まつや清の日記 マツキヨ通信

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南相馬市の「警戒区域から避難指示解除準備区域」の放射能汚染と海水に浸った田園風景

2012年06月07日 | ニュース・関心事
写真は逆光ですが放射能汚染と海水に浸った田園に置き去りにされていた重機。あちこちに海水に浮かぶ車。原発震災直後の荒れた光景そのものがタイムスリップして現れたような田園風景。但野謙介議員に案内された人っ子一人いない6月4日の夕方。

立ち入り禁止の「警戒区域」がこの4月に20ミリシーベルト以下となる「避難指示解除準備区域」、20ミリから50ミリの「居住制限区域」、50ミリ以上の「帰還困難区域」に3区分されました。上記は「避難指示解除準備区域」の南相馬市小高地区。
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そして、連れて行ってくれた所が津波によって崩された防潮堤。打ち破られたコンクリート片は跡形もなく砂浜と化しています。広がる波打ち際に砂浜を押しとどめる大きな土嚢が整然と並べられて高さのない小さな防波堤となっています。

但野議員は「この防潮堤を現況より更に高いコンクリート壁で打ち固めようとする市の再建方針」に大きな疑問を投げかけています。「もういいじゃないですか。波打ち際が広まって砂浜が大きくなって自然海岸に戻していいじゃないですか」。

「もう農業は出来ないんですから私有地があるなら購入してしまっても」と。1年2ヶ月もすぎているのに、まだ震災がれきの仮置き場も決まっておらず焼却も始まっていない現状に苛立ちを隠しません。若い同世代の友人達は戻ってきていません。

7万人であった南相馬市、今の人口は4万4000人。「若い世代はこれだけ月日がたてば、もう避難先で新たな生活設計にはいっており、戻ること事態が大変な準備と決断が必要になります」。その苛立ちの中に深い悲しみが横たわっています。