読書。
『ラッシュライフ』 伊坂幸太郎
を読んだ。
今一番勢いがあるかもしれない売れっ子作家の伊坂幸太郎さんの小説です。
遅ればせがら、彼の小説を初めて読みました。
この『ラッシュライフ』は第二作目にあたる作品だということです。
文庫の裏表紙の内容紹介文の中に、
「巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話」とあります。
5つのパラレルに進行していくそれぞれの物語のポイントポイントに、
リンクがあったり、超現実的なシーンが挟み込まれたりしますが、
それはそれ、騙し絵であるがゆえに、そう見えるだけのことであって、
読了したときには、すっきりとそれぞれの物語の関連性などが
並び変えられて見えてきます。
最後まで読まなくとも、途中で「あれ?」と気づいたりもしますが、
その種明かしをちゃんとしてくれるのが良かったですね。
読んでいる最中にリンクして読める部分と、読み終わるころになって
そのリンクが読める部分とが計算されて創られているんですよねぇ。
そういうのも含めて、物語がクレッシェンドしていきます。
最後まで、物語がしぼんでいきません。
クスッと笑えるところがあり、感動させられるところがあり、
ぐっと惹きつけられる構造をしている。
ウィットに富んだ哲学的な言葉があったりもして、
ただのエンタテイメント小説ではないなぁという感じがしました。
とても面白かったです。
なにか、頭に残ったなぁっていうところは
「人生については誰もがアマチュアなんだよ」
というセリフでしたね。これ、良かったです。
老人でも人生のプロじゃないんですよね。
そりゃ、経験っていうものを多く持っているのでしょうけれど。
それと、解説を読むと、伊坂作品はそれぞれ登場人物や出来事などが
リンクしていたりするみたいですね。こういうのも、
伊坂作品にハマった人にはたまらないでしょうね。
僕なんかでも、じゃ、一作目の『オーデュボンの祈り』を読まなくては!
って気持ちがはやっていますもん。
なにはともあれ、最後までしっかり読ませてくれる上に、
読後の充実感まで与えてくれるという快作です。
きっと、高校生くらいの人が読むと、その後ずっとこの作品から受けた
衝撃というか、読書体験を忘れないでいるんじゃないかって思います。
そういう意味で、一つ、小説を読むモノサシを作る目的で
読んでもいいのかもしれません。
この文庫本、コンビニでも見かけましたし、手に入れやすいみたいですね。
気になる方は、是非。
『ラッシュライフ』 伊坂幸太郎
を読んだ。
今一番勢いがあるかもしれない売れっ子作家の伊坂幸太郎さんの小説です。
遅ればせがら、彼の小説を初めて読みました。
この『ラッシュライフ』は第二作目にあたる作品だということです。
文庫の裏表紙の内容紹介文の中に、
「巧緻な騙し絵のごとき現代の寓話」とあります。
5つのパラレルに進行していくそれぞれの物語のポイントポイントに、
リンクがあったり、超現実的なシーンが挟み込まれたりしますが、
それはそれ、騙し絵であるがゆえに、そう見えるだけのことであって、
読了したときには、すっきりとそれぞれの物語の関連性などが
並び変えられて見えてきます。
最後まで読まなくとも、途中で「あれ?」と気づいたりもしますが、
その種明かしをちゃんとしてくれるのが良かったですね。
読んでいる最中にリンクして読める部分と、読み終わるころになって
そのリンクが読める部分とが計算されて創られているんですよねぇ。
そういうのも含めて、物語がクレッシェンドしていきます。
最後まで、物語がしぼんでいきません。
クスッと笑えるところがあり、感動させられるところがあり、
ぐっと惹きつけられる構造をしている。
ウィットに富んだ哲学的な言葉があったりもして、
ただのエンタテイメント小説ではないなぁという感じがしました。
とても面白かったです。
なにか、頭に残ったなぁっていうところは
「人生については誰もがアマチュアなんだよ」
というセリフでしたね。これ、良かったです。
老人でも人生のプロじゃないんですよね。
そりゃ、経験っていうものを多く持っているのでしょうけれど。
それと、解説を読むと、伊坂作品はそれぞれ登場人物や出来事などが
リンクしていたりするみたいですね。こういうのも、
伊坂作品にハマった人にはたまらないでしょうね。
僕なんかでも、じゃ、一作目の『オーデュボンの祈り』を読まなくては!
って気持ちがはやっていますもん。
なにはともあれ、最後までしっかり読ませてくれる上に、
読後の充実感まで与えてくれるという快作です。
きっと、高校生くらいの人が読むと、その後ずっとこの作品から受けた
衝撃というか、読書体験を忘れないでいるんじゃないかって思います。
そういう意味で、一つ、小説を読むモノサシを作る目的で
読んでもいいのかもしれません。
この文庫本、コンビニでも見かけましたし、手に入れやすいみたいですね。
気になる方は、是非。