うちのかあちゃんの独り言、はじまりはじまり!
今年に入ってから、毎週末に、用事や練習や会議やコンサートの予定がギュウギュウに詰まっていて、あっという間に1月が終わってしまった。
1月最後の週末がやっと空いたので、去年のクリスマスプレゼントに、自分たちから自分たちに贈るはずだった椅子を買いに出かけることにした。
リビングには今、3〜4人掛けのカウチと、一人用の足置き付きの椅子、そして夫の大のお気に入りのリクライニングチェアがある。
その大のお気に入りの椅子に座り、一日の締めくくりとして、テレビを1時間弱ほど観てリラックスする、というのが習慣の夫にとって、このリクライニングチェアはとても大事な友なのだ。
今はもう、こんなに古ぼけてしまったこの椅子は、こちらに越してきて間もない2000年の初夏に、ガレージセールを渡り歩いている時に見つけた。
そのガレージセールは、家から歩いて5分ぐらいの所にある教会が主催する、会員同士のガレージセールだったのだけど、
そんなこととは知らず、わたしはトコトコと奥の方まで入って行き、大きな机や椅子、テーブル、コーヒーテーブル、タンスを二棹と、次から次へと手に入れていった。
みんなそれぞれ、とんでもなく古くて重いものだったけれど、それだけに天板が一枚板だったり、作りがすごくしっかりしていた。
タンスの引き出しを開けると、どこかの家の部屋の匂いがした。
最後に見つけたのがこの椅子で、座ってみるとまるで自分用に誂えてもらったように感じる、とても座り心地の良い椅子だった。
もちろん、どこかの誰かさんのお古ではあるのだけれど、わたしたちには十分だった。
教会の会員用だったからか、値段が桁違いに安くて、だいたいみんな10ドル前後で売ってくれた。
おまけに、運べもしないのにどんどん買ったわたしを非難するどころか、若者が数人やって来て、教会のトラックにせっせと積み上げてくれた。
なにしろものすごく重たいので、何を積むにしても大変そうだった。
車だとものの1分もかからないからすぐに着いたのだけど、積み下ろしがまた大変で、だからせめてチップを渡そうとしたら断られたので、台所にあったお煎餅を3枚ずつ手渡した。
それから9年後の2009年にこの家に引越しをし、それから今も、みんなそれぞれの場所で活躍してくれている。
黒い椅子を除いては…。
2年ほど前から縫い目の部分が外れてきたので、手縫いで何度も直した。
ネジを付け替えたり、座席の裏側に布を張ったり、素人修理でなんとかしのいできたけれど、とうとうのとうとう、もう引退させてくれと、椅子から宣言されてしまった。
というわけで、決心して買うことに決め、二人で出かけた。
ニュージャージーのもう一つの顔。
広い広い湿地帯と、
ゴタゴタした工業地帯。
予想通り、良いものはさっぱり見つからなかった。
もちろん、1000ドル以上払えば無いことも無い。
でも、10ドルでこんなに長い間気持ちよく座らせてくれた椅子のことを思うと、どうしても1000ドルなんて払う気になれない。
かといって、座り心地の良くない椅子には座りたくない。
いやはや、実に悩ましい。
最後に覗いた店が、フォートリーに近かったので、コリアン料理を食べに行くことにした。
安くて美味い!と評判のお店に入った。
ほんとに安くて美味かった。
夕飯の外食は久しぶりだったし、美味しかったし安かったので、夫もわたしも気分が良くて、車までの通り道に見つけたお惣菜屋さんに入った。
お目当ては餅菓子。あの、ゴロゴロと木の実や種やドライフルーツが入ったお餅だ。
でも、そのお店はお惣菜だけで、そういったデザート類は置いていなかった。
見た感じがかなり高級っぽかったので、さっさと出ればよかったのだけど、最近ハングルにハマっているわたしたちは、片言のハングルを話せるのが楽しくて、出るに出られなくなってしまった。
まあ、少しぐらいならいっか。
と、キュウリのキムチ、アンチョビとウォールナッツの甘煮、そしてお粥を選んでレジに運んだ。
夫の話すハングルに、目を丸くして感心する店の主人が、品物をレジに打ち込んでいく。
安くないだろうなあきっと…とドキドキしていると、「47ドルです」とさらりと言われ、夫もわたしも絶句してしまった。
今夜の夕飯の倍じゃんね。
お金を払い、店から出てからの第一声、「たっか…」
もう笑うしかなかったので笑った。
まあね、値段が付いて無いっていうのを見た時点で、これはいくらなんですか?と聞くべきだったんだけど、なぜかどちらもそれをせず、気がついたら47ドルも払っていたということ。
人生、まだまだ学ぶこと多し、ですな。
