I. 各社の業績概要(続き)
表1-D-4-22a｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(売上、損益)｣参照。
表1-D-4-22b｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)｣参照。
表1-D-4-22c｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)｣参照。
表1-D-4-22b｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)｣参照。
表1-D-4-22c｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)｣参照。
(外部環境の変化に強い筋肉質のChevron！)
5. Chevron
プレスリリース：
https://www.chevron.com/newsroom/2024/q4/chevron-reports-q3-2024-results
(1)売上・利益・利益率
Chevronの2024年7-9月期は売上高489億ドル、利益45億ドルであった。前期(4-6月期)比では、売上高は▲1.3％減であったが利益は1.2％増であり、また前年同期(2023年7-9月期)に対しては売上高▲5.8％、利益▲25％で共に減少している。売上高利益率は今期9.2％、前期8.9％、前年同期11.6％であり、安定して高い利益率を誇っている。
(2)キャッシュフロー
今期の営業キャッシュフローは97億ドル、投資キャッシュフローは▲37億ドルであり、フリーキャッシュフローは56億ドルであった。また財務キャッシュフローは▲53億ドルであった。なお同社決算資料では期末キャッシュフロー残高は示されていない。
(3)原油・天然ガス生産量
Chevronの7-9月期原油・天然ガスの生産量は、日量平均で原油199万B/D、天然ガス82億立法フィート(cfd)であった。天然ガスを原油に換算した原油・天然ガス合計生産量は336万B/Dである。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp
Part I：「イスラエル、イラン核施設を空爆す」（２７）
第九章 ナタンズ爆撃(４) イラン領空外へ（２／２）
第九章 ナタンズ爆撃(４) イラン領空外へ（２／２）
イラン機が国籍不明機を発見したのは、既にイスラエルの３機がナタンズ爆撃は終わった後だった。イラン空軍にはＡＷＡＣＳのような優秀な早期警戒機もなければ、防空レーダー網も貧弱である。さらに彼らが保有している戦闘機は一時代前のもので性能も劣り俊敏でステルス性能を持ったＦ３５に遠く及ばない。結果的にイラン機は緊急発進したものの、空爆を阻止できなかったばかりでなく、Ｆ３５に追いつくこともできず、彼らをやすやすと領空外に逃亡させただけであった。
イランからイラク領空に戻った3機は往路のルートを逆にたどり基地に帰還するだけである。燃料計は既に四分の一以下になっており自力での帰還は難しいが、途中まで空中給油機が迎えに来る手はずになっており何も心配することは無い。------はずである。
しかし基地の指令は思わぬものであった。3機に対して進路を南に変更しペルシャ湾上空をホルムズ海峡に向かえ、と言うのである。3人のパイロットは我が耳を疑った。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)
11/3 OPEC
Saudi Arabia, Russia, Iraq, the United Arab Emirates, Kuwait, Kazakhstan, Algeria, and Oman extend the 2.2 mbd voluntary adjustments for one month until end of December 2024
https://www.opec.org/opec_web/en/press_room/7409.htm
11/4 TotalEnergies
China: TotalEnergies will supply 2 million tons of LNG per year to Sinopec for 15 years
https://totalenergies.com/news/press-releases/china-totalenergies-will-supply-2-million-tons-lng-year-sinopec-15-years
11/5 Saudi Aramco
Aramco announces third quarter 2024 results
https://www.aramco.com/en/news-media/news/2024/aramco-announces-third-quarter-2024-results
11/6 JOGMEC
国際エネルギー・フォーラム（IEF）と覚書を締結～CCUSやクリーン水素に関する知見の深化と国際ネットワークの強化～
https://www.jogmec.go.jp/news/release/news_08_00059.html
11/8 経済産業省
武藤経済産業大臣がマレーシアのタウフィック・ペトロナス社CEOと会談を行いました
https://www.meti.go.jp/press/2024/11/20241108004/20241108004.html
I. 各社の業績概要(続き)
表1-D-4-22a｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(売上、損益)｣参照。
表1-D-4-22b｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)｣参照。
表1-D-4-22c｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)｣参照。
表1-D-4-22b｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)｣参照。
表1-D-4-22c｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)｣参照。
(大幅な減益のTotalEnergies！)
4. TotalEnergies
