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Part I:「イスラエル、イラン核施設を空爆す」(4)
第一章 未明の出撃 (4/4)
イスラエルは米新政権の厳しい姿勢に焦ると同時に、イランの核兵器が開発途上である今こそがイランを叩く絶好のチャンスと考えた。イスラエル軍部にイラン攻撃論が急速に高まった。
ナタンズ爆撃に向かうイスラエル空軍パイロットにとってはそのような政治や経済の問題など無関係である。今彼らの心は高ぶっている。何しろイスラエル空軍が他国に出撃するのは久しくなかったことである。最近で言えばイラクの核疑惑施設空爆とレバノン南部のヒズボラーキャンプ攻撃があるが、いずれも近距離の隣国であり、アラビア半島を横切る本格的な長距離爆撃は初めてのことである。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)
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