ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

インターネットITS協議会第4回総会

2005年06月03日 | ITS
うーん、めずらしく仕事が多忙で更新がままなりません。

ちょっと情報提供。

インターネットITS協議会は5月24日、第4回総会を開催した。
ウェブサイトからはその議事内容など判らないが、情報によれば05年度の活動方針を「事業立ち上げ」と位置づけ、来年3月にはこの3年間の活動の総仕上げとして「合同発表会」を行うらしい。
事業化するのは「ロードサイドサービス」「プローブ情報サービス」「コンテンツ配信サービス」の3サービスとする。

ロードサイドサービスは、SS、駐車場、整備工場が車へロードサイドから情報を提供することを想定しているようだ。目的は集客と顧客の固定化。
消費者にとっては、「いらない」サービスであり、私は「絶対に実現しない」と思っている。

プローブ情報サービスは、安全運転支援とエコドライブ支援が目的。プローブからの情報を他車に提供することで危険情報共有や最短ルート案内をすることを想定しているようだ。
しかし、これを単独で「事業化」するのは相当困難だと思う。ホンダのインターナビでも、プローブはあくまで「付加機能」である。

コンテンツ提供サービスは、事業化というよりは事業化のベースとなる共通データフォーマット策定が目標となるらしい。「情報」「音楽」「映像」を提供する。まあ、これはあり得ない話ではないが、言うほど大きな市場はないと思う。
普通に生活している人間にとって「ユビキタスに情報ダウンロード」する必要なんてそんなにないということは、苦戦しているホットスポットの状況をみてもよくわかる。

いつものことだが、消費者にとって「何がどう便利になるから、どの位の対価が支払われるか」という出発点の議論が置き去りにされている。