ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

男の中の男

2008年11月30日 | ひとりごと
昨日の夜から降り出した雨がまだ降り続いています。
部屋の中は薄暗くて空気が湿っているので、体感温度が低く、部屋の中に干した洗濯物もすっきり乾きません。

こんな日の午後は、日本の古い映画でも観るか。
丁度、契約しているネットフリックスから送られてきた『雨月物語』が今家にあるので、それを観ることにしました。

*ネットフリックス
オンラインDVDレンタル会社。
パソコンを使用してウェブ上からQUEUEと呼ばれるレンタル希望一覧リストに登録すると、指定した宛先にDVDが配送されます。
QUEUEに借りたい作品を200タイトルまで登録しておき、レンタル可能な作品のうち、リスト上位にある作品が配送されるのが一般的。
DVDは不織布のカバーに入って紙の封筒で届き、観終わったDVDを返送用封筒に入れて返却します。以上、ウィキペディアよりの抜粋でした。
料金は全て月定額制ですが、うちは2枚まで同時に持つことができ、枚数無制限で貸し出し可能という、月額13.99ドルのを使っています。

さて、昨日超大量にやった洗濯物もようやく乾き、それぞれをそれぞれの場所に収め、そろそろかしらんと思いつつ台所に行くと、
「やっぱり今日は車のことする」と少々鼻息の荒い旦那。

旦那母の愛車だった1999年式アウディさん、最近トラブルの連続なのでした。
まずはタイヤ。多分軽くパンクしているのだと思います。毎回乗る前にタイヤの空気圧を調べなくてはならなかったり、
オイルが足りなくて(おいおい、ちゃんと整備点検しとかんかぁ~)エンジンがかからなかったり、
なんだかんだと問題(はっきり言って車にはなんの責任もございませんです、はい)が出てきていたのでした。

「まずはオイル買ってきて、ほんでもってタイヤの安いとこ調べて、今回は全部新しいのと交換してもらう」
え?新品タイヤ?
これは革命です、マジで。この16年間、どんなことがあっても、中古タイヤばっかりやったのに……。
「で、わたしについてって欲しいん?」
「いや、こういう時はひとりで行く。横でワケの分からん意見言われたりしたないから」
ああそうですかそうですか。ひとりでつまらんかなと思って気を遣ったげたのに、ワケ分からんって失礼な
「ああ、こんな雨の冷たい日に、こんなことしようと思う僕って、ほんま、男らしい……
←わたしの反応です。

で、結局どうなったかと言うと、っていうか、言うまでもなく、
とっくに出かけたと思ってた旦那が台所でなにやらベーコンを炒めておりまして、
「なにしてるん?」と聞くと、「腐りかけてた野菜を料理するねん」とお答えあそばしました。
そういや、随分前に買った巨大グリーンのブツが、冷蔵庫に入りきらないもんだから泥落としの部屋に置いてあったのでした。
きれいな緑だった葉がすっかり黄色になっています。中には茶色になってるところも……腐ってるんちゃいまっか、それ?

ふぅむ、この調子じゃ、車のことなんてとっくにどうでもよくなってるんでしょ。
雨降ってるし、寒いし、やっぱ明日晴れてからにしよっとってことなんでしょ。
「ちょっと行ってくる」
「どこに?」
「ほとんど使えへんから、足しの野菜買ってくる」
そう言って、我が家の男の中の男は出かけて行ったのでありました
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成せば成る

2008年11月30日 | 音楽とわたし
わたしが去年から参加させてもらっている、非営利団体のアマチュアクラシック音楽家協会がこのたび法人化することになり、
8人の役員のうちの1名になってもらえないかという要請を受けさせていただきました。

来年の二周年記念コンサートがカーネギーの小ホール(Weill Recital Hall)で行われることにもなり、いろいろ楽しみな展開になりそうです。

なんてことを、送られてきたメールを読みながら報告していたら、
「ちょ、ちょ、ちょっと、それって大丈夫?」といきなりオロオロし出した旦那。
何事でしょうか?

