ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

ぶっつけ本番!

2009年06月30日 | 音楽とわたし
ほんの先日まで、どこに隠れたのか、全く見つからなかったクラリネット。
おかげでというか、しょうがなくというか、正直言うと、疲れ過ぎて楽器を吹くエネルギーが残っていなくて、練習を今日までサボっていました。
でも……居ないよりゃマシかと思い、思い切ってコンサートに出ることにしました。
なんていい加減な団員

今日もまずまずの天気と思いきや、三人兄弟妹の生徒がいる家に入った途端に、空がとんでもなく不気味な色に。
まるで、ハニワ顔じゃなくて、とても怖い顔になった大魔神がヌォッと出てくる寸前のような空になりました。
「まうみぃ~、嵐を連れてきたらあかんじゃ~ん」と、出迎えてくれたチャイニーズのおとうさんにしっかり言われてしまいました。
二人目のレッスンをしている時にはもう、じゃじゃ降りに加えて稲妻と雷の大合唱。そこまでがんばらんでも……。
どうなることかと思いましたが、三人目を教え終わる頃には雨も止み、日頃の行いの良さを褒めてもらいながら次の生徒の家に向かいました。

今夜から始まる夏の夜の野外コンサートパート1は、どうやらホールで行われることになりそうだな、と思いながら家に戻ると、旦那が何年間か日本語を教えていた男の子が家に遊びに来ていました。
彼はお父さんの違う妹&弟のいるお兄ちゃんで、去年大学に進学した子です。
とても旦那のことが好きで、というより、兄のように慕っていて、日本語を習いに来てるのか、話をしに来てるのかよくわからないぐらいだったんですね。
で、帰省中にどうしても旦那に逢いたいという電話がかかったきたので、仕事帰りに彼を迎えに行ったそうです。
旦那は彼に、豚ヒレをささっと焼いて食べさせてやろうと思ってたのですが、冷蔵庫から出すとなにやら怪しい色と臭いが……。
「まうみになら食わせても大丈夫だけど、彼に万が一のことがあったらいかん」と妙にひっかかることをブツブツ言いながら、冷蔵庫の中に頭を突っ込んでる旦那。
結局めぼしい物は見つからず、わたしがコンサートに行っている間に、なんと、二人してお茶漬けの素でお茶漬けを食べたそうな?!
その前にチーズとクラッカーで腹ごしらえしたから大丈夫って……まあいいんですけどね、本人がそれでよかったんなら……。

さて、話を戻して。コンサートの本番はなぜか、久しぶりだったからか、異様に集中できてほとんど無事に吹き通せました。
もしかしたら、こんなふうに練習サボった方がいいのかな……なぁんて、すぐに調子に乗る悪い癖。
夏に3回行われる野外コンサート。すり鉢状の底に芝生の広場があり、そこでわたし達が演奏します。
お客さんには、石と芝で作った階段の上から聞いてもらうのですが、各々好きな椅子を持参したり、シートを敷いて寝転がったり、ワインとチーズ持参だったり、
それはそれはリラックスした楽しいコンサートなので、プログラムもそれなりに軽い内容になっています。だからなんですよね、初見でもそこそこ吹けるのは。

次は二週間後の火曜日の夜です。次回はちゃんと練習し~よぉっと

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ワイン、できるかな……

2009年06月29日 | お家狂想曲
先日遊びに来てくれたTが、後ろの庭を眺めていた時、「あれ?あんなとこに葡萄の木がある」とつぶやいていました。
旦那もわたしもそれをサラッと聞き流していましたが、今朝、庭で太極拳をしていた旦那が「ちょっとちょっと、マジで葡萄や!」とわたしを案内してくれました。

旦那の声を聞きながら、台所の窓から眺めた風景。まったくなにがなんだか……。



慌てて近づいていくと、



さらにテクテク近づいていくと……うわ、葡萄だぁ~!



そばに生えている大木を勝手に棚のようにして、おんなじように巨大化した葡萄の木。ものすごい量の粒ですが、あんな高いとこまでどうやって上ったらいいのやら。



写真を撮るわたしの横では、「ワイン、できるかな……」とブツブツ独り言言ってる男が一名。
まあ、夢があるっていいことです。でも、あの鳥の王国のど真ん中にある葡萄が、熟した時に無事に居られるかどうか、それは大いに疑問です。
男のロマンをぶっ壊したく無かったので、とりあえず黙ってましたけど、ね。
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白黒統一?

