本日の臨時議会で石上顕太郎議長、中山道晴副議長など議会役員等が決まりました。特別委員会報告はとても充実していました。議案となった「市立清水桜ヶ丘高等学校体育館等建設費及び岡生涯学習交流館建設費の賃金又は物価の変動の基づく経費」の補正予算について質疑しました。
上下水道庁舎建設事業は設計段階で7億2000万増額が決定していますが、制度上はもう一度、物価スライドに基づく契約変更請求ができます。中日新聞によりますと17日不調となった上下水道庁舎建設事業入札が明日に予定されていますが、談合情報が静岡市に届いたとのことです。
臨時議会終了後の代表者会議では、富士山世界遺産の構成遺産となった三保松原に関する条例制定検討委員会設置が合意され第1回開催日が5月20日10:00~となりました。いよいよ2014年度の議会が始まりました。
※※
議案代161号議案質疑 2014年4月23日
新年度はじめての質疑を行わせていただきます。
第161号議案は、「静岡市建設工事請負契約約款」第25条1項「甲または乙は、工期内で請負契約締結の日から12月を経過した後に日本国内における賃金水準又は物価水準の変動により請負代金額が不適当となったと認めたときは、相手方に対して請負代金額の変更を請求することができる」規定に基づき「市立清水桜ヶ丘高等学校体育館等建設費及び岡生涯学習交流館建設費の賃金又は物価の変動の基づく経費」の補正予算であります。
この「工事請負約款」には、第25条には第5項で材料費の著しい変動への対応、いわゆる単品スライドや第6項でインフレ、またはデフレスライドが定められてもいます。
今、東日本大震災、福島原発震災の復興・復旧に向け、この10年間での20兆円を超える公共投資が進行しており、そこに東京オリンピックも加わり、全国的に労務費、資材費は高騰し、全国各地で入札不調、工事請負契約の変更が多発しております。この議案もそうした流れの中で提案をされています。今後もこうした議案が続いていくことが十分に予測されます。既に石田消防署の建設工事で請求がだされているとのことであります。その意味で、確認をかねて議案質疑の範囲内で質問をさせていただきます。
<1回目>
「1」 「請負契約約款」第25条、いわゆる物価スライド制について
1、 「静岡市建設工事請負契約約款」25条で定められた物価スライド制については、単品スライド、インフレスライド、そして、今回の全体スライドといくつかの種類があります。
① それぞれの制度はどのような仕組みになっているのか、
② また、静岡市が過去にこうした制度を活用した事例にはどんなものがあるのか、
③ そして、減額のケースなどもあったりしているのか、伺います。
2、 今回、請求経過について伺います。鈴与・イハラ・積志(せきし)共同企業体からはいつの時点で請求があり、どこの場で協議し、どのような理由で、今回のいわゆる全体スライド制度を採用すると決定したのか伺います。
「2」 補正額について
この議案において桜ヶ丘高等学校整備事業、岡生涯学習交流館のそれぞれの増額分は1億2367万、1464万余、あわせて1億3831万余で、二つの工事の総額は、22億8540万から24億2371万余に増額補正されます。
1、 財源として、財政調整基金1001万余、起債分1億2830万余との説明ですが、桜ヶ丘高等学校、岡生涯学習交流館、それぞれ内訳はどうなるのか、伺います。
<2回目>
「1」 「請負契約約款」第25条、いわゆる物価スライド制について
答弁―単品スライド、インフレスライド、全体スライドの仕組みについて答弁をいただきました。過去の事例としては全体スライド4ケース、更に逆スライドとして登呂博物館のケースなどがあったとのことです。補正予算についてはそれぞれの内訳額について答弁をいただきました。
続いて2回目の質問をさせていただきます。
桜ヶ丘高校体育館等、岡生涯学習交流館のそれぞれ1464万余、1億2367万余の増額の積算、算出経緯について伺います。いただいている資料によると、労務単価は2012年度と比較し2013年4月で15,1%上昇し、2014年2月に更に7,1%上昇しているとのことです。
1、 そもそも、労務単価、資材の高騰の分析は、国土交通省の数値発表を前提としています。
① 今回の全体スライドではどのような実情を踏まえてのものとなっているのか、伺います。
② また、複合単価方式で算出されているとのことですが、複合単価方式とはどのような方式であるのか、