「もう書類にサインしたん?」
「え?まだ」
「役員にはどんな責任がかかってくるのか、ちゃんと分かってて引き受けたん?」
「え?そんな話してないから知らん」
「じゃあさ、もしコンサートとか演奏ミーティングとかの最中に、そこに来てるお客さんが足折ったりしてさ、それで訴えられたりした場合、誰がどんなふうに責任取ることになってる?」
「そんなん……足折るような場所ちゃうし……毎回会場には保険かかってるし、訴えたらって言われても……」
「ほ~れほれほれ、まったくなんも知らん分からん状態で、そんな大事なこと引き受けてからにぃ~」

そりゃね、おっしゃる通り、確かに詳しく話を聞かんと、主催者のアルベルト氏のお願いをきいちゃいましたよ。
まあ、子供時代にも大人時代にも、大なり小なり、まったく内容は異なるけれど、ほいほいと引き受けて後で痛い目にも遭いました。
保証人の欄に、頼まれた数だけ判子をポンポン押して、後で家族もろともえらい目に遭わされた父親の血をしっかり引き継いでいるんやも~ん

明日、旦那の気持ちを落ち着かせるために、もちろん我が身の安全のためにも、アルベルト氏にきちんと話を聞こうと思います。
「それにまうみには、英語っていうネックもあるし、ブツブツブツブツ……

英語については、わたしも少し戸惑いました。役員会議は年に4回あり、その会議中の言葉をすべて理解できるのかどうか、
誤解したり間違って聞いてしまって、後で困ったりしないだろうか、

でも、やってみようと思います。引き受けてみようと思います。
音楽が好きで好きでたまらない連中の1人として、仲間をもっと増やし、一緒に楽しめるようにするために、
英語が完璧に理解できないわたしにも、なにかお手伝いできることはきっとあると思っています。

まずはやってみようではないか!
成せば成る、成さねば成らぬ何事も、ですよね

P.S.
でも、これはすごいことやと僕は思っています。まうみのキャリアにとっても、まうみ自身にとっても、大きく一歩前に踏み出したというか……。
おめでとう!

それをいっちゃんはじめに言えっちゅうの!
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五年後には

2008年11月29日 | ひとりごと
来年の2月と3月に、ウィーンと日本から、大好きな友達が遊びに来てくれることになりました。

2月には、ウィーン在住のピアニストS子と、彼女の夫で元スターテノール歌手のW氏。
3月には、日本の音大でバリバリ教えているソプラノ歌手のA子。

S子とわたしは幼馴染み。物心ついた頃から毎日のように、着せ替え人形ごっこをしたり、音の当てっこをしたりして遊んでいました。
ヤマハ音楽教室にも一緒に通い、当時の幼児科からセコンダリークラスという科に進み、
そこから相愛子供音楽教室のオーディションを経て、毎週土曜日にあった教室に、はるばる三重県から大阪まで電車とバスを乗り継いで通いました。
ずうっとそばに居て、お互いのピアノを聞きっこしながら、いいライバルとしていられたのはわたしが13才の春まで。
彼女は、もちろん辛いことはいっぱいあっただろうけれども、音楽家になるべく、順調に進み、わたしはどんどん外れていってしまいました。
彼女が突然ウィーンに留学したのは彼女が30才を過ぎてからのこと。それはとても勇気のいる決断だっただろうと思います。
伴奏楽や、本業のピアニストとしての修行を一所懸命にして、そこで知り合ったA子の専属伴奏者として、ヨーロッパの世界的なコンクールで賞をとりました。

情けないことに、わたしが彼女の成功を心から喜べたのは、今の旦那と一緒に暮らし始めてからのこと。
それまでは、できるだけ、音楽家になるのが当然のようにバリバリ頑張っていた頃のわたしと関わった人達に会うことを避けていました。
自分が、正直に言うと本望ではない生活を送っていても、心が幸せであれば、人の幸せや成功を喜べるものなんだと学びました。