2009年06月28日 | 音楽とわたし
今日は10月3日に行われる『AMCA二周年記念コンサート』のためのディレクター会議に行ってきました。
週末はマンハッタン行きの電車が無い(二年前からもうすぐ週末も走るよ~と言い続けている鉄道会社さん、いったいいつになったら走らせてくれるんっすか?)ので、家の近くにあるバス停初体験と相成りました。
歩いて行ける距離でしたが、一応何があるか分からないってんで、旦那が車で送ってくれました。

先週の日曜日に引っ越ししただなんて……なんだか変な感じ……でも、この細胞のひとつひとつにまでしみ込んでいるような疲れがすべてを物語っています。
ディレクターのみんなは元気溌剌。ほんっとに久しぶりに朝から晴れた日ということもあってご機嫌です。
チケットの売り上げ状況も上々で、下手をするとそろそろ売り切れになってしまう勢いです。
マスコミの宣伝文句やポスターのデザイン、その他決めたり作ったりしなければならないことが山積みで、それを英語で聞くのはなかなか大変でした。
とりあえずわたしは、英語を駆使しなくてもいい用事を手伝いたいと申し出ると、リハーサルのサウンドチェックとエンディングの楽譜のアレンジを任されました。
楽譜のアレンジは、ピアノの独奏譜を6手連弾に変えるというもの。ちょっとめんどっちぃけど、アレンジは嫌いじゃないので頑張れると思います。

と……そこまではスムースに進行していたんですが、突如、ディレクターのひとりで、いつもとっても独創的な意見を言うナンシーが手を上げました。
「あのね、当日の衣装のことなんだけど、わたしが思うに、白と黒で統一するのがいいと思うんだけど」
みんなの頭の上に?が点灯し始めました。
「それから、肩とかを出すのは禁止。あ、ミニもだめ。ああいうの見るとゾッとしちゃうのよね。あ、それからアクセサリーもやめて欲しいわ」
こういう時にうまくかわしたり諭したりできるマイケルがすかさず、
「ナンシーの意見にもいいところがあると思うよ。思いはよく分かるしね。でも、僕たち演奏者にも良識があると思うし、そうやって色を指定するのはどうかなあ」と柔らかく牽制。
「演奏者の個性とか、その曲が持ってる色とか、そういうのがいろいろ見えるのも多人数のコンサートの楽しさだと思うなあ」とわたし。
「オーケストラじゃあるまいし」と吐き捨てるように言うマーク。
それでも頑として白と黒を主張する彼女。最後はプレジデントのアルベルトが賛否をとってみようと提案して、もちろん8対1で演奏者の自由ということになりました。
ま、わたしは普段から黒を好んで着るので、別に黒にしろって言われても別にどうってことなかったんですけどね。
でも、出演者全員が黒や白の衣装を身につけて、アクセサリーとかも一切つけていなかったら、もうそこは葬儀場になっちゃうじゃないですか?!
いったいどういう考えが彼女のベースになっているのか、一度膝を突き合わせて聞きたいような聞きたくないような、ほんとに会議を引っ掻き回す天才さんです。
他にも流れが澱むナンシー論はいっぱいあったけれど、いちいち書くのも面倒なのでやめときます。

もうすでに練習に入っている人がほとんどのようで、わたしみたいに、まだピアノの楽譜を箱から出していないようなぐうたらと組んだジェーンが可哀想。
ごめんね~。明日はきっと、きっときっと、せめて楽譜を棚に出すからね~。
って、舞台の曲の楽譜、まだ注文してなかったんだった……。今月の末には合わせようねって言われてるのに……。

さて、わたしの留守中に、旦那が地下室の空気の入れ替えをしようと窓を全開にしていた時に、家猫がとうとう地下室探検をしてしまったようで、白ぶちの三毛がすっかり灰色に変わっていました。
それだけでもムカッときたのに、こともあろうに、ピアノの鍵盤の上を端から端まで歩ききった彼女。今日はナデナデは無し!反省しなはれ

うぎゃ!たった今、窓の外でスカンクがガスを発射したようです。二階に退散しま~す

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初めてのお客さん

2009年06月27日 | お家狂想曲
ニューヨーク州に住む旦那の友人Tが遊びに来てくれました。この家のお客さま第一号です。
彼と旦那は日本の合気道道場で知り合い、兄弟のように仲良し。
奥さんと娘っ子ちゃん達が日本に里帰りしていて、家に独りポツンと居るのがいやになってきた、という話を聞いて、旦那はヤケにうんうんと頷いておりました。

やっとのことで、細々としたものまであるべき所に収まり、台所がとりあえず普通に使えるようになりました。
輪ゴム、メモ帳、古い鉛筆、どんなちっちゃい物にも、収まるべき所があるっていうのがすごい、本当にすごい。
結局、前の台所のいろんな所に収まっていたいろんな物を、新しい所に入れていく作業に4日間も費やしてしまいました。
まあ、仕事もあったし、ひとつのことが片付くと疲れてしまって、作業を持続できなかったということもあるけれど、それにしても長い時間かかったもんです。
これで一階はほとんど終了。あとは二階と三階……旦那とKの手にかかっています。それだけに、いつになったら終わるのかがかなり怪しい……。

ごま油で焼いた茄子を生姜醤油で食べながら、お土産のロゼとうちにあったアサヒスーパードライで乾杯。
いろんな鳥の鳴き声とキツツキが木をコツコツ打つ音が、ジャズ音楽の合間に聞こえてきます。
ようやく晴れて、空気がぐんぐん乾いてきました。夜になると肌寒いくらいです。

引っ越ししてから明日で丸一週間。一週間記念日です。
台所が片付くと、まるでずうっと前からここで暮らしていたような気分になるのはわたしだけでしょうか?
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Do it yourself!

