安倍政権という病巣は、わたしたちが認識している以上に膨らんでしまっているようです。
取り返しのつかないところにまで堕ちてしまう前に、この病巣をえぐり取り、きちんと消毒をしないといけません。
上の写真(人物紹介の文字は無し)は、2015年のクリスマスイヴの日に、安倍昭恵氏が、自分のフェイスブックに掲載し、そのタイトルとして『男たちの悪巧み』と書いたものです。
この日にちと写真が、とても臭うのです。
2015年というと、加計学園の獣医学部新設の実行が、ものすごく加速された年だからです。
6月4日
愛媛県・今治市が、「国際戦略特区」での「国際水準の獣医学教育特区」を提案
6月30日
獣医学部新設の方針を閣議決定
12月15日
安倍総理が、議長の国家戦略特別区域諮問会議で、今治市を国家戦略特区に指定
12月24日
加計学園理事長と安倍総理が、ワインで乾杯
******* ******* ******* *******
「総理は言えないから私が言う」獣医学部新設、首相補佐官から要請
【東京新聞】2017年5月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017053102000124.html
安倍晋三首相の友人が理事長を務める、学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設計画を巡り、
前川喜平・文部科学省前事務次官が、在職中の昨年9月、和泉洋人(いずみひろと)首相補佐官から、学部新設の対応を急ぐよう、直接要請されていたことを、30日に明らかにした。
和泉氏からは、「総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う」との趣旨の発言もあったとしている。
国家戦略特区を担当する内閣府が、文科省担当課に、学部の早期開設を迫った文書に続き、
安倍首相の側近によるハイレベルな働き掛けを、前川氏が認めたことで、同氏の証人喚問など、徹底解明を求める野党の声が強まりそうだ。
前川氏が、30日に、弁護士を通じて報道各社に送ったコメントによると、昨年9月上旬、和泉氏に呼ばれて、官邸内の和泉氏の執務室で面会した。
獣医学部設置の特例について、「文科省の対応を早くしてほしい」と求められ、前川氏は了承した。
担当する文科省専門教育課に、面会の趣旨を伝える一方、松野博一文科相には報告しなかった。
さらに、昨年10月半ばに、再び和泉氏に呼ばれ、官邸で面会。
学部新設に向けた状況について質問があり、「引き続き検討中」と答えたという。
国家戦略特区による獣医学部新設を巡っては、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っていること」などとして、
内閣府が、慎重姿勢の文科省に対し、早期開設を迫っていた文書の存在が浮上。
前川氏は、今月25日の記者会見で、昨年9~10月に、
「担当の専門教育課から報告を受けた際に、示された文書。確実に存在していた」
「行政がゆがめられた」、と証言した。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
菅義偉(すがよしひで)官房長官は会見で、「前川さんが勝手に言われていること」として、調査する考えがないことを明らかにした。
また、松野博一文科相は、会見で、和泉氏の要請を把握していない、と述べた。
◆和泉補佐官は発言否定
和泉洋人首相補佐官は30日、共同通信などの取材に応じ、前川喜平前事務次官のコメントに対し、
「そんなことを言った覚えはない。総理からの指示もない」と述べた。
前川氏との面会については、「会ったことはあるが、記録が残っていないので確認できない」と述べた。
******* ******* ******* *******
この人たちがどう誤魔化そうが、官邸と加計学園がズブズブの仲で、やりたい放題やってたことは明らか。
情報速報ドットコムさんの記事に掲載されていた、ツイッターの情報写真を拝借させていただきます。
【加計学園問題】
加計孝太郎氏と握手、安倍昭恵夫人が署名式に!
