
静岡新聞、毎日新聞、中日新聞の報道され、ました。第一TV取材もありました。抗議文の中には、静岡市の奥西河内川の河川管理権についても触れておきました。
※田辺信宏静岡市長様 2018年12月25日
JR東海リニア新幹線・宿舎工事冬季通行許可申請に
アルプスエコパーク林道条例に基づく
安全性の慎重な審査なく許可したことへの抗議の申入れ書
南アルプスとリニアを考える市民ネットワーク静岡
共同代表 有元利通 八木 功 服部 隆 増田和明 松谷 清
連絡先 静岡市葵区鷹匠3-3-1地球ハウス
℡054-209-5676 Fax054-209-5675
JR東海は12月20日、静岡市に対してリニア中央新幹線工事・作業員宿舎建設のための林道の冬季通行許可申請を行った。これに対し静岡市はマスコミへの公表もなく本日、12月25日林道の通行許可を行った。
これまでも二軒小屋や中部電力ダムの施設管理など例外的に通行許可を出してきた。しかし、今回は禁止となる12月26日から4月25日までの長期的な継続した通行となり事故防止や事故勃発の際の安全対策マニュアルなど作成が必要となるが慎重な判断が行われたとは思えない。JR東海は、①毎日の始業時点検と市への報告、②雨量100ミリを越えた場合の通行止め、③積雪5ミリで注意、50センチで通行止めな、④融雪剤の頒布や砂を撒く、スタットレス、チェーンの使用など従来の枠の範囲で対策案を示してきたという。林道管理の責任を持たなければならない静岡市にも関わらず、事故時は自己責任で対処してもらうなどと説明しているが、少なくも1年間は冬季の実情調査など踏まえたものでなければ安全性が担保されたとはいえないであろう。
2014年の「南アルプスの自然環境の保全、ユネスコエコパークとの整合を図ることは絶対条件である」とした静岡市議会決議を考慮するなら、今後に予想される林道の拡幅、南アルプス本体工事をも見通した上での慎重な態度が求められる。しかも、導水路トンネルにおいては静岡市が管理する河川・奥西河内川もあり静岡県同様の河川管理権の行使の際に静岡県の現在の環境保全会議で議論されている状況を踏まえたものでなければならない。
ここに、特例的特権的林道の冬季通行許可したことに対する抗議を申し入れる。