S子との交流がまた始まり、A子とも知り合うことができました。
A子は、とても温かな、心のひだのひとつひとつにスウッとしみこんでくるような歌を聞かせてくれます。
何語の歌であれ、発音がとてもきれいで心地良く、あの小さな体からは想像もできない豊かで繊細な響きの声を勉強に勉強を重ねて作り上げた人です。
S子のピアノもどんどん進化し、どっしりとした安定感のあるフォルテ(強音)と鳥肌が立つほど美しいピアノ(弱音)、
聞く者をどんどん引き込んでいく構成力の確かさと音のバランスの良さが絶妙な演奏を聞かせてくれます。

あのままずうっと心を閉じていたら、決して知り合ったり、元に戻ったりすることができなかったでしょう。
旦那に感謝しなければなりません。

それで今朝、久方ぶりの臨時コーヒー(今日だけ飲んで、また休止します)を飲みながら、S子やA子の訪米のことを話していたら、
「彼女達はきっとオペラやミュージカルを観に行くだろうから、まうみもそれぞれ1回くらいは、彼女達と一緒に行けば?」と旦那が言いました。
え?ほんま?ほんまにほんま?と心の中ではウキウキしたのだけれど、
「けど、今わたし、生徒の数が急に減って稼ぎが良くないから、そんな時にそんなことできひん」などと殊勝な顔を作りながら言ってみたら、
「そんな~、アホみたいな考えはやめなあかん。稼ぎがいいとか悪いとか、そんなこと全然関係ないやん。まうみはいつものように一所懸命働いてるねんから」
おおぉ~、なんという優しいお言葉!感動……
「それにさ、もしかしたら5年後には死んでるかもしれんし
なぬ
「そやから、そんなしょうもないことは考えんと、今を楽しく生きなあかん
……
5年後って、それ、どっからその数字出てきたん
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エンプティネスト

2008年11月28日 | 家族とわたし
ついさっき、同じ町に住む友人A子ちゃんにメールをして、エンプティネストのことを話しました。

エンプティネスト=空っぽになった巣

子供がひとりふたりと、進学や就職などで家から出て行き、親だけになった家のことを言います。

Tが大学の寮に入るのを手伝い、遠くヴァージニアまで荷物と一緒に送り届けた日の帰り道、
悲しくはない、安心しているのでもない、嬉しくもない、空しいのでもない、なんの色も無い風が胸の中をスウスウ素通りしているような気がしました。
家に戻り、Tの部屋に入ると、もう二度と昨日までの彼が戻って来ない、空っぽの巣がはっきり見えて、急に寂しくなりました。
翌日から3日間、まるでロボットのように彼の部屋を片付けまくりました(彼は焦って行ったので、部屋は滅茶苦茶でした)。
悲しくはないので泣いたりはしなかったけれど、なんとも言えない寂しさが消えるのに2週間かかりました。
事故や事件、そして病などが原因で、子供を亡くした親御さんのことを思いました。
性格や考え方がどうしても合わなくて、疎遠になったり絶縁になったりしている子供を持つ親御さんのことも考えました。

いつかはこんな日がやって来る。ずうっとそれを覚悟しながら育てました。
でも、実際にそれを経験するまで、それが本当にどんなものなのか知ったり感じたりはできません。
いつかは死ぬ日がやって来る。ずうっとそれを覚悟しながら生きていても、
実際にその日がやって来て、その瞬間までの1分1秒を過ごしながらでないと、死はどんなものなのか何も分かりません。
そうか、こんなもんか、と分かっても、それを人に伝えたりできないまま、自分なりに納得して逝くしかありません。

でも、できたらその瞬間を、なかなか楽しかったなあ、と思いながら迎えたいものです。
幸運にも、あんなに楽しかったことはない、などと懐かしみながらTの部屋を眺めることができたように。


今日の旦那の混乱は、もしかしたら男親版エンプティネスト症候群だったのかもしれないなあ……と、ふと思えてきました

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相方の悩みを聞きたくなくなった日

2008年11月28日 | 家族とわたし
ひとそれぞれ、いろいろあります。
分かっているつもりでも、ずっと一緒に暮らしている者だと、ちっちゃな事や言葉の積み重ねが重なり過ぎちゃって、
積み木のように、ある日突然、バチャン!と崩れてしまう時があります。