加計の姉妹校に安倍夫妻が…。
【情報速報ドットコム】2017年5月29日
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-16982.html
******* ******* ******* *******
2014年の5月に、安倍内閣が発足させた内閣人事局。
これが今の、怖いもの知らずのやりたい放題を加速させた原因の一つです。
「行政のタテ割りは完全に払拭される」などという、清さをイメージさせておいて、実は官僚幹部の人事権を内閣が握り、政権の意に沿わない官僚を、要職から追放できるようになったのです。
いわば、我々の方針に従う政策をする者は幹部にしてやるが、そうでなければ痛い目に遭うぞと、常時脅しをかけられるようになった、ということです。
そんな中、前川前文部科学省事務次官が、公の場で真実を語り、国会での証人喚問にも出頭すると発言したことに対し、政権は頑なに拒否。
「なぜ証人喚問の必要が無いのか」と記者から聞かれた、自民党の竹下国会対策委員長の答がこれ。
こういうふざけた、実社会では通用しない答えを、堂々と口にする議員がやたらと多くありませんか?
それはともかく、その答えを受けた記者が、「そんな答えは答えにならない。ちゃんと説明しなさい」と、その場で質せないまま記事にしている例も多すぎます。
さて、加計学園問題について、地元の今治市ではどうだったんでしょうか?
これまで目にしたことがない書類や、今治市の隠匿態勢を、詳しく書いてくださった記事を紹介します。
「総理の意向」加計学園問題が急展開(上) ― 今治市の隠蔽姿勢
【HUNTER Investigative Journalism】2017年5月18日
http://hunter-investigate.jp/news/2017/05/post-1035.html
17日、朝日新聞が、安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が、国家戦略特区の指定を受けた愛媛県今治市に、獣医学部を新設する計画をめぐり、
特区を担当する内閣府が、文部科学省に、「総理のご意向だと聞いている」「官邸の最高レベルが言っている」などと伝えた時の記録が、文書として残っていたことを報じた。
政府・自民党が、安倍昭恵首相夫人の国会での証言を回避し、森友学園問題に幕引きを図ろうとしていた矢先の疑惑発覚。
国家戦略特区を利用し、37億7,500万円の土地と、96億円もの補助金が学園側へ渡ることになった、不可解極まりない事業経過を検証した。
■関連文書非開示の実態
加計学園が、特区を利用し、愛媛県今治市「いこいの丘」に建設中の、岡山理科大学獣医学部。
約16.8ヘクタール、評価額36億7500万円の広大な土地が、今治市から加計学園に無償譲渡され、
県と市からは、さらに施設整備費として、96億円という莫大な補助金まで支給される計画だ。
今治市議会で、土地の譲渡と補助金支給が決まったのは、今年3月。
疑惑が囁かれる中、わずか数日の審議で、結論を出していた。
加計学園疑惑の焦点は、特区申請から獣医学部新設許可に至る過程に、「安倍晋三総理」の介在があったか否か。
朝日のスクープは、「加計に獣医学部を開設させろ」という、首相本人の指示があったことを示唆しており、
夫人の関与が疑われている森友学園問題とは、事の大きさが違う。
特区に関して交わされた、政府内部におけるやり取りの解明が待たれるが、じつは、獣医学部用地を無償譲渡した、今治市と加計学園側とのやり取りも、不明な部分が多い。
HUNTERは今年3月、今治市に対し、同市と加計学園側との間で交わされた、契約や両者の協議過程などに関する文書の開示を請求。
開示決定期限延長の末、5月初旬になって、ようやく一部の文書を入手していた。
下が、関連文書の内容と、開示、部分非開示、非開示の一覧。
呆れたことに、大半が非開示だった。
開示決定通知には、
「(関係者との)率直な意見交換が不当に害される」
「関係機関との信頼関係を失う」といった理由が書いてあるが、
要は、情報公開条例の、恣意的な運用による隠蔽。
今治市の隠蔽姿勢は、異常と言うほかない。
計22件の文書のうち、開示されたのは、今治市と加計学園との間で結ばれた「解除条件付土地無償譲渡契約書」、