③ 具体的にどうやってこの増額額を算出しているのか、伺います。
「2」 補正額について
1、 変更前の2つの工事の総工費22億8540万において起債総額は12億3100万でありました。起債総額は更に1億2830万余と増加し起債総額は13億5930万となります。増加起債額による利子分の増加額について伺っておきたいと思います。
<3回目>
「1」 「請負契約約款」第25条、いわゆる物価スライド制について
答弁 単純に形式的に数値の代入で増額額を決定しているのかと認識していましたが、複合単価方式の項目が2000もあるとのことで、実情を反映させるために相当に手間暇がかかる制度であることも理解しました。
3回目の質問をさせていただきます。
通常であれば契約金額の範囲内で、受注企業の努力や下請け、孫請け、
資材購入先、様々な形で企業努力を前提に収益が確保されるわけであります。1,5%分は努力の範囲になります。
1、 問題は、増額された1億3831万余が実際に働いている方々、下請け企業などへのちゃんと配分されていくのか、になります。労務単価でいえば、2012年度から2013年度に15,1%、更に2014年度7,1%増額しています。増加額が、実情ができるだけ正確に反映されるようにきめ細かな計算をしているわけです。増額の後、増額分が実際の働いている方々や下請け企業などにどのように配分されているか、その実情把握をどのようにおこなっていくのか、伺います。
2、 このいわゆる物価スライド制は、例えば、上下水道庁舎、今回既に先取りして設計段階で7億2000万という増額補正をしております。しかし、4月17日の入札は入札参加企業の高値の応札で入札不調となり4月24日、明日に延期されました。上下水道庁舎のようなケースの場合、工事終了までに1年以上かかり、工事途中に更にいわゆる物価スライドの申請の可能性も残ります。この物価スライドの制度設計は、一つの請負工事で2回目のスライド制活用申請もありうることになるのか、どうかを伺って質問を終わりたいと考えます。
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本日の臨時議会で石上顕太郎議長、中山道晴副議長など議会役員等が決まりました。特別委員会報告はとても充実していました。議案となった「市立清水桜ヶ丘高等学校体育館等建設費及び岡生涯学習交流館建設費の賃金又は物価の変動の基づく経費」の補正予算について質疑しました。
上下水道庁舎建設事業は設計段階で7億2000万増額が決定していますが、制度上はもう一度、物価スライドに基づく契約変更請求ができます。中日新聞によりますと17日不調となった上下水道庁舎建設事業入札が明日に予定されていますが、談合情報が静岡市に届いたとのことです。
臨時議会終了後の代表者会議では、富士山世界遺産の構成遺産となった三保松原に関する条例制定検討委員会設置が合意され第1回開催日が5月20日10:00~となりました。いよいよ2014年度の議会が始まりました。
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議案代161号議案質疑 2014年4月23日
新年度はじめての質疑を行わせていただきます。
第161号議案は、「静岡市建設工事請負契約約款」第25条1項「甲または乙は、工期内で請負契約締結の日から12月を経過した後に日本国内における賃金水準又は物価水準の変動により請負代金額が不適当となったと認めたときは、相手方に対して請負代金額の変更を請求することができる」規定に基づき「市立清水桜ヶ丘高等学校体育館等建設費及び岡生涯学習交流館建設費の賃金又は物価の変動の基づく経費」の補正予算であります。
この「工事請負約款」には、第25条には第5項で材料費の著しい変動への対応、いわゆる単品スライドや第6項でインフレ、またはデフレスライドが定められてもいます。
今、東日本大震災、福島原発震災の復興・復旧に向け、この10年間での20兆円を超える公共投資が進行しており、そこに東京オリンピックも加わり、全国的に労務費、資材費は高騰し、全国各地で入札不調、工事請負契約の変更が多発しております。この議案もそうした流れの中で提案をされています。今後もこうした議案が続いていくことが十分に予測されます。既に石田消防署の建設工事で請求がだされているとのことであります。その意味で、確認をかねて議案質疑の範囲内で質問をさせていただきます。