2009年06月26日 | お家狂想曲
のキャッチフレーズでお馴染みの、アメリカ最大の住宅リフォーム小売チェーン、ザ・ホーム・デポに行ってまいりました。
この大型チェーン店に足を踏み入れるたびに、あ~、ここほど自分の世界から遠い所はないなあと思いながら、
巨大な建材やペンキの缶を、これまた巨大なゴロゴロで運び、トラックの荷台に黙々と積む人達をぼや~っと見ていた自分が、
事もあろうに、3メートル以上もある板が山積みになっている所で、メジャー片手に思案することになろうとは……しみじみ人生を振り返るわたし……。

あまりに場違いなのが長い時間同じ通路でウロウロしていたからか、レゲエ風のお店のおにいちゃんがやってきて、どないしたん?と聞いてくれました。
「あのね、元は掃除用具の置き場だった所をね、できたら食品置き場にしたくてね、6~7段の棚をつけようと思ってね」
「どれぐらいの大きさ?」
「横幅39インチ、奥行き8インチ、って感じ」
「ふむ……じゃ、こういうのはどう?」
と案内してくれたのは、一枚11ドルの4メートル近くある板の前。
え、でもさ、あそこの板は一枚3ドルだよ。あっちの方がよっぽど安いんじゃないの?
でも、おにいちゃんは頑として11ドルの方を勧めます。計算機片手に、あ~だこ~だと頭をひねりひねり考える彼。なんでなん?
5分ぐらいかかって、やっと彼が説明してくれていることが分かりました。一枚3ドルだと思っていた板は、1フィート3ドルだったのでした!
なので、わたしが欲しい分量の板を切り分けてもらうと、一枚11ドルの板の方がとても経済的なのでした。
もしかして店の売り上げ貢献のために騙そうとしてるんちゃうか?などと疑ったわたしを許してね。

板を乗っける巨大ゴロゴロも探してくれたおにいちゃん、もうこうなったら店の中をウロウロするわけにはいきません。速やかにカットサービスの所に直行しました。
よほどわたしが到底日曜大工などをやりそうにないタイプに見えたのか、何人かの人に呼び止められて、何作るの?とか、テレビとかだと簡単そうだけど、なかなか現実は厳しいぞぉ~とか言われながら到着。
切ってくれたのは若い女性。板の方はまだよかったのだけど、板を乗っけるつもりの木片を作るための細長い棒が16個必要だったので、その手間といったらもう……。
切り分ける前に「2フィート以上は切り賃が一回につき50セントかかるけどいい?」と聞かれ、「切ってもらえるだけでありがたいので払います」と答えたわたし。
ところが、実際に切り終わってみると、切り賃だけで13ドルにもなってしまっていました。
「でも、家でゴリゴリ切っていることを思えば、楽をさせてもらった分助かったので払う」と言うと、「う~ん、ちょっと待って」と彼女。
電卓を出し、書いては消し書いては消しして、結局9ドルにまけてくれました。手間をかけたのでチップを少し渡そうとすると、hon de na, hon de na, oishii restaurant ni tabe ni itte na, hara mecchakucha ippai ni natte, buttotta.←
すみません、またお邪魔虫Bに侵入されてしまいました……。

とにかく、チップを無理矢理受け取ってもらい、壁紙を選びに売り場に向かいました。
壁紙といっても、カバーしたい面積はそんなに広くありません。係の人に尋ねるとここには置いてないと言われてしまいました。
うーん、どうしたもんか……考えていると、「あのさ、キッチンとかの棚の張り紙を利用したら?あれ、裏がくっつくようになってるから便利だし」
そのアイディアいただきです!
さて次は釘の調達。ええっと釘、釘、釘……広い店内で小さな物を探し当てるのはほんとに難しい。
今度は釘の前で思案六法。またまたウンウン唸っていると、
「どうしたの?分からないことがあったらなんでも聞いてみな」と、ベテランそうなおじさんがやってきてくれました。
「あの、この木材で簡単な棚を作ろうと思ってるんですけど、釘の長さとか太さとか、やっぱり考えないといけませんかね?」
「え?釘?ツルッとしたやつ?」
「そう」
「いや、ネジ釘の方がいいと思うよ、この場合」
「でも、16個×2で32回もねじ回しすることになるので、それはちょっと……」
「電動ドライバー持ってないの?」
「はい。いつかは持ちたいと思ってるけど、まだちょっと買う勇気がなくて」
「なんで?」
「だって、高いでしょ?」
「え?30ドル出しゃいいのが買えるよ」
「え?ほんと?」
ということで、今度は電動ドライバーの売り場でおじさんの講義を受けることになりました。なんだか楽しそうでワクワクしてきました。
それに、リョービやマキタという日本のメーカーが売り場のほとんどを占めていて、ちょっと嬉しくなりました。