及び土地の無償譲渡と補助金支給を約した「岡山理科大学今治キャンパスに関する基本協定書」、
同市職員が、獣医学部誘致への対応を相談するため、有識者を訪問した時の復命書、及び当該有識輩が発したメッセージ文書の4件だけ。
開示請求に対しては、ゼロ回答に等しい内容だった。
(*下は、「解除条件付土地無償譲渡契約書」と「岡山理科大学今治キャンパスに関する基本協定書」の表紙部分)
■応援メッセージは文科省関係者
気になるのは、今治市の職員が、獣医学部誘致に向けた相談のために訪問した有識者。
いずれも、文科省が設置している「獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」の元、現委員で、同省の獣医学行政に、影響力のある人物だった。
二人とも製薬会社出身。
竹中登一氏は、元アステラス製薬の会長で、「製薬産業政治連盟」の会長も務めていた、製薬業界の大物。
同連盟は、安倍首相の政治団体をはじめ、多数の国会議員に、政治資金を提供していることが分かっている。
市職員が訪ねた協力者会議の関係者二人が、そろって、愛知県知事と今治市長に「応援メッセージ」を寄せた形になっているが、前段部分はまったく同じ文章(*下がそのメッセージ。赤い囲みはHUNTER編集部)。
様式も同じで、あたかも役所が用意した文書に、署名しただけの形となっていた。
獣医学部の新設に慎重だった、文科省への圧力に利用した可能性は、否定できない。
■首相夫妻と加計学園の深い関係
今治市と加計学園側の協議過程でさえ、これだけ怪しいことだらけ。
国家戦略特区の中で、加計学園の獣医学部新設構想が選ばれるまでの過程は、さらに不可解なことが起きていた。
背景にあるのは、首相夫妻と加計学園グループとの深い関係。
首相と加計の総帥・加計孝太郎氏との縁は濃く、海外留学時代からの「腹心の友」。
森友問題で注目を集める昭恵夫人も、加計グループと密接な関係があることが分かっている。
昭恵夫人は、加計学園が運営している、認可外保育施設の「御影インターナショナルこども園」の名誉校長。
さらに、系列の教育施設に、当時の文科大臣夫人とともに、次のような挨拶文を寄せていた。
森友学園問題と同じような構図。
その裏で、岡山理科大獣医学部が、どのような経緯で新設を認められたのか――。
議事録に残っていた総理の「ご意向」
「総理の意向」加計学園問題が急展開(下)
【HUNTER Investigative Journalism】2017年5月19日
http://hunter-investigate.jp/news/2017/05/post-1048.html
正式に残された政府の記録に、“総理のご意向”が明記されていた。
「法改正を要しないものは直ちに、法改正を要するものは次期国会への法案提出を視野に、それぞれ実現に向けた議論を加速してまいります」――。
これは、国家戦略特別区域諮問会議(議長:安倍首相)の席上、安倍首相自身が発した言葉だ。
「法改正を要しないもの」の中に、加計学園が狙う獣医学部新設が含まれていたことは、言うまでもない。
“ご意向”が示された後、愛媛県今治市と加計学園が申請した、岡山理科大学獣医学部の新設が、あっという間に決まる。
■出来レース
国家戦略特別区域諮問会議は、平成27年12月に、「広島県と今治市」を特区に認定。
28年11月には、文部科学省が、過去50年以上認めていなかった獣医学部の新設を、特例で認める告示を出していた。
この動きを受けた今治市は、今年3月、市が所有する評価額37億7,500万円の土地を、加計学園に無償譲渡し、96億円もの補助金支給まで決めている。
結論から先に述べるが、加計学園・岡山理科大学獣医学部新設を決めた、国家戦略特区の協議過程は、明らかな出来レース。
「加計ありき」の証拠が、政府の正式な記録の中に残っていた。
国家戦略特区を利用した、獣医学部の新設を希望していたのは、加計学園と京都産業大学。
政府は、国家戦略特別区域諮問会議、同会議ワーキンググループ、区域会議分科会などで、各個の特区申請について議論していたが、この段階で、京産大の申請は、袖にされていた。
今治市(加計学園)の申請については、ワーキンググループの会議で2回議論されているが、京産大の申請については1回のみ。
区域会議分科会では、「今治分科会」を設置し、加計学園の計画を2度議論。