プレスリリース：
https://totalenergies.com/news/press-releases/third-quarter-2024-results
(1)売上・利益・利益率
TotalEnergiesの2024年7-9月期は売上高520億ドル、利益23億ドルであった。前期(4-6月期)と比較すると、売上高は▲3.2％減、利益は▲39％減であり、前年同期(2023年7-10月期)比では売上高▲12％減、利益は▲44％減である。
売上高利益率は今期4.4％に対し前期は7％、前年同期6.9％であり利益率は低下している。
(2)キャッシュフロー及び設備投資
今期の営業キャッシュフローは72億ドル、投資キャッシュフローは▲56億ドルであり、財務キャッシュフローは6億ドルのプラスであった。この結果、9月末のキャシュフロー残高は257億ドルとなっている。
TotalEnergiesの7-9月期設備投資は58億ドルであった。
(3)原油・天然ガス生産量
TotalEnergiesの7-9月期原油・天然ガスの生産量は、日量平均で原油147万B/D、天然ガス51億立法フィート(cfd)であった。天然ガスを原油に換算した原油・天然ガス合計生産量は241万B/Dである。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp
プレスリリース：
https://totalenergies.com/news/press-releases/third-quarter-2024-results
(1)売上・利益・利益率
TotalEnergiesの2024年7-9月期は売上高520億ドル、利益23億ドルであった。前期(4-6月期)と比較すると、売上高は▲3.2％減、利益は▲39％減であり、前年同期(2023年7-10月期)比では売上高▲12％減、利益は▲44％減である。
売上高利益率は今期4.4％に対し前期は7％、前年同期6.9％であり利益率は低下している。
(2)キャッシュフロー及び設備投資
今期の営業キャッシュフローは72億ドル、投資キャッシュフローは▲56億ドルであり、財務キャッシュフローは6億ドルのプラスであった。この結果、9月末のキャシュフロー残高は257億ドルとなっている。
TotalEnergiesの7-9月期設備投資は58億ドルであった。
(3)原油・天然ガス生産量
TotalEnergiesの7-9月期原油・天然ガスの生産量は、日量平均で原油147万B/D、天然ガス51億立法フィート(cfd)であった。天然ガスを原油に換算した原油・天然ガス合計生産量は241万B/Dである。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp
Part I：「イスラエル、イラン核施設を空爆す」（２６）
第九章 ナタンズ爆撃(４) イラン領空外へ（１／２）
「作戦成功！」。「エリート」は小さくしかし興奮に震えた声で本部基地に伝えた。基地で司令官以下の幹部が快哉を叫ぶ姿が目に見えるようであった。＜親父もきっと喜んでいるに違いない＞中東戦争の勇士と称えられ、はるか遠くにあった父親の背中が少し近くなったような気がした。これで無事に帰還すれば正真正銘の「エリート」になれると彼は確信した。
ナタンズ爆撃作戦は結局バンカーバスター5発を撃ち込んで終了した。「アブダラー」機にはまだ左翼にバンカーバスター1発、そして胴体下部に小型核ミサイル1発を残していた。しかし異変に気付いたイラン空軍の戦闘機がイスファハンを緊急発進していることは間違いなく、現場に長くはとどまっていられない。2発のミサイルを抱いた「アブダラー」機を含む3機は急上昇しイラン領空外へと向かった。レーダーはイスファハンの空軍基地を発進したイラン機がすぐ後ろに迫っていることを示していた。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)
第九章 ナタンズ爆撃(４) イラン領空外へ（１／２）
「作戦成功！」。「エリート」は小さくしかし興奮に震えた声で本部基地に伝えた。基地で司令官以下の幹部が快哉を叫ぶ姿が目に見えるようであった。＜親父もきっと喜んでいるに違いない＞中東戦争の勇士と称えられ、はるか遠くにあった父親の背中が少し近くなったような気がした。これで無事に帰還すれば正真正銘の「エリート」になれると彼は確信した。
ナタンズ爆撃作戦は結局バンカーバスター5発を撃ち込んで終了した。「アブダラー」機にはまだ左翼にバンカーバスター1発、そして胴体下部に小型核ミサイル1発を残していた。しかし異変に気付いたイラン空軍の戦闘機がイスファハンを緊急発進していることは間違いなく、現場に長くはとどまっていられない。2発のミサイルを抱いた「アブダラー」機を含む3機は急上昇しイラン領空外へと向かった。レーダーはイスファハンの空軍基地を発進したイラン機がすぐ後ろに迫っていることを示していた。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)
I. 各社の業績概要(続き)
表1-D-4-22a｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(売上、損益)｣参照。
表1-D-4-22b｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)｣参照。
表1-D-4-22c｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)｣参照。
表1-D-4-22b｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)｣参照。
表1-D-4-22c｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)｣参照。
(売上高利益率わずか0.4％！)
3. bp
プレスリリース：
3. bp
プレスリリース：
(1)売上・利益・利益率
bpの2024年7-9月期売上高は483億ドルであった。これに対して利益は2億ドルにとどまり売上高利益率はわずか0.4％にすぎない。売上高は前期(4-6月期)比横ばいであったが、前年同期(2022年7-9月期)比では▲10％減であった。また利益は前期▲1億ドルの欠損から回復したが利益水準は低いままである。
(2)キャッシュフロー及び設備投資
