ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

インターネットITS通り

2005年06月28日 | ITS
インターネットITS協議会は、名古屋で無線LANをつかった「インターネットITS通り」の実験をするらしい。レスポンス記事参照

で、結局なにができるかというと、広告のプッシュ配信だ。

インターネットにしても、携帯にしても、消費者は今どき広告メールを「情報提供」として有り難がる物なのか?
おそらく、多くの人は自分の興味の対象にピンポイントでフォーカスした情報だけを厳選して配信許可していると思う。

成熟した市場においては、プッシュ広告は消費者にとって情報発信、情報提供ではなく、売り手の一方的な押し売りだ。消費者はもはや情報に飢えていない。むしろ選択する賢さを身につけている。

たしかに特定情報に関して受信を許可するというやり方はあるだろう。自分の好きな小売店やレストランチェーンの特売情報を走行中に受信したいというニーズが無いとは言えない。
しかし自動車の場合は運転の妨げという要素もあり、結局走行中の車へのプッシュ配信はかなりハードルが高いと思う。

いずれにしても売り手視点の楽観的な計画だ。
それ以前に、私にはこれがITSだとは思えない。