「まうみ~、ヘレンよ、久しぶり。うちの息子、ウィル、覚えてる?彼からSOSなの。助けてやってもらえないかしら?」
ウィルは2年前に完全にピアノをやめた男の子。うちに来始めた頃は、金髪のクリクリヘアも可愛い、ハンサムな小学生だった。
彼はもともと、来たり来なかったり、続けたり続けなかったり、なかなか決められない子で、けれども母親の強い望みに引っ張られて通っていた。
中学生になってとうとう、自我が表にはっきりと出たのか、母親がついに諦めて休憩を申し出てきた。
「まうみぃ~!どこに住んでるのぉ~!」
彼らはわたし達が以前住んでいたモントクレアの家に行ってしまったらしい。
そういやわたし、引っ越したこと話してなかった。慌てて家までの道順を説明した。
部屋に入ってきたウィルを見て仰天!
見上げんばかりの背ぃ高のっぽ君になっていた。
顔もすっかり大人顔。そしてクリクリヘアはチョンチョンに短く刈り揃えられていて精悍な雰囲気。もう立派な青年じゃん。
「かなり厳しいジャズバンドのピアノ担当を狙ってるんだ。オーディションを受けるのはボクとあとひとり。絶対に負けたくない」
ふむふむ。じゃ、オーディションで弾く曲を聞かせてもらおうじゃないの。
びっくりした!
なんて力強い音。正確で切れ味のいいリズム。ウィル君、成長したね~、わたしのレッスンやめてから……(ちょいと複雑だったりして……)
「まうみ、もういっぺん、オーディション前に来てもいい?」
「もっちろ~ん!」
階段を下りながら振り返り、「もしかしたら、あと一回だけじゃなくて、ちょくちょく来るかも」とにっこりするウィル。
よかよ~、いつでも来んしゃい、待っとるけんね~!
昨夜、夕飯を作っている横で、かなり暇そうにしていたKとガールフレンドのRちゃんに、余っているクリームチーズを使ってなんかケーキを作ってとリクエストしたら、こんなのを作ってくれた。ホワイトチョコチップクッキー……なんでやねん……クリームチーズ、まるまる残ったままやし……美味しかったけどさ……。
ウィルは2年前に完全にピアノをやめた男の子。うちに来始めた頃は、金髪のクリクリヘアも可愛い、ハンサムな小学生だった。
彼はもともと、来たり来なかったり、続けたり続けなかったり、なかなか決められない子で、けれども母親の強い望みに引っ張られて通っていた。
中学生になってとうとう、自我が表にはっきりと出たのか、母親がついに諦めて休憩を申し出てきた。
「まうみぃ~!どこに住んでるのぉ~!」
彼らはわたし達が以前住んでいたモントクレアの家に行ってしまったらしい。
そういやわたし、引っ越したこと話してなかった。慌てて家までの道順を説明した。
部屋に入ってきたウィルを見て仰天!
見上げんばかりの背ぃ高のっぽ君になっていた。
顔もすっかり大人顔。そしてクリクリヘアはチョンチョンに短く刈り揃えられていて精悍な雰囲気。もう立派な青年じゃん。
「かなり厳しいジャズバンドのピアノ担当を狙ってるんだ。オーディションを受けるのはボクとあとひとり。絶対に負けたくない」
ふむふむ。じゃ、オーディションで弾く曲を聞かせてもらおうじゃないの。
びっくりした!
なんて力強い音。正確で切れ味のいいリズム。ウィル君、成長したね~、わたしのレッスンやめてから……(ちょいと複雑だったりして……)
「まうみ、もういっぺん、オーディション前に来てもいい?」
「もっちろ~ん!」
階段を下りながら振り返り、「もしかしたら、あと一回だけじゃなくて、ちょくちょく来るかも」とにっこりするウィル。
よかよ~、いつでも来んしゃい、待っとるけんね~!
昨夜、夕飯を作っている横で、かなり暇そうにしていたKとガールフレンドのRちゃんに、余っているクリームチーズを使ってなんかケーキを作ってとリクエストしたら、こんなのを作ってくれた。ホワイトチョコチップクッキー……なんでやねん……クリームチーズ、まるまる残ったままやし……美味しかったけどさ……。