一方、京産大の申請内容については、一顧だにされていなかった。
下は、加計学園と京産大の申請について議論された会議を、一覧表にしたもの。
京産大が、いかに軽く扱われているか分かる。
表中の「八田」は、国家戦略特区諮問会議有識者議員でワーキンググループの座長を務めた、八田達夫アジア成長研究所所長。
「山本」は、山本幸三特区担当大臣である。
「安倍」は、もちろん“ご意向”を発した総理本人だ。
官邸のホームページ上に公表された議事録から、八田氏、安倍首相、山本大臣の、各会議での発言をたどってみると、
加計学園に対する、特別な配慮が働いていたことが分かる。
平成27年6月5日に開かれた、ワーキンググループにおける今治市からのヒアリング。
座長の八田氏は、むしろ獣医学部新設に消極的で、公務員獣医師が不足する現状を訴える愛媛県側に対し、
「獣医師を集めたいなら、奨学金を出して、愛媛県に就職してもらえばいい、それで大部分の問題は解決する」といった趣旨の発言を行っていた。
12月10日の第2回ヒアリングでは、ダンマリ。
ところが、28年9月21日の「今治分科会」では、「私はこれは、ぜひ推進していくべきだと思っております」と豹変していた。
平成28年10月4日の、国家戦略特別区域諮問会議。
八田氏は、次のように、熱弁を振るっている。
――最後に、先ほど、今治市の分科会での話が出ましたので、ちょっとそれについて、この民間人ペーパーから離れますが、私の意見を申し述べさせていただきたいと思います。
今治市は、獣医系の学部の新設を、要望しています。
「動物のみを対象にするのではなくて、ヒトをゴールにした創薬」の先端研究が、日本では非常に弱いという状況下で、
この新設学部は、この研究を、日本でも本格的に行うということを、目指しています。
さらに、獣医系の学部が、四国には全くないのです。
このため、人畜共通感染症の水際対策にかかわる、獣医系人材の四国における育成も必要です。
したがって、獣医系学部の新設のために必要な、関係告示の改正を、直ちに行うべきではないかと考えております。
■議事録に残された「総理のご意向」
ワーキングチームの座長である八田氏が、今治市=加計学園の計画を、強烈に後押しした格好。
この時点で結論が出たようなものだったが、これを受ける形で安倍首相は、遠回しながら、
「法改正を要しないものは直ちに、法改正を要するものは次期国会への法案提出を視野に、それぞれ実現に向けた議論を加速してまいります」と発言していた。
11月9日の同会議では、山本特区担当大臣が、総理の“ご意向”を確認している。
――前回の会議で、重点課題につきましては、法改正を要しないものは、直ちに実現に向けた措置を行うよう、総理から御指示をいただきましたので、
今般、関係各省と合意が得られたものを、早速、本諮問会議の案として、とりまとめたものであります。
内容といたしましては、先端ライフサイエンス研究や、地域における感染症対策など、新たなニーズに対応する獣医学部の設置、農家民宿等の宿泊事業者による、旅行商品の企画・提供の解禁となっております。
「直ちに」行うべきものが、
≪先端ライフサイエンス研究や、地域における感染症対策など、新たなニーズに対応する獣医学部の設置≫と明言しており、
これは、加計学園が目指すとしていた、獣医学部の設置目的。
わざわざ総理の“ご意向”の内容を説明し、加計の事業を後押しした形となっていた。
昨年の10月以降、加計学園による獣医学部設置計画が急速に進んだのは、明らかに、国家戦略特別区域諮問会議での総理発言が起点。
“ご意向”は、役人が忖度したものではなく、総理自らが口にしたものだったということになる。
安倍総理が、お友達のために、一線を越えたのは確かだ。
******* ******* ******* *******
ズブズブどころか、一国の総理大臣が、自分のオトモダチのために、自分自らが積極的に働きかけたことじゃないですか。
それがここまで証明されているんです。
報道してください!
報道して、知らしめてください!
ふざけた答え方をしてきたら、それが大臣であろうが首相であろうが、その場できっぱり窘め、まともな文言を口にするまで問い詰めてください!
国民には知る権利があります。
知ろうとしていない人にも、同じく知る権利があります。
だから野党も報道も、頑張ってください!
わたしたちは応援します!
