ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

梨泰院ハロウィン圧死事故から改めて反省したこと

2022年10月30日 | 世界とわたし
夕飯を食べた後、夫に「韓国で大変なことが起きたの知ってる?」と聞かれた。
今日は朝からずっとまた、発表会関連の必要な物を発注したり、発注してからミスに気がついて慌てて訂正してもらおうと思ったら間に合わなくて、その解決策をうんうん唸って考えてたり、通常のレッスンに来られない人たちの代替えレッスン日を決めようとしたら、あーでもないこーでもないと言ってどの日も来られそうになくて、仕方なくこちらが時間をやりくりして決めたりしていたので、世間で何が起こってるのかなんてところにまで頭が回らない。
韓国のことならWooさんにって思ってちょこっとTwitterを覗いてみた。

なんてこった…。

こちらのテレビでもかなり放送されてたみたいだったけど、テレビは夜にドラマを1時間ほど観るのにつけるだけで、普段は全く観ていないから全然知らなかった。
今では亡くなった方が150人を超えてしまっている。
中でも若い女性が多かったらしい。

わたしはよく、夫からも息子たちからも、「おかあさんは危機感が無さ過ぎる」「普通寄って行かないようなところにフラフラと近づいていく傾向がある」「明らかに危険な兆候が見えてきた時に限ってボーッとする」と言われる。
マンハッタンの通りを歩いている時など、夫や息子にいきなり服の袖をグイッと引っ張られることが何度もある。
なのでさすがにこの歳になって、そういうクセは直さないとな、とは思っている。
だからこういう事件を知ると必ず、知らず知らずのうちに巻き込まれてしまっている自分を想像してしまう。
一度、何年か前のマンハッタンでのハロウィン祭りに出かけたことがあって、その時も狭い通りに人が集結してしまって、身動きが取れなくなったことがあった。
ほんの数分の間に、あれよあれよという間におしくらまんじゅうみたいな状態になって、そうなるともう自分の意志ではどうしようもなくなってしまってゾッとした。
その時も夫が、いきなりわたしの腕を掴んで、店の軒先のわずかな空間に無理矢理引っ張り出してくれた。
なんていうか、なかなか引っこ抜けなかったワインのコルク栓をスポンと抜いたみたいに。
これはもう今ここで諦めてやめるべきだ、というふうに決心がつかないまま、ゆるゆると危険地帯に近づいてしまうのがわたしで、無理も我慢もせずにさっさと止められるのが夫。
おかげで何度も助けられた。
なのでもう、人混みにはできるだけ近づかないようにしている。

でもあそこまで人が集まってしまうことを予想できなかったのだろうな。
コロナ禍でずっと鬱積していた人々のフラストレーションが、お祭り気分で一気に爆裂したのだろうな。
こんなことで死にたくなんか無かっただろうな。
ご本人の無念とご遺族の悲しみを思うとたまらなくなる。
せめて通行規制がちゃんと取られていたら、ここまでの事故にはならなかっただろうに。
亡くなった方々のご冥福を心からお祈りします。

韓国では大きな事故が起こるたびに、いろいろなシステムが新しく整備されたり、二度と繰り返されるようなことが無いような対策が全国規模で取られる。

追加情報です。
警備が手薄になっていたのは、こんな事情があったからだろうか。

Wooさんの追加情報。
追加報道によりますと、当時梨泰院に警察兵力200人を配置しましたが、龍山の大統領室警護のためにこの兵力さえも相当数を再び大統領室警護に投入したということです。 
そして梨泰院の商人たちに自ら秩序維持をしろと言いました。
 結局この惨事が発生しました。 
必ず審判しなければなりません。

おまけに。
コメント
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