道具も材料もすべて揃い、意気揚々とレジへ。
「あの、これ、何本でした?」
「え、一本です」
「ほんとにぃ?」
「ほ、ほんとです、長~い一本の棒を頼んで切ってもらいました」
「それにしちゃあ、ちょっと数が合わないんですけど……」
「あ、でも、切ってくれた係の女性がこの紙を渡してくれたので、わたしはもうぜ~んぜん分からなくて、えへ、えへへ、えへへへ」
メチャクチャ疑わしい目でジィ~~ッと見つめられながら、それでも笑顔を絶やさず頑張りました。

家に着き、材料をおっちらほっちら台所に運び、電動ドライバーのバッテリーをチャージャーにセットし、他の片付けをしながら待つこと3時間。
やっとやっと、台所の床を占領している食品やスパイスを片付けることができます!
初めての電動ドライバーは、ううっ重い。角度が難しい。んで、ネジ山をつぶしてしまうこと数回。簡単なのか難しいのか分からなくなってきました。
おまけに、やはり超初心者だけあって、ギリギリいっぱいの幅に切ってもらった板は、いったん取り付けたが最後融通がきかなくて、それはそれはちっちゃな部分で苦労しなければならない羽目に陥ってしまいました。
でも、メゲずに、わたしなりに、全くの素人なりに頑張りました。

ほぼ半分できた状態です。下で横たわっているのがリョービの電動ドライバー。失敗もあるけれど、うまくいった時にはやっぱり速くてワクワクします!



じゃ~ん!とりあえず完成しました。旦那とわたし、それぞれのスパイスや食品で、早くもギュウギュウ詰めになってしまいました。



扉を閉じるとこんなふうになります。元は掃除用具入れなのでした。



Do it yourself は、想像以上に面倒で難しかったけれど、終わってみればなんだかこちょこちょと誇らしくも楽しい経験でした。
さあ~て、次はなにを作ろっかなぁ~。




 
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初レッスンとお別れ会

2009年06月25日 | お家狂想曲
昨日水曜日は、この家での初のピアノレッスンがある日でした。
でも……朝の時点でこの状態。



実は、これでもまだ、かな~りマシになった状態なんです。前日までは、獣道が辛うじて存在していただけの、空間というものが無い部屋でしたから。

でも、なんとしても2時までに、物をどけてあるべき所に置き、ピンクの傷よけ紙を取っ払ってしまわなければなりません。
旦那も仕事と仕事の合間に、Kもかなり積極的に、そして引っ越し当日からずっと来続けてくれているF君とJ君も手伝ってくれて、とにかく部屋らしくなりました。



なんとか見た目は誤摩化せたものの、やって来た生徒に靴を脱いでね、とお願いしたところ、裸足になった子供達から「なんかザラザラしてる」と文句が続出。
「ごめんね~、ほんの1時間前までグチャグチャだったんだけど、やっとの思いで掃除したんだよね~」と言うと、
「まあ、掃除したんだろうけどさあ、きちんとできてないってことだよね」なんて厳しいお言葉をいただいてしまいました。
まあね、引っ越ししてない君達はなんとでも言えますよ。でもね、これってほんと、すんげ~大変なことなんだよ。大の大人が思わずへこたれそうになるほどにね。
普通に暮らしてるのと同じことをしながら、ひとつの家を空っぽにしてきれいにして、空っぽにした分と同じ量の荷物を別の家に入れながらきれいにする。
これって想像以上の時間と忍耐と労力がいるんだよね。
いつか自分が引っ越しした時に分かるよ。そん時に思い出してくれるかなあ。あの日、先生の目の下のクマ、スゴかったよなあって。


そして昨日はまた、ドナルド夫婦とのさよならをする日でもありました。
家の明け渡し式とでも言うのでしょうか、空っぽになった部屋をひとつひとつ一緒に回り、故障や破損の状態を調べ、敷金の払い戻しの金額を決める作業をしました。
それにしても、月曜火曜と二日続きで荷物出しをし、火曜の晩には旦那とふたり、もうこれで絶対大丈夫と固く信じて部屋を出たのに、出てくる出てくる残り物が?!
風鈴、クリスタルカットの窓飾り、時計etc、不思議でした。
最後にキッチンに集まって、丸9年も経ったなんて信じられないとか、ほんとにお互いいい時間を過ごせたとか、これからも仲良くやっていこうとか話していると、
「いやあ、でも、思い出すわあ、まうみのアレ」
「昨日もね、急に朝に思い出して、プププッて独りで笑ってたの」
「ああアレ?プリファッキングッド?」
「そうそう、あ~もう~、また思い出した!」ブヮッハッハッハッ!