取り返しのつかないところにまで堕ちてしまう前に、この病巣をえぐり取り、きちんと消毒をしないといけません。
上の写真(人物紹介の文字は無し)は、2015年のクリスマスイヴの日に、安倍昭恵氏が、自分のフェイスブックに掲載し、そのタイトルとして『男たちの悪巧み』と書いたものです。
この日にちと写真が、とても臭うのです。
2015年というと、加計学園の獣医学部新設の実行が、ものすごく加速された年だからです。
6月4日
愛媛県・今治市が、「国際戦略特区」での「国際水準の獣医学教育特区」を提案
6月30日
獣医学部新設の方針を閣議決定
12月15日
安倍総理が、議長の国家戦略特別区域諮問会議で、今治市を国家戦略特区に指定
12月24日
加計学園理事長と安倍総理が、ワインで乾杯
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「総理は言えないから私が言う」獣医学部新設、首相補佐官から要請
【東京新聞】2017年5月31日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201705/CK2017053102000124.html
安倍晋三首相の友人が理事長を務める、学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設計画を巡り、
前川喜平・文部科学省前事務次官が、在職中の昨年9月、和泉洋人(いずみひろと)首相補佐官から、学部新設の対応を急ぐよう、直接要請されていたことを、30日に明らかにした。
和泉氏からは、「総理は自分の口からは言えないから、私が代わりに言う」との趣旨の発言もあったとしている。
国家戦略特区を担当する内閣府が、文科省担当課に、学部の早期開設を迫った文書に続き、
安倍首相の側近によるハイレベルな働き掛けを、前川氏が認めたことで、同氏の証人喚問など、徹底解明を求める野党の声が強まりそうだ。
前川氏が、30日に、弁護士を通じて報道各社に送ったコメントによると、昨年9月上旬、和泉氏に呼ばれて、官邸内の和泉氏の執務室で面会した。
獣医学部設置の特例について、「文科省の対応を早くしてほしい」と求められ、前川氏は了承した。
担当する文科省専門教育課に、面会の趣旨を伝える一方、松野博一文科相には報告しなかった。
さらに、昨年10月半ばに、再び和泉氏に呼ばれ、官邸で面会。
学部新設に向けた状況について質問があり、「引き続き検討中」と答えたという。
国家戦略特区による獣医学部新設を巡っては、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っていること」などとして、
内閣府が、慎重姿勢の文科省に対し、早期開設を迫っていた文書の存在が浮上。
前川氏は、今月25日の記者会見で、昨年9~10月に、
「担当の専門教育課から報告を受けた際に、示された文書。確実に存在していた」
「行政がゆがめられた」、と証言した。
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菅義偉(すがよしひで)官房長官は会見で、「前川さんが勝手に言われていること」として、調査する考えがないことを明らかにした。
また、松野博一文科相は、会見で、和泉氏の要請を把握していない、と述べた。
◆和泉補佐官は発言否定
和泉洋人首相補佐官は30日、共同通信などの取材に応じ、前川喜平前事務次官のコメントに対し、
「そんなことを言った覚えはない。総理からの指示もない」と述べた。
前川氏との面会については、「会ったことはあるが、記録が残っていないので確認できない」と述べた。
******* ******* ******* *******
この人たちがどう誤魔化そうが、官邸と加計学園がズブズブの仲で、やりたい放題やってたことは明らか。
情報速報ドットコムさんの記事に掲載されていた、ツイッターの情報写真を拝借させていただきます。
【加計学園問題】
加計孝太郎氏と握手、安倍昭恵夫人が署名式に!