<1回目>
「1」 「請負契約約款」第25条、いわゆる物価スライド制について
1、 「静岡市建設工事請負契約約款」25条で定められた物価スライド制については、単品スライド、インフレスライド、そして、今回の全体スライドといくつかの種類があります。
① それぞれの制度はどのような仕組みになっているのか、
② また、静岡市が過去にこうした制度を活用した事例にはどんなものがあるのか、
③ そして、減額のケースなどもあったりしているのか、伺います。
2、 今回、請求経過について伺います。鈴与・イハラ・積志(せきし)共同企業体からはいつの時点で請求があり、どこの場で協議し、どのような理由で、今回のいわゆる全体スライド制度を採用すると決定したのか伺います。
「2」 補正額について
この議案において桜ヶ丘高等学校整備事業、岡生涯学習交流館のそれぞれの増額分は1億2367万、1464万余、あわせて1億3831万余で、二つの工事の総額は、22億8540万から24億2371万余に増額補正されます。
1、 財源として、財政調整基金1001万余、起債分1億2830万余との説明ですが、桜ヶ丘高等学校、岡生涯学習交流館、それぞれ内訳はどうなるのか、伺います。
<2回目>
「1」 「請負契約約款」第25条、いわゆる物価スライド制について
答弁―単品スライド、インフレスライド、全体スライドの仕組みについて答弁をいただきました。過去の事例としては全体スライド4ケース、更に逆スライドとして登呂博物館のケースなどがあったとのことです。補正予算についてはそれぞれの内訳額について答弁をいただきました。
続いて2回目の質問をさせていただきます。
桜ヶ丘高校体育館等、岡生涯学習交流館のそれぞれ1464万余、1億2367万余の増額の積算、算出経緯について伺います。いただいている資料によると、労務単価は2012年度と比較し2013年4月で15,1%上昇し、2014年2月に更に7,1%上昇しているとのことです。
1、 そもそも、労務単価、資材の高騰の分析は、国土交通省の数値発表を前提としています。
① 今回の全体スライドではどのような実情を踏まえてのものとなっているのか、伺います。
② また、複合単価方式で算出されているとのことですが、複合単価方式とはどのような方式であるのか、
③ 具体的にどうやってこの増額額を算出しているのか、伺います。
「2」 補正額について
1、 変更前の2つの工事の総工費22億8540万において起債総額は12億3100万でありました。起債総額は更に1億2830万余と増加し起債総額は13億5930万となります。増加起債額による利子分の増加額について伺っておきたいと思います。
<3回目>
「1」 「請負契約約款」第25条、いわゆる物価スライド制について
答弁 単純に形式的に数値の代入で増額額を決定しているのかと認識していましたが、複合単価方式の項目が2000もあるとのことで、実情を反映させるために相当に手間暇がかかる制度であることも理解しました。
3回目の質問をさせていただきます。
通常であれば契約金額の範囲内で、受注企業の努力や下請け、孫請け、
資材購入先、様々な形で企業努力を前提に収益が確保されるわけであります。1,5%分は努力の範囲になります。
1、 問題は、増額された1億3831万余が実際に働いている方々、下請け企業などへのちゃんと配分されていくのか、になります。労務単価でいえば、2012年度から2013年度に15,1%、更に2014年度7,1%増額しています。増加額が、実情ができるだけ正確に反映されるようにきめ細かな計算をしているわけです。増額の後、増額分が実際の働いている方々や下請け企業などにどのように配分されているか、その実情把握をどのようにおこなっていくのか、伺います。
2、 このいわゆる物価スライド制は、例えば、上下水道庁舎、今回既に先取りして設計段階で7億2000万という増額補正をしております。しかし、4月17日の入札は入札参加企業の高値の応札で入札不調となり4月24日、明日に延期されました。上下水道庁舎のようなケースの場合、工事終了までに1年以上かかり、工事途中に更にいわゆる物価スライドの申請の可能性も残ります。この物価スライドの制度設計は、一つの請負工事で2回目のスライド制活用申請もありうることになるのか、どうかを伺って質問を終わりたいと考えます。