旦那が会社勤めをしていた頃、その会社社長(旦那の大学時代の友人の弟)のガールフレンドから家に電話がかかってきたことがありました。
わたしはまだこちらに来て日が浅かったので、どんな様子かを尋ねる電話をかけてくれた彼女。
「どう、まうみ、元気?」と聞かれて、「うん、まずまずいい感じ」と答えるつもりが、ツルリとFワードが口から滑り出てしまったわたし……。
「……あ、そ、そう、元気、よ、よかった」
↑の……の間に色濃く漂っていた空気が今も忘れられないのでした。

ちょっとセンチになったらどうしよう、なんて心配してたのに、ゲラゲラ笑いながらさよならができて良かったです。大ボケもたまには役立つもんです。
互いにギュッとハグ、鍵を返しました。近いんだし、またちょくちょく一緒に夕飯食べよう、と約束して別れました。

いつものパン屋さんや生徒の家に行くと、やっぱりもうモントクレアには住んでいないんだなあと強く感じます。
でも、ここもなかなかいい所です。たくさんの鳥の鳴き声が楽しいし、たまに遊びに行ったカナダの湖畔の家を思い出させてくれるような朝の空気が漂っています。
二階と三階はまだまだ悲惨ですが、これも時間さえかけたらいつかは終わる、決して永遠には続かない作業なので、メゲずにコツコツやっていこうと思います。
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お久しぶりです!

2009年06月25日 | お家狂想曲
21日の引っ越しから早4日が過ぎてしまいました。
さすがのブログ狂まうみも、引っ越しの疲れには勝てなかったのだな、ふむふむ……とひとり納得されていた皆様、違います違います、
もちろん10年以上酷使した革財布なみに、よれよれのくたくたではありますが、最高のブログネタを目の前にして、書かずにおられるか~と意気込んでおりました。
が、残念ながら、インターネットが使えなかったのでした!Macのわたしだけ……他の連中はWindowsで、自分達のだけさっさとつないじゃってさ、フンッ
……というわけで、「もうこれ以上待てんっ!」と大声で叫んだら、1時間後につながってました。
手をパンパンと叩いたらパッとつく電灯とかがあるけれど、大声で叫んだらインターネットがつながるのはうちぐらいのもんでしょうか?

さて、前置きはこれぐらいにして、さっそく21日から始まった引っ越しの顛末(はっきり言ってまだ全然終わってないんですが)を少々。

心配していた雨に降られることもなく、曇り空の下、荷物運びが行われました。
頼んでおいた引っ越し会社は11時から1時の間に来るということだったので、緊張しつつも、ギリギリ夜中まで荷造りをしていてシャワーができなかったわたしは、荷出しが始まる前にちょっと浴びておこうと思い、下スッポンポンでトイレを済ませ立ち上がったところに、

「あ~、ここの部屋からお願いしようかなあ~」
旦那と業者さんがいきなり部屋に入ってきたところとバッタリ?!

そりゃまあ、部屋のドアを開けっ放しにして、しかもバスルームのドアも全開で、トイレに座ってたわたしがアホなんですけど、
でも、でも、遅れて当然、たまに来ないこともある、というのが常識のアメリカで、予定の時間より20分も早く来るなんてぇ~!!
長めの丈のTシャツを着ていて良かった……咄嗟に両手でシャツの裾を掴んで降ろしたけれど、間に合ったかどうか……
なんせ真正面でしたから……その格好で……なんという始まり方なんだろう……などと思いながら、しょうがないのでそのままシャワーを浴びることにしました。

来てくれたのは3人。英語が話せる人がひとりだけしかいません。思ったよりも荷物がいっぱいあるってんで、かなり険しい顔して仲間内で話しています。
でもまあ、とにかく運び出そうということで運搬が始まったのですが、え?梱包とかしないの
うちの家具は、わたしがガレージセールで買い集めたり、帰国する駐在家族からいただいたお古の物がほとんどなので、もともと傷だらけ。
でも、唯一、旦那父のお古のタンスだけは1枚板のとってもいい造りの物で、仕事柄、そういうことは分かってくれると思っていたわたしが甘かった……。
引き出しを抜いただけの、全くのまんまの姿でゴトゴトカートに揺られて行くタンスを見送るわたしの心に「ドナドナド~ナ~ドォナ~」の歌が流れていました
ある家具は、運搬途中の階段で足を滑らせた業者さんと一緒にコンクリートにダイブ!
3時間の仕事で300ドル。この破格の値段と電話の対応のしっかりさで選んだ会社だったのですが、あの3人の仕事の荒っぽさを見ていると、どんどん不安になってしまいました。
だって床が……あのできたてのホヤホヤの床が……とりあえず壁塗りの時などに使う紙を全体的に敷いておきましたが、そんなので間に合うのかどうか……。