加計の姉妹校に安倍夫妻が…。
【情報速報ドットコム】2017年5月29日
http://saigaijyouhou.com/blog-entry-16982.html
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2014年の5月に、安倍内閣が発足させた内閣人事局。
これが今の、怖いもの知らずのやりたい放題を加速させた原因の一つです。
「行政のタテ割りは完全に払拭される」などという、清さをイメージさせておいて、実は官僚幹部の人事権を内閣が握り、政権の意に沿わない官僚を、要職から追放できるようになったのです。
いわば、我々の方針に従う政策をする者は幹部にしてやるが、そうでなければ痛い目に遭うぞと、常時脅しをかけられるようになった、ということです。
そんな中、前川前文部科学省事務次官が、公の場で真実を語り、国会での証人喚問にも出頭すると発言したことに対し、政権は頑なに拒否。
「なぜ証人喚問の必要が無いのか」と記者から聞かれた、自民党の竹下国会対策委員長の答がこれ。
こういうふざけた、実社会では通用しない答えを、堂々と口にする議員がやたらと多くありませんか?
それはともかく、その答えを受けた記者が、「そんな答えは答えにならない。ちゃんと説明しなさい」と、その場で質せないまま記事にしている例も多すぎます。
さて、加計学園問題について、地元の今治市ではどうだったんでしょうか?
これまで目にしたことがない書類や、今治市の隠匿態勢を、詳しく書いてくださった記事を紹介します。
「総理の意向」加計学園問題が急展開(上) ― 今治市の隠蔽姿勢
【HUNTER Investigative Journalism】2017年5月18日
http://hunter-investigate.jp/news/2017/05/post-1035.html
17日、朝日新聞が、安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」(岡山市)が、国家戦略特区の指定を受けた愛媛県今治市に、獣医学部を新設する計画をめぐり、
特区を担当する内閣府が、文部科学省に、「総理のご意向だと聞いている」「官邸の最高レベルが言っている」などと伝えた時の記録が、文書として残っていたことを報じた。
政府・自民党が、安倍昭恵首相夫人の国会での証言を回避し、森友学園問題に幕引きを図ろうとしていた矢先の疑惑発覚。
国家戦略特区を利用し、37億7,500万円の土地と、96億円もの補助金が学園側へ渡ることになった、不可解極まりない事業経過を検証した。
■関連文書非開示の実態
加計学園が、特区を利用し、愛媛県今治市「いこいの丘」に建設中の、岡山理科大学獣医学部。
約16.8ヘクタール、評価額36億7500万円の広大な土地が、今治市から加計学園に無償譲渡され、
県と市からは、さらに施設整備費として、96億円という莫大な補助金まで支給される計画だ。
今治市議会で、土地の譲渡と補助金支給が決まったのは、今年3月。
疑惑が囁かれる中、わずか数日の審議で、結論を出していた。
加計学園疑惑の焦点は、特区申請から獣医学部新設許可に至る過程に、「安倍晋三総理」の介在があったか否か。
朝日のスクープは、「加計に獣医学部を開設させろ」という、首相本人の指示があったことを示唆しており、
夫人の関与が疑われている森友学園問題とは、事の大きさが違う。
特区に関して交わされた、政府内部におけるやり取りの解明が待たれるが、じつは、獣医学部用地を無償譲渡した、今治市と加計学園側とのやり取りも、不明な部分が多い。
HUNTERは今年3月、今治市に対し、同市と加計学園側との間で交わされた、契約や両者の協議過程などに関する文書の開示を請求。
開示決定期限延長の末、5月初旬になって、ようやく一部の文書を入手していた。
下が、関連文書の内容と、開示、部分非開示、非開示の一覧。
呆れたことに、大半が非開示だった。
開示決定通知には、
「(関係者との)率直な意見交換が不当に害される」
「関係機関との信頼関係を失う」といった理由が書いてあるが、
要は、情報公開条例の、恣意的な運用による隠蔽。
今治市の隠蔽姿勢は、異常と言うほかない。
計22件の文書のうち、開示されたのは、今治市と加計学園との間で結ばれた「解除条件付土地無償譲渡契約書」、