今日はそのバチャン!が起こった日でした。
あ~あ、また1段目から積んでいかないと……。
でも、1段目だけは、どんなふうにバチャンと崩れても、必ずそこに、いつものように、とても落ち着いた顔して残ってくれています。
だからまた積んでいけるし、積もうという気になれるんでしょうね。

男と女、または男同士、女同士、どんな組み合わせにせよ、他人と同じ家の中で何年も暮らすというのは冒険です。


息子達が大学に戻り、部屋の模様替え(戻し)をしました。
戻ってすぐに、とんでもない量のプロジェクトや試験があると言っていたので、勉強のお友にと思い、おかきやちょいと高価なチョコ菓子やバナナを買いました。
それを入れた大きな袋が、息子が寝ていた部屋の隅っこにドスンと残っていました。
やっぱり忘れたか……。
バナナとクロワッサンの大袋(巨大クロワッサン12個入り)はお二階にもらっていただきました。

大人が6人居ると、それなりにいろいろ不便だったりするけれど、にぎやかで楽しかったので、今日はガランとして寂しいです。
TとK、そしてJ子ちゃんとS君がキッチンで盛り上がっているところに、そぉっと混ぜてもらったら、
「あれ?なんでかあさんがここに居るん?」と、T&Kに思いっきり?マークをつけて聞かれてしまいました。
「え?あかんの?わたしがここに居たらあかんの?」と言うと、友人組が慌てて、「いえいえおかあさん、そんなことあるわけないじゃないですか~」と言ってくれました。
なので無理矢理混ぜてもらって、夜更かし&夜食&酒盛りなんかを、もう何年ぶりかも分からないくらい久しぶりにしました。
おでこにブツブツがいっぱいです

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感謝祭2008

2008年11月27日 | 家族とわたし
今年も去年に引き続き、旦那の姉のアードリィの家に集まることになりました。
彼女は2年前に、ペンシルバニア州のReadingという町の、とても閑静な、小川が流れる州立公園の真ん前に建つ、すてきな家を買いました。

ペンシルバニアらしい景色を少し。






普段よりもさらに、ピンぼけ度アップしてます。走る車の窓からなので、お許しを。

ポットラックパーティなので、皆がそれぞれ1品持ち寄りです。

ベジタリアンのための、豆腐で作った偽ターキーとグレイビーソース(ターキーから出た肉汁に小麦粉などを足して作ったソース)、そして手前はマカロニチーズ。


カリカリに焼いたタマネギのトッピングの三度豆


クランベリーとスタッフィング(ターキーのお腹の中に詰められていた物)


スィートポテトとフジリンゴの煮物


七面鳥さん、ごめんね!使っているのは電動ナイフです。かなりコツがいります。


デザートのパンプキンパイとイチゴショートケーキ


ワインに相当うるさい旦那父が、2008年のボジョレーヌーボーの大瓶を持ってきてくれました。今年はいい出来だそうな。分からんと飲むわたしをお許しあれ。



アードリィの夫エリックには、2人の姉と1人の弟がいます。
弟のポールは独身ですが、姉の2人は2度結婚していて、それぞれの結婚で子供を持ち、兄弟姉妹の数がハンパではありません。
いつも皆が寄る時に、行きの道中で名前を復唱するのが必須のわたし。
けど、もともと名前を覚えるのが大の苦手のわたしなので、ほとんど役に立たないまま、顔を見てから必死に覚えます。
レズリー、アン、ジェニファー、ボブ、デイビッド、テスラー、ジェーン、ベディ、ブルース、ネイソン、アラン、ステファン、パーカー、まだまだいます。

けれども、こうやって皆で寄って、にぎやかにお料理をいただくのはとても楽しいことです。
今日はピアノの演奏をリクエストされました。
去年亡くなったエリックの母親が、元気な頃によく弾いていたピアノを譲り受けたので、そのピアノでなにか曲を弾いて欲しいということでした。
パーキンソン氏病で、とても長い間苦しんで、それでも懸命に生きたカーニー。
病気になる前の彼女には、たった1度しか会っていません。
けれども、とても深く心に残る、なんとも優しい女性でした。
彼女もきっと、息子の家に来て、皆と一緒に楽しんでいたと思います。