ウィンザーの家に到着した時点で、既に2時間近く経っていたので、家に入るなり、「ここにサインして」と言って凄まれた旦那。
「なんのためのサイン?」
「2時間延長したらその分を支払うっていうサイン」
「いや、もちろん延長したらその時はちゃんと払いますよ。でも、今の時点だと何時間延長するか分からないんじゃないの?」
「この調子だと、1時間の延長では済まない。うちは、1時間を10分でも超えたら2時間分の延長料金もらうことになってるから」
「うちはそんなことは聞いてない」
「そういう規定だから」
「いったいどれぐらいかかると予想してるんです?」
「さあ~、2時間、3時間、4時間」
ニヤニヤしながらそういう彼を見てるとすご~くイヤな気分になってしまいました。
でも、今ここで関係をこじらせてしまうわけにはいかないので、旦那はとりあえず延長した分だけはきちんと払う、と言いながら、その書類にサインしました。

そしてやっと搬入作業が開始。
例の、我が家のスター家具、旦那父からのタンスは、まだ塗りも新しい階段の縁の上をゴリゴリと擦りながら、二階に運ばれていきました
せめてもうあと1センチでもいいから上げて欲しかった……直接すり合わせながら上げていくなんて……おみゃ~ら、それでもプロかぁ~!!
家のいろんな所に穴やら傷やら、もちろん家具にも穴やら傷やら、でも、それ以上に時間のことが気が気でなかったので、号泣せずに済みました。

結局、3時間40分で仕事は終わり、1時間分の追加料金を払って帰っていただきました。
わたし達では到底運べない物を二階、三階と運んでもらったんだし、すべてがすべて悪かったということではないのだけど、なんだかなあという気持ちが残りました。

さて、Kの友達が手伝いに来てくれるということで、あちこちからのありがたい申し出を断らせてもらったのに、待てど暮らせど来てくれません。
やっと来てくれたC君は、ガールフレンドとの間にできた4才の娘と同伴?!ゼロよりゃマシだけど、大きな助けにはなりません。
狂乱の忙しさと疲れの大渦巻きの中、旦那とわたしとKは、残された荷物の山を少しでも減らすべく各自の車に積んでは運び積んでは運び……でも一向に減りません。
「いったいあんたの友達はいつ来てくれるの?」
「え?来て欲しかったん?」
「来て欲しかったんって……なにをボケたこと言うてんの!あんたの友達が来てくれるからっていうんで、それをあてにしてたのに」
「え、かあさんら、あんまり手伝いいらんて言うてたんちゃうん?でも、じゃ、言うてみるわ」
あと2時間ほどしたら来る、ということになっていた彼ら、結局、あ、やっぱり今回はやめとくという返事を最後に、とうとう姿を現しませんでした。
なんちゅうこっちゃ……。悲惨とはこういう時に使えるよなあ、などと独りごちながら、疲弊した体にムチ打ちながら作業を継続。
6時になって、娘を置いてきたC君が再び登場!そして強い助っ人、Kのゲーム仲間の、マッチョマンF君も急きょ登場!KのSOS電話を聞いて駆けつけてきてくれたのでした。
8時まで頑張ったけれどやっぱり無理。各部屋にポツポツ、キッチンにドカンと山が残ったまま、部屋の掃除もできないまま、とりあえず終了することにしました。
みんなでウィンザーの家まで行き、荷物に埋もれたキッチンでビールで乾杯し、ピザを食べてお疲れさん会をしました。
F君、また明日も来るからと、なんともありがたい申し出をしてくれました。
「悪いなあ、こんなことに巻き込んで」というと、
「暇で仕方が無かったから、やる事を与えてもらってありがたいぐらい」なんて、なんとも素敵なことを言う若者。
旦那が「少しだけどバイト料を払うから」と言うと、「そんな、僕なんかに払うなんて考えないで。これは好きでやってることだから」とニッコリ笑うF君。
Tよ、Kよ、君達が外面がいいという評判は聞いてるけど、F君のこの心根は本物やで。今度、爪の垢をちょこっともろといたるから、煎じて飲みたまえ!

その晩、泥のように眠りに落ちるはずだったわたし達。パニックになった家猫が一晩中ニャアニャア鳴いて、一睡もできませんでした、とさ。



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いよいよ明日

2009年06月20日 | お家狂想曲
今日も朝からずうっと雨。そして明日もくっきり雨マークです。
こうなりゃもう、同じ雨でもじゃじゃ降りじゃない時を狙って運ぶ、という技を使うしかありません。
今日はピアノだけが引っ越ししました。運搬業者さんがこの天気のせいで滅茶苦茶遅れて、丁度運良く雨が小休止した時に運び出してもらえました。
今はピアノだけがポツンとウィンザーの家に居ます。
弾いてみたら、がらんどうの家の中だからか、音が響く響く……大丈夫かなあ……二階までしっかり聞こえてきます。二階との境にドアを取り付けた方がいいかも。