及び土地の無償譲渡と補助金支給を約した「岡山理科大学今治キャンパスに関する基本協定書」、
同市職員が、獣医学部誘致への対応を相談するため、有識者を訪問した時の復命書、及び当該有識輩が発したメッセージ文書の4件だけ。
開示請求に対しては、ゼロ回答に等しい内容だった。
(*下は、「解除条件付土地無償譲渡契約書」と「岡山理科大学今治キャンパスに関する基本協定書」の表紙部分)
■応援メッセージは文科省関係者
気になるのは、今治市の職員が、獣医学部誘致に向けた相談のために訪問した有識者。
いずれも、文科省が設置している「獣医学教育の改善・充実に関する調査研究協力者会議」の元、現委員で、同省の獣医学行政に、影響力のある人物だった。
二人とも製薬会社出身。
竹中登一氏は、元アステラス製薬の会長で、「製薬産業政治連盟」の会長も務めていた、製薬業界の大物。
同連盟は、安倍首相の政治団体をはじめ、多数の国会議員に、政治資金を提供していることが分かっている。
市職員が訪ねた協力者会議の関係者二人が、そろって、愛知県知事と今治市長に「応援メッセージ」を寄せた形になっているが、前段部分はまったく同じ文章(*下がそのメッセージ。赤い囲みはHUNTER編集部)。
様式も同じで、あたかも役所が用意した文書に、署名しただけの形となっていた。
獣医学部の新設に慎重だった、文科省への圧力に利用した可能性は、否定できない。
■首相夫妻と加計学園の深い関係
今治市と加計学園側の協議過程でさえ、これだけ怪しいことだらけ。
国家戦略特区の中で、加計学園の獣医学部新設構想が選ばれるまでの過程は、さらに不可解なことが起きていた。
背景にあるのは、首相夫妻と加計学園グループとの深い関係。
首相と加計の総帥・加計孝太郎氏との縁は濃く、海外留学時代からの「腹心の友」。
森友問題で注目を集める昭恵夫人も、加計グループと密接な関係があることが分かっている。
昭恵夫人は、加計学園が運営している、認可外保育施設の「御影インターナショナルこども園」の名誉校長。
さらに、系列の教育施設に、当時の文科大臣夫人とともに、次のような挨拶文を寄せていた。
森友学園問題と同じような構図。
その裏で、岡山理科大獣医学部が、どのような経緯で新設を認められたのか――。
議事録に残っていた総理の「ご意向」
「総理の意向」加計学園問題が急展開(下)
【HUNTER Investigative Journalism】2017年5月19日
http://hunter-investigate.jp/news/2017/05/post-1048.html
正式に残された政府の記録に、“総理のご意向”が明記されていた。
「法改正を要しないものは直ちに、法改正を要するものは次期国会への法案提出を視野に、それぞれ実現に向けた議論を加速してまいります」――。
これは、国家戦略特別区域諮問会議(議長:安倍首相)の席上、安倍首相自身が発した言葉だ。
「法改正を要しないもの」の中に、加計学園が狙う獣医学部新設が含まれていたことは、言うまでもない。
“ご意向”が示された後、愛媛県今治市と加計学園が申請した、岡山理科大学獣医学部の新設が、あっという間に決まる。
■出来レース
国家戦略特別区域諮問会議は、平成27年12月に、「広島県と今治市」を特区に認定。
28年11月には、文部科学省が、過去50年以上認めていなかった獣医学部の新設を、特例で認める告示を出していた。
この動きを受けた今治市は、今年3月、市が所有する評価額37億7,500万円の土地を、加計学園に無償譲渡し、96億円もの補助金支給まで決めている。
結論から先に述べるが、加計学園・岡山理科大学獣医学部新設を決めた、国家戦略特区の協議過程は、明らかな出来レース。
「加計ありき」の証拠が、政府の正式な記録の中に残っていた。
国家戦略特区を利用した、獣医学部の新設を希望していたのは、加計学園と京都産業大学。
政府は、国家戦略特別区域諮問会議、同会議ワーキンググループ、区域会議分科会などで、各個の特区申請について議論していたが、この段階で、京産大の申請は、袖にされていた。
今治市(加計学園)の申請については、ワーキンググループの会議で2回議論されているが、京産大の申請については1回のみ。
区域会議分科会では、「今治分科会」を設置し、加計学園の計画を2度議論。
一方、京産大の申請内容については、一顧だにされていなかった。