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Thanksgiving Eve Diner

2008年11月26日 | 家族とわたし
これぞまさしく、Thanksgiving Eveにふさわしい、若者達による、ありがとう夕飯クッキングです。
台所中、思いっきりカオス状態。どこもかしこもグチャグチャですが、レシピが載ってるパソコンが3台、頼みの綱が光っています。
ひとの家の、使い慣れていないキッチンで料理をすることぐらい、やりにくいことはありません。
でも、彼らはそれにもめげずに、協力し合って、ヴァージニアのアパートでやってるみたいに、せっせと作ってくれました。







エビチリにレタスのサラダ。どちらもとっても美味しかったです。
サラダのドレッシングも、「冷蔵庫にゴマ味噌ドレッシングがあるよ」と言うと、「ドレッシングも手作り!」とT。
またまたレシピを覗き覗き、美味しい玉ねぎドレッシングを作ってくれました。


お腹いっぱいになりました。ごちそうさま。
お礼に、ちょっと季節外れではあるけれど、HBOのドラマシリーズで有名になった『ソプラノ』のラストシーンが撮影されたダイナーに、アイスクリームを食べに皆で行きました。
店の中は満員。Tがマシュマロサンデー、J子ちゃんと旦那とわたしが小さいサイズのバニラ&メープルシロップウォールナッツ&コーヒー味、S君がコーヒーサンデー、
ちっちゃいのを選んどいて良かった……けど、味はどれもすご~く美味しかったです。

今の今まで、旦那とわたしは、昔風の、ダイナーらしいリーズナブルな値段の、コーヒーが美味しい、活気のあるダイナーを探していました。
最近、ただ量さえあったらいいでしょ、みたいな、まるで太らせなければ商売にならない家畜に与えるような量を巨大な皿にドンと盛り、
どこも同じ味の、つまらない、それでいてなんだか安くなくなってきたダイナーばかりで、
行くといつもがっかりしてしまうので、足がすっかり遠のいていました。

けれどもここは良さそうです。
1ヶ月に1度くらい、ここでブランチ食べようか。
8年半にして、車でほんの数分の所にずうっと前からあった、お気に入りになりそうなダイナーが見つかりました。よかったよかった

すっかりお腹が冷えてしまったので、みんなでブルブル震えながら家に戻り、温かい日本茶を飲んでホォッと一息。

さて、お皿洗いしましょう。
今日はわたしと旦那が洗い番。「作ってくれた人は洗わなくていいから」とわたしが言うと、
「ああ、だからいつもわたしが作った時はTが洗ってくれるのか。そっか」とJ子ちゃん。
「これがうちのしきたりやから。ちゃんと俺は守ってるってわけ」と、なんだか自慢げなT。
そんな2人の会話を背中で聞きながら、ふふっと嬉しくなるわたし

ちゃんと分かってるやん。Tよ、その調子で頑張れよ




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森の中のピアノ

2008年11月26日 | 音楽とわたし


マサチューセッツ州のある森の中に、突然ピアノが現れたそうです。
ピアノの前で腰を屈めているのはおまわりさん。

調律もばっちりで、今すぐに演奏可能な状態のピアノ。
絶妙な位置に置かれた椅子。

とってもミステリアスなピアノです。

いつか、ほんとの森の中でピアノが弾けたらどんなだろう、なんて考えたりすることもあるわたしには、かなり興味をそそられる写真でした。


話は変わって、

最近またグングン冷えてきました。11月というより、もう真冬っぽい気温です。
10才の女の子ジョージィを教え終わり、彼女に見送られて玄関のドアを出ようとすると、
「温かくしてね。まったく、こんなの1月の寒さだよね。楽しい感謝祭を迎えてね」
と、とっても親切で、大人チックで、思いやりのある言葉をかけてくれました。