床には二週間、ラグやカーペットを敷いてはいけないそうです。明日のために、家中の床にペンキ塗りの作業などで使う紙を敷きました。
明日は三人の業者さんと、KとKの友達カップル、そして新たにクィーンズからも三人、Kのゲーム仲間の助っ人さん達が来てくれます。

本当に明日、ここを出て、ウィンザーの家で眠ることになるだなんて、なんだかちょっとまだピンときません。
でも、家賃は今日までしか払ってないし、明後日の月曜日からは、わたし達が住んでいた一階の大改装が始まります。
わたし達が出るのを今か今かと待ってくれている職人さん達にとっても、明日が最後の日にしなければなりません。

ピアノが居なくなったわたしの部屋は、がらんとして殺風景です。家猫は、いよいよおかしなことになってきているのが分かるのか、かなり精神的に不安定で、なにかというと、いつもは避けて通る移動用のケージの中に入ってしまいます。

雨降って地固まる。
きっとこれはそういう引っ越しなんでしょう。
わたし達への、いよいよ生き様をしっかりせにゃいかんぞ、という、神様の伝言なのかもしれません。

さて、これからもうちょっと、荷造りにかかります。
Simple is best のはずだったのに、なんでこうも物が増えているんでしょ?
日本から出る時に、あんなにくっきり胸に誓ったはずだったんだけどなあ……。
でもまあ、これが『暮らす』っていうことですよね。

でも、向こうの家の周りには、白黒のしましまパンツをはいた、それはそれは立派な蚊がウジャウジャ飛んでいます。この家では見かけない蚊です。
今年は蚊の異常発生が必至です。蚊取り線香に酔ってしまうタチなので、なにかいい手を考えなければなりません。


そうそう、夕方に、もう一回向こうに行って、台所の掃除を少しでもしようと思い、車で出かけようとしたら、
同じ町に住む友人のK子ちゃんが、丁度うちの家の前に車を停めているところとばったり出会いました。
彼女はわたし達の夕飯を作って、わざわざうちまで届けてくれたのでした。
熱々のソーセージと赤いピーマンと玉ねぎとニンニク入りの、それはそれは美味しいパスタソースと、茹でたペンネ、
美味しくてありがたくて、作業が終わってから三人で、感謝しいしいパクパクいただきました。
心とお腹にしみました。ありがとう!K子ちゃん!
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地下室の洗濯

2009年06月19日 | お家狂想曲
今日はもうひとつ、二階の洗濯室の配管をしてもらうための打ち合わせをする予定になっていました。
待ち合わせは11時。再びウィンザーに出向き、元200キロの巨漢だったという配管工のロブさんと初対面のご挨拶。
さっそく家の中に入り、二階の部屋に案内しました。
すると……、
「二階に洗濯機を置きたいっていう気持ち、分かるよ。動線がいいもんね。けどさ……」
彼が汗をかきかき説明してくれたのは、壁をぶち抜いて水道と電気の工事をしたとして、使い始めてからの事故を防ぐのに特別の作業をしなければならなくて、
その費用が結構高くて、それをしても事故や故障が起こらないなんて保証できないし、起こった場合、二階だとえらいことになる、ということ。
しかも、ここは近い将来、隣りのバスルームとの壁をぶち抜いてひとつの部屋にするんだから、その時にまた場所とかが変わって今の工事は無駄になる、ということ。
その工事の費用が水道&電気合わせて十万は軽い、というのを聞いて、わたしは一気に胸が萎んでしまいました。
「ねえ、地下に洗濯機を置いてた形跡はないの?」
ギクッ!それは聞かないでぇ~!
ちゃ~んとあるんですよね。ずっと前に、インスペクターのビルおじさんと地下探検した時の記事内で紹介した、ソープストーンで作られた骨董品のシンク(これです↓)の左横に。




ロブさん、見るなり「おぉ~いいじゃないの~完璧だよこれ。なんの工事も必要ないし。シンクだってこんな立派なんがあるんだし」
んで、ふと横にいるわたしがかなり暗~い雰囲気なのを見て、
「そ、そりゃこのままだとイヤだわなあ、こんなとこで洗濯すんの。ちょっと旦那、あんたが頑張って、この壁掃除してやりな。ほんでもって白いスプレーペンキできれいにして、床に安もんのカーペット敷いて、あ、ここらへんに棚作ってテレビ置いてやってさあ、あ、そうそう、灯りももっと充実させた方が……」
もう絶好調ロブ節、ペラペラペラペラ止まらんがなぁ~!!
話を聞きながら、かなり嬉しそうな顔してこっくりこっくり首を縦に振る旦那の横で、わたしはフグに変身。(さっきの動線の話はどこいったんよぉ~)
「どう、工事無しで済むんだからさ、例えば二週間でもいいからここでやってみてさ、やっぱどうしてもイヤだったら二階に上げるってのは」
もう旦那はニコニコ顔で大賛成。あとはわたしがオッケーさえすれば、という状況に追い込まれてしまいました。

快適だった同じ階ですべてが終わる家事。9年間、いい思いさせてもらったし、ま、いっか。

でもね、こうなったからには、洗濯物をいちいち集めたり、洗い終わった服をいちいち各自の部屋に配ったり、そういうことはしてあげませんからね。
洗って欲しかったら、とっとと自分で地下まで運んで来いっつぅの!
ほんでもって、洗い終わって乾燥機にかけた物を、3つのカゴに分けて入れておいたげるから、それを各自取りに来いっつぅの!地下までね!

あ~あ、ロブさん、あなたは全く正しいことを教えてくださいましたけど、おかげでわたしゃ、あの暗~い地下室まで下りて洗濯ですよ。
いえね、わたしだって大人になってもう長いんだし、比較的しっかりしてる方だし、足腰のためにもいいかもって思ったりもしてますよ。
それに、あなたはわざわざわたし達の家に来てくれて、なんの儲けにもならないのを承知であんなに一所懸命話してくれたんだから、その気持ちをありがたく受け取らないといかんのではないか、そうも思ったんですね。
でも……はぁ~……お風呂の大改装、いつになったらできるやら……そこなんですよね問題は、ロブさん、聞いてます?おい、ちょっと、ロブッ!
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おまわりさん

2009年06月19日 | お家狂想曲
わたしはなぜか、うっかりして更新してなかったり、標識に書かれてあることを守らなかったりした時、そこにおまわりさんがいる、ということが多いです。
こちらに来てから、いろんなことで警察署に行きました。
時には違反チケットの支払いに、時には違反チケットの支払いをしないと訴えに、時には被疑者の顔写真選びに……。
そういう運を持ち合わせてるのとちゃう?とよく人に言われます。だって、普段の運転はそれほど乱暴じゃないし(時と場合によりますが……)。

今朝、床仕事の責任者デイビッドに最終支払いをするため、9時半にウィンザーの家で待ち合わせをしました。
ここ最近疲れが日に日にたまってきていて、朝起きた瞬間からエネルギーが欠乏状態。熱いシャワーを浴びてもいっこうにシャキッとしません。
時間が迫ってきたので車を出し、床作業から出た埃や汚れを掃除するのに、掃除機とボロ布を後ろの座席に積み、いざいざ出発!
……という時に、旦那は洗濯機の搬入日時の変更をするため、携帯電話で向こうのコンピューターシステムと格闘していました。
とりあえず旦那も車に乗り、わたしが運転。そしていつもの道に出て、信号を右折。
信号は赤だったけど、ニュージャージー州は車も人も見当たらなかったら、右折は赤でもオッケー、
様子を見ながらアクセルを軽く踏むと、「Oh fuck! what are you doing?!」と旦那の叫び声が。
「あ、すみません、あなたにではないです。今、妻がちょっと、あの……」大慌てで、電話の向こうのオペレーターに謝る旦那。
「ここは曲がったらあかんとこ。No Turn on Red!!って書いてあったやろ?!」
え?でも、今日は土曜日やん。あかんのは月曜から金曜の朝8時から午後4時までやん……(注・今日は金曜日なのでした……かなり後で分かりました……)
などと思いながら車を止めかけたわたしに、「まあええわ、もうここまで出てしもたら行ったら?」と旦那。
そして道に出たその時……パトカーが対向車線にいらっしゃいました……しくしく……。お願い、見てなかったことにして……だめでした……
パトカーはおもむろに発進し、ぎゅい~んと向きを変え、アメリカンなド派手なライトをピカピカつけて、我々の車の後ろにピタリ。
旦那は洗濯機の話を途中で切り、デイビッドに遅れる連絡をし、窓の向こうの厳ついおまわりさんに「いやあ、ここは止まらなあかんちゅうたんですけどねえ」とヘラヘラ。免許証と車検証を渡し、ひたすらお咎めを待つわたし。
「なんか今までに違反とかある?」
「いえ、別にありません」(ほんまかいな?と自分で自分に聞くトホホなわたし)
「まあ、今回は警告だけにしてあげられる、かもしれない。ちょっと確認してくるからここで待つように」
パトカーの方に歩いていくおまわりさんの後ろ姿をミラーで見ながら、違反してたら嘘つき罪とかになるんかなあ、と心配になってきました。
「そんなん、してたらしてたでしゃあないやん」とサラッと流す旦那。
今回は警告で許してもらいました。見た目で判断してはいけませんね。とても優しい親切なおまわりさんでした。

こりゃまた運が良かったわい。今日は晴れです。
友人J氏が手伝いに来てくれて、引っ越し会社が運ばないと宣言しているビニール袋物、割れ易い物、それから洋服を片っ端から運びました。
一階から三階まで、やっぱりかなりの運動量です。汗をいっぱいかきました。
J氏は掃除が得意な男性。動きがうちの男達とかなり違います。とっても助かりました。ありがとう~J
明日は引っ越しイヴ。キッチンの棚などを掃除して、食器を並べられるようにする予定です。
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