下は、加計学園と京産大の申請について議論された会議を、一覧表にしたもの。
京産大が、いかに軽く扱われているか分かる。
表中の「八田」は、国家戦略特区諮問会議有識者議員でワーキンググループの座長を務めた、八田達夫アジア成長研究所所長。
「山本」は、山本幸三特区担当大臣である。
「安倍」は、もちろん“ご意向”を発した総理本人だ。
官邸のホームページ上に公表された議事録から、八田氏、安倍首相、山本大臣の、各会議での発言をたどってみると、
加計学園に対する、特別な配慮が働いていたことが分かる。
平成27年6月5日に開かれた、ワーキンググループにおける今治市からのヒアリング。
座長の八田氏は、むしろ獣医学部新設に消極的で、公務員獣医師が不足する現状を訴える愛媛県側に対し、
「獣医師を集めたいなら、奨学金を出して、愛媛県に就職してもらえばいい、それで大部分の問題は解決する」といった趣旨の発言を行っていた。
12月10日の第2回ヒアリングでは、ダンマリ。
ところが、28年9月21日の「今治分科会」では、「私はこれは、ぜひ推進していくべきだと思っております」と豹変していた。
平成28年10月4日の、国家戦略特別区域諮問会議。
八田氏は、次のように、熱弁を振るっている。
――最後に、先ほど、今治市の分科会での話が出ましたので、ちょっとそれについて、この民間人ペーパーから離れますが、私の意見を申し述べさせていただきたいと思います。
今治市は、獣医系の学部の新設を、要望しています。
「動物のみを対象にするのではなくて、ヒトをゴールにした創薬」の先端研究が、日本では非常に弱いという状況下で、
この新設学部は、この研究を、日本でも本格的に行うということを、目指しています。
さらに、獣医系の学部が、四国には全くないのです。
このため、人畜共通感染症の水際対策にかかわる、獣医系人材の四国における育成も必要です。
したがって、獣医系学部の新設のために必要な、関係告示の改正を、直ちに行うべきではないかと考えております。
■議事録に残された「総理のご意向」
ワーキングチームの座長である八田氏が、今治市=加計学園の計画を、強烈に後押しした格好。
この時点で結論が出たようなものだったが、これを受ける形で安倍首相は、遠回しながら、
「法改正を要しないものは直ちに、法改正を要するものは次期国会への法案提出を視野に、それぞれ実現に向けた議論を加速してまいります」と発言していた。
11月9日の同会議では、山本特区担当大臣が、総理の“ご意向”を確認している。
――前回の会議で、重点課題につきましては、法改正を要しないものは、直ちに実現に向けた措置を行うよう、総理から御指示をいただきましたので、
今般、関係各省と合意が得られたものを、早速、本諮問会議の案として、とりまとめたものであります。
内容といたしましては、先端ライフサイエンス研究や、地域における感染症対策など、新たなニーズに対応する獣医学部の設置、農家民宿等の宿泊事業者による、旅行商品の企画・提供の解禁となっております。
「直ちに」行うべきものが、
≪先端ライフサイエンス研究や、地域における感染症対策など、新たなニーズに対応する獣医学部の設置≫と明言しており、
これは、加計学園が目指すとしていた、獣医学部の設置目的。
わざわざ総理の“ご意向”の内容を説明し、加計の事業を後押しした形となっていた。
昨年の10月以降、加計学園による獣医学部設置計画が急速に進んだのは、明らかに、国家戦略特別区域諮問会議での総理発言が起点。
“ご意向”は、役人が忖度したものではなく、総理自らが口にしたものだったということになる。
安倍総理が、お友達のために、一線を越えたのは確かだ。
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ズブズブどころか、一国の総理大臣が、自分のオトモダチのために、自分自らが積極的に働きかけたことじゃないですか。
それがここまで証明されているんです。
報道してください!
報道して、知らしめてください!
ふざけた答え方をしてきたら、それが大臣であろうが首相であろうが、その場できっぱり窘め、まともな文言を口にするまで問い詰めてください!
国民には知る権利があります。
知ろうとしていない人にも、同じく知る権利があります。
だから野党も報道も、頑張ってください!
わたしたちは応援します!