彼女の家の階段を降りながら、わたしはふと、こんなこと、日本の子供達は言うかしらん、と考えていました。

こちらに来て教え始めてから8年近くが経ちました。
生徒達がよく話しかけてくること。
言い訳にせよ、たまにはちょっぴりウソにせよ、自分がどんな1週間を過ごしたのか、弾く前にまず説明しようとします。
わたしの言葉の使い方が強過ぎたりすると、そういう言い方は良くないと思うと嗜めたりもします。
そして挨拶。
これはほんとに上手です。5才の子供でも、寒いから風邪ひかないようにとか、楽しい週末をとか、
きっと大人の真似ではあるのだろうけれど、自然に口にする言葉のレパートリーの広さに感心します。

こんなこと、わたしの息子達(すでに成人しています)には言えないだろうなあ、と反省することしきりです。
だって、このわたしがそういうことをよく言う大人では無かったからです。
こちらに来て、どちらかと言うと英語の常套句のような感じで、まず挨拶の仕方を覚えなくてはなりませんでした。
そうでないと、わたし自身が、まるで言葉の足らない幼児になってしまったような感じがしました。
今では、時々ずっこけながらではあるけれど、なんとか10才並みの挨拶ぐらいはできるようになりました。
息子達は、そうですね、この先ガールフレンドとか友達の真似をして、いろいろ上手になっていくしかありません。


さらに話は変わって、

今夜は、少人数(6人)の、フルートとクラリネットのアンサンブルの練習に行ってきました。
いつもの大人数とは違って、自分の音がもろに聞こえてくるし、
自分がコケると途端に響きが変になってしまうので、一音も気が抜けずなかなか大変でしたが、
音楽の、また違う楽しみを味わえたような気がします。
この練習は、来月の中旬にある、モントクレアのロータリークラブのクリスマスランチョンでの演奏のためのものです。

来月は、町の中央広場の巨大クリスマスツリーのライト点火セレモニーでの演奏、
消防車のはしご車に乗って町中を回るサンタクロースさんの前座演奏(彼にくっついてバスで移動します)、
いろいろと町の行事のボランティアに忙しくなります。
どちらも滅茶苦茶寒いので、分厚い手袋の指の先っちょだけブッツンと切って、クラリネットのキーを押さえられるようにしたり、
サンタクロースのおじいさんもびっくりなほど厚着をしたり、
とにかく寒冷地仕様に身を包まなくては、ほんの1分だって立っていられません。

もうほんとに年末になっちゃうんですね。
びっくりです
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ストレートパンチ

2008年11月25日 | ひとりごと


思いっきり真っすぐに、ストレートパンチを夢の中でかましているショーティ。
彼女自慢?のピンクの肉球がはっきり写らないのが残念です

彼女のお気に入りの寝床は、実はここ↓にあります。



冷蔵庫の右横、天井近くで、スポットライトを浴びて(これが温かくて気持ちいいのでしょう)スウスウ眠ります。
この寝床に行くには、まず冷蔵庫右横のカウンターに上り、そこから冷蔵庫にエイッとジャンプしなければなりません。
彼女は10才。さて、何才までいけるでしょうか
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カフェイン中毒

2008年11月25日 | ひとりごと
今週明けから、旦那のコーヒー絶ちが始まりました。
鼻とお腹の調子を回復させるためです。
いつもだと、2日もすると、「あ~もう~無理っ!!」となって飲み始めるのが、今日で3日目、奇跡です

いつもそういう時付き合うわたしは、黙ってはいるけれど、中毒症状がジワジワと出てきて苦しみます。
まあ、苦しむといっても、頭痛とどうしようもないぼんやり、ぐらいのもんなのですが……。

今日は雨降りと重なって、なかなかの苦しさです。
眠いし、ぼぉっとするし、頭もしくしく痛みます。

父のお腹に末期の癌が見つかった時、わたしは即座にコーヒー絶ちをしました。
あの時も痛んだのかもしれないけれど、そんなことよりも父の癌をやっつけることに集中していたからか、全然覚えてません。

かえってこういう、なんでもない暮らしの中の○○絶ちの方が、根性がいるのかもしれませんね。
あ~あ、今、ほんの半カップ、コーヒーを飲んだら、まるで霧がスウッと晴れるようにすっきりするのになあ。
と思いつつ、それもかなり危なくて恐い話だと思う、もうひとりのわたしがいます。

たかがコーヒー、されどコーヒーのお話でした。

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