まさしく寝子。
今年に入ってから、毎週末に、用事や練習や会議やコンサートの予定がギュウギュウに詰まっていて、あっという間に1月が終わってしまった。
1月最後の週末がやっと空いたので、去年のクリスマスプレゼントに、自分たちから自分たちに贈るはずだった椅子を買いに出かけることにした。
リビングには今、3〜4人掛けのカウチと、一人用の足置き付きの椅子、そして夫の大のお気に入りのリクライニングチェアがある。
その大のお気に入りの椅子に座り、一日の締めくくりとして、テレビを1時間弱ほど観てリラックスする、というのが習慣の夫にとって、このリクライニングチェアはとても大事な友なのだ。
今はもう、こんなに古ぼけてしまったこの椅子は、こちらに越してきて間もない2000年の初夏に、ガレージセールを渡り歩いている時に見つけた。
そのガレージセールは、家から歩いて5分ぐらいの所にある教会が主催する、会員同士のガレージセールだったのだけど、
そんなこととは知らず、わたしはトコトコと奥の方まで入って行き、大きな机や椅子、テーブル、コーヒーテーブル、タンスを二棹と、次から次へと手に入れていった。
みんなそれぞれ、とんでもなく古くて重いものだったけれど、それだけに天板が一枚板だったり、作りがすごくしっかりしていた。
タンスの引き出しを開けると、どこかの家の部屋の匂いがした。
最後に見つけたのがこの椅子で、座ってみるとまるで自分用に誂えてもらったように感じる、とても座り心地の良い椅子だった。
もちろん、どこかの誰かさんのお古ではあるのだけれど、わたしたちには十分だった。
教会の会員用だったからか、値段が桁違いに安くて、だいたいみんな10ドル前後で売ってくれた。
おまけに、運べもしないのにどんどん買ったわたしを非難するどころか、若者が数人やって来て、教会のトラックにせっせと積み上げてくれた。
なにしろものすごく重たいので、何を積むにしても大変そうだった。
車だとものの1分もかからないからすぐに着いたのだけど、積み下ろしがまた大変で、だからせめてチップを渡そうとしたら断られたので、台所にあったお煎餅を3枚ずつ手渡した。
それから9年後の2009年にこの家に引越しをし、それから今も、みんなそれぞれの場所で活躍してくれている。
黒い椅子を除いては…。
2年ほど前から縫い目の部分が外れてきたので、手縫いで何度も直した。
ネジを付け替えたり、座席の裏側に布を張ったり、素人修理でなんとかしのいできたけれど、とうとうのとうとう、もう引退させてくれと、椅子から宣言されてしまった。
というわけで、決心して買うことに決め、二人で出かけた。
ニュージャージーのもう一つの顔。
広い広い湿地帯と、
ゴタゴタした工業地帯。
予想通り、良いものはさっぱり見つからなかった。
もちろん、1000ドル以上払えば無いことも無い。
でも、10ドルでこんなに長い間気持ちよく座らせてくれた椅子のことを思うと、どうしても1000ドルなんて払う気になれない。
かといって、座り心地の良くない椅子には座りたくない。
いやはや、実に悩ましい。
最後に覗いた店が、フォートリーに近かったので、コリアン料理を食べに行くことにした。
安くて美味い!と評判のお店に入った。
ほんとに安くて美味かった。
夕飯の外食は久しぶりだったし、美味しかったし安かったので、夫もわたしも気分が良くて、車までの通り道に見つけたお惣菜屋さんに入った。
お目当ては餅菓子。あの、ゴロゴロと木の実や種やドライフルーツが入ったお餅だ。
でも、そのお店はお惣菜だけで、そういったデザート類は置いていなかった。
見た感じがかなり高級っぽかったので、さっさと出ればよかったのだけど、最近ハングルにハマっているわたしたちは、片言のハングルを話せるのが楽しくて、出るに出られなくなってしまった。
まあ、少しぐらいならいっか。
と、キュウリのキムチ、アンチョビとウォールナッツの甘煮、そしてお粥を選んでレジに運んだ。
夫の話すハングルに、目を丸くして感心する店の主人が、品物をレジに打ち込んでいく。
安くないだろうなあきっと…とドキドキしていると、「47ドルです」とさらりと言われ、夫もわたしも絶句してしまった。
今夜の夕飯の倍じゃんね。
お金を払い、店から出てからの第一声、「たっか…」
もう笑うしかなかったので笑った。
まあね、値段が付いて無いっていうのを見た時点で、これはいくらなんですか?と聞くべきだったんだけど、なぜかどちらもそれをせず、気がついたら47ドルも払っていたということ。
人生、まだまだ学ぶこと多し、ですな。
まさしく寝子。