今期の営業キャッシュフローは68億ドル、投資キャッシュフローは▲42億ドルであり、また財務キャッシュフローは▲30億ドルであった。この結果、9月末のキャッシュフロー残高は346億ドルとなり、前期6月末と同じ水準を維持している。
bpの7-9月期設備投資は45億ドルであった。
(3)原油・天然ガス生産量
bpの7-9月期原油・天然ガスの生産量は、日量平均で原油108万Ｂ／Ｄ、天然ガス23億立法フィート(cfd)であった。天然ガスを原油に換算した原油・天然ガス合計生産量は149万B/DにとどまりExxonMobil (458万B/D)の3分の1にとどまっている。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp
bpの2024年7-9月期売上高は483億ドルであった。これに対して利益は2億ドルにとどまり売上高利益率はわずか0.4％にすぎない。売上高は前期(4-6月期)比横ばいであったが、前年同期(2022年7-9月期)比では▲10％減であった。また利益は前期▲1億ドルの欠損から回復したが利益水準は低いままである。
(2)キャッシュフロー及び設備投資
今期の営業キャッシュフローは68億ドル、投資キャッシュフローは▲42億ドルであり、また財務キャッシュフローは▲30億ドルであった。この結果、9月末のキャッシュフロー残高は346億ドルとなり、前期6月末と同じ水準を維持している。
bpの7-9月期設備投資は45億ドルであった。
(3)原油・天然ガス生産量
bpの7-9月期原油・天然ガスの生産量は、日量平均で原油108万Ｂ／Ｄ、天然ガス23億立法フィート(cfd)であった。天然ガスを原油に換算した原油・天然ガス合計生産量は149万B/DにとどまりExxonMobil (458万B/D)の3分の1にとどまっている。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp
(エネルギー関連ニュース)
原油/天然ガス価格チャート：https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil
原油/天然ガス価格チャート：https://tradingeconomics.com/commodity/brent-crude-oil
＊外務省ホームページ｢日・サウジアラビア首脳電話会談｣参照。
I. 各社の業績概要(続き)
表1-D-4-22a｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(売上、損益)｣参照。
表1-D-4-22b｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)｣参照。
表1-D-4-22c｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)｣参照。
(売上減少でも利益は増加、豊かなキャッシュ・フロー残高！)
2. Shell
プレスリリース：
https://www.shell.com/news-and-insights/newsroom/news-and-media-releases/2024/third-quarter-2024-results-announcement.html
(1)売上・利益・利益率
Shellの2024年7-9月期は売上高711億ドル、利益43億ドルで売上高利益率は6.0%であった。前期(4-6月期)との比較では、売上高は▲4.5％減、利益は22％増であり、また前年同期(2023年7-9月期)比では売上高は▲6.9％減、利益は37％増である。
(2)キャッシュフロー及び設備投資
今期の営業キャッシュフローは147億ドル、投資キャッシュフローは▲39億ドルであり、フリーキャッシュフローは108億ドルであった。また財務キャッシュフローは▲75億ドルであり、この結果、9月末のキャッシュフロー残高は423億ドルとなっており、(残高が明示されていないChevronを除く)4社の中では最も多い。
Shellの7-9月期設備投資は47億ドルであった。
(3)原油・天然ガス生産量
Shellの7-9月期原油・天然ガスの生産量は、日量平均で原油132万B/D、天然ガス28億立法フィート(cfd)であった。前期比では原油は1.9％増、天然ガスは横ばいであった。天然ガスを原油に換算した原油・天然ガス合計生産量は181万B/Dである。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp
表1-D-4-22b｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(キャッシュフロー、設備投資)｣参照。
表1-D-4-22c｢2024年7-9月期国際石油企業の業績(原油・天然ガス生産量)｣参照。
(売上減少でも利益は増加、豊かなキャッシュ・フロー残高！)
2. Shell
プレスリリース：
https://www.shell.com/news-and-insights/newsroom/news-and-media-releases/2024/third-quarter-2024-results-announcement.html
(1)売上・利益・利益率
Shellの2024年7-9月期は売上高711億ドル、利益43億ドルで売上高利益率は6.0%であった。前期(4-6月期)との比較では、売上高は▲4.5％減、利益は22％増であり、また前年同期(2023年7-9月期)比では売上高は▲6.9％減、利益は37％増である。
(2)キャッシュフロー及び設備投資
今期の営業キャッシュフローは147億ドル、投資キャッシュフローは▲39億ドルであり、フリーキャッシュフローは108億ドルであった。また財務キャッシュフローは▲75億ドルであり、この結果、9月末のキャッシュフロー残高は423億ドルとなっており、(残高が明示されていないChevronを除く)4社の中では最も多い。
Shellの7-9月期設備投資は47億ドルであった。
(3)原油・天然ガス生産量
Shellの7-9月期原油・天然ガスの生産量は、日量平均で原油132万B/D、天然ガス28億立法フィート(cfd)であった。前期比では原油は1.9％増、天然ガスは横ばいであった。天然ガスを原油に換算した原油・天然ガス合計生産量は181万B/Dである。
(続く)
本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp
