Fish On The Boat

書評中心のブログです。記事、それはまるで、釣り上げた魚たち ------Fish On The Boat。

アーソボ!

2010-03-04 18:38:54 | 考えの切れ端
奥田恵梨華さんのブログを読んでいて、
ふと自分の子供のころはどうやって遊んでいたかを考えてみた。

小学生の6年生は野球部と吹奏楽部にいそがしかったけれど、
それまでは毎日、友達みんなで外を走り回っていた。
もちろん、家でファミコンをしたり、
音楽をかけてけったいなダンスをしていたりもした。
あと、面白そうでありながら、それほど興奮しなかったのが、「家釣り」。
白い紙に魚の絵を描いてハサミで切りとり、
口にクリップをつけて、部屋の中にばらまく。
竿のほうは、棒に糸をつけて、その先端に磁石をくくりつける。
はい、準備完了。
タコがつれた~とかってやってたけど、
準備のほうが断然面白かったよなぁ。
魚の絵を描いてっていう一連の作業のほうが遊びだった。

いつからか、一連の作業は「仕事」となり、
本にしろ、音楽にしろ、映画にしろ、ゲームにしろ、
人が創りあげた、できあがったものを楽しむことが遊びになってきた。

仕事が大好きという人は、幼少時の、遊ぶための準備などの面白さを
まだ追いかけ続けている人なのかもしれない。
夢見る少年少女の片鱗が、そこには見えたりしないかなぁ。

一方、後者の、人が創りあげたもので手軽に楽しむ人は、
少し疲れた人なのかもしれない。
「手間をかけていられないんだよねぇ」
という体力や精神力や時間を節約する行為は、
子供心からちょっと遠ざかった種類のものかもしれない。

どっちがいいなんて言いません、人それぞれ、千差万別。
大人だって、みんな子供時代を通り抜けて、今の自分になっている。
その結果がどうだなんて余計なお世話レベルのことだし、
子供賛歌に終わらせるのも意味があるとは思えない。

大体、子供のころの柔らかい自由な発想というのは、
脳がまだ神経回路の取捨選択を済ませていなくて、
神経同士の無駄な結びつきが多いことの副産物に過ぎないようです。
副産物と言ってしまっていいかどうかはわかりませんが…。

そんなわけで、ちょっと「かくれんぼ」がしたくなってきました。
いろいろな「鬼ごっこ」も好きでしたが、
やっぱり体力的に疲れない「かくれんぼ」ですねー。
疲れを気にしながら、そういう遊びをしたいなんて、
とっつあん坊やが大人になった感じ満々です。
Comments (2)
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