ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

P-DRGSについて

2005年06月07日 | ITS
ITS情報通信システム推進会議は来る6月16日に2005年度ITS情報通信システムシンポジウムを行う。


今回はP-DRGS(Driving Route Guidance system) : プローブ情報を活用した動的経路案内システムに関する講演が中心となっている。

P-DRGSはp-drgsコンソーシアムが推進するプローブ活用による交通支援システム。もともとは慶応大学SFCの村井教授が名古屋のタクシーで行った実験を引き継いだ名古屋地区の産学連携団体がこのコンソーシアムだ。

村井教授の実験はインターネットITS協議会へと発展しており、従って同コンソーシアムもインターネットITS協議会と近い存在である。

従って、先ほど発表されたインターネットITS協議会の総会方針(6月3日当ブログ記事参照)のなかには、3つの基本方針の一つとして「プローブ情報サービス」があげられている。

さて、上記P-DRGSのサイトを見る限りでは、結局の所はプローブによる渋滞予測である。これを2005年度以降、サービス事業として立ち上げるというロードマップが語られているが、これはどうなのだろう。
まあ、このコンソーシアムが名古屋地区、ということは最終的には当然トヨタが受け皿になる話だと思うが、不十分とはいえVICSがある我が国で、渋滞予測ってそんなに大がかりな仕掛けに値するマーケットなのかということに多少の疑問がある。

本当の狙いは中国?(なぜかP-DRGSには中文ページがあるのだ)