとされる大統領令に署名した。「我々はイランに核兵器を持たせるつもりはない」とトランプ大統領は述べている。
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