この党にだけは、絶対に憲法をいじらせてはいけません。
この党にだけは、今後もう二度と、力を与えてはいけません。
いわゆる、あの、天賦人権説、習ったと思います。
いわゆる、
人権は獲得されたと。
その時に、これはもともと、自然権である。
神様から与えられた権利である。
日本国憲法はこれにならっている。
まあ言うまでもなく、キリスト教の神様。
天賦人権説とは
人は生まれながらにして、自由や人権など、幸福を求める権利が、無条件で、天の神様から平等に与えられる
という人間愛に満ちた思想
近代国家では当たり前の考え方で有り、
日本国憲法では、第97条で、基本的人権として規定されている 。
だが、
自民党の憲法改正案では、この部分は、
ストーン!
と、
削除されている 。
基本的人権を無くそう by
自民党
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この、磯崎氏が「ストーンと切り落とした」と言う第97条。
切り落とすことにどんな意味があるのでしょう。
自民党改憲草案をずっと検証しておられる腹ぺこ野良猫さんのブログ記事を、紹介させていただきます。
自民党が削除する日本国憲法第97条が意味するものは(自民党改憲草案 第11条について[その2])
【野良猫の目】2017年5月2日
https://ameblo.jp/hungrynoraneko/entry-12271025504.html
自民党改憲草案では、第97条が削除されています。
その理由として、改憲草案Q&Aでは、「現行憲法第11条と内容的に重複していると考えたため」と説明しています。
ここで、自民党改憲草案で削除された97条と第11条を、並べてみてみましょう。
【日本国憲法第11条】
第11条 国民は、すべての基本的人権の享有を妨げられない。この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利として、現在及び将来の国民に与へられる。
【日本国憲法第97条】
第97条 この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試練に堪へ、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである。
自民党は、第11条について、「人権は、神から人間に与えられるという西欧の天賦人権思想に基づいたと考えられる表現を改めたところです。」と説明しています(改憲草案Q&A 37ページ)。私には、不勉強にして、いくら読んでも日本国憲法第11条のどこが「天賦人権思想」に基づいて書かれたのか分かりません。そして、「天賦人権思想」がだめならば、国家が国民を統治する根拠を、自民党改憲草案の前文で暗示されているような神授的なのものであるとすることも否定されるべきであると考えます。
むしろ、第97条では、「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって」と、神授説どころか、人類が自ら勝ち取ったものであるとの思想に基づいて書かれています。このことは、英語のテキストを読んでみると、よりその感を強くします。
Article 97.
The fundamental human rights by this Constitution guaranteed to the people of Japan are fruits of the age-old struggle of man to be free; they have survived the many exacting tests for durability and are conferred upon this and future generations in trust, to be held for all time inviolate.
(英文からの翻訳)
この憲法が日本国民に保障する基本的人権(複数)は、
人類が自由になるための長年にわたる闘争の成果であり、それらの権利は、永遠に存続するものとしての多くの過酷な試練に生き残ってきたもの であり、永久に侵すことのできないものとして現在及び将来の世代に信託により授けられる。
(できるだけ、逐語的に訳してみました。)
さて、ここで、前回やった自民党改憲草案第11条の読替と比較してみましょう。
【自民党改憲草案第11条 読替】
国民は、全ての基本的人権を享有するが、緊急事態宣言下では停止されることがある 。
この憲法が国民に保障する基本的人権は、侵すことのできない永久の権利であるが、現在及び将来の国民に約束されたものではない 。
こうして並べてみると、日本国憲法とは真逆の考え方で、自民党改憲草案が書かれていることが分かります。
自民党改憲草案のQ&Aでは、
「11条後段と、97条の重複についは、97条のもととなった総司令部案10条が、GHQホイットニー民政局長の直々の起草によることから、政府案起草者がその削除に躊躇したのが原因であることが明らかになっている」と説明しています(37ページ)。
実際にそういう事実はあったのかも知れませんが、あったとしても、それが理由の全てとは、私には考えられないのです。
単に、この事実に“かこつけて”、第97条を消し去ろうとしているとしか思えません。
それは、
「なぜ、第97条が、『第10章 最高法規』のところにあるのか」 と考えたとき、
「第97条が、第3章全体の基本的理念をうたったものであるからではないか」 、という仮説が浮かんだからです。
そうすると、
「第97条で言われている『基本的人権』とは、漠線とした概念ではなく、第3章に定められている個々の人権の総体を表すものであり、第3章に定められた権利の一つひとつが、『侵すことのできない永久の権利』である」 と解釈することができるのです。
このように考えると、
基本的人権を制限しようとする自民党にとって、第97条がある限り、第3章全体に手が付けられない ことになります。
まさに
目の上のたんこぶ以外の何物でもありません 。
日本国憲法の「永久に」という言葉が、「改正禁止条項」を意味する言葉であって欲しいというのが私の願望ですが、
同じく、「現在及び将来の国民に与へられる」も、「改正禁止条項」を意味する言葉であって欲しいと思っています。
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この基本的人権について、自民党の主だった政治家たちが、揃ってこのようなことを壇上で言っています。
国民の権利没収改憲ムービー 憲法改正誓いの儀式
VIDEO
小学校から教え込まれてきたからですよ。
(国民が、人権や平和主義を知らない方が都合が良い)
この後、当時の外務副大臣の
城内実氏が、
「日本にとって一番大事なのは何かと言うと、私は皇室であり、国体であると、常々思っております」 と言い、
当時の自民党政務調査会長だった
稲田朋美氏が、
「国防軍を創設する、そんな憲法草案を提出をいたしました」 と言い、
元自民党総務会副会長の
新藤義孝氏が、
「でも必要なのは、行動すること、実現させることだと思います。みなさん、憲法改正しましょうよ!」 と鼓舞し、
「北方領土、竹島を、主張するだけではなく行動で取り戻し、尖閣を軍事利用しよう!」 と煽っています。
右端に座っているのは、
日本会議の広告塔、櫻井よしこ氏 。
極右団体にすっかり汚染されてしまった日本の政界の汚染源を除去するには、汚染されていない市民議員の大量投入が必要ですが、
立候補時に支払わなければならない一人300万円、600万円、という馬鹿げた金額の供託金という壁がある限り、世襲議員や単にもともと金や権力を持つ人間が立候補する状態を、変えることができません。
ここで、日本会議と並ぶ、統一教会勝共連合という組織を知って欲しいと思い、ネット上から引用させてもらいました。
統一教会勝共連合と安部晋三氏の関係 を教えてください
1956年に文鮮明氏が、当時国交の無かった日本に幹部を密入国させ、日本支部の基盤を整備したのではないかと言われています。
岸信介が関係をもったのは、ソ連共産党に対抗するために作られた、『国際勝共連合』の設立前後だそうです。
『国際勝共連合』は、文鮮明が、反共産主義・反ソ連を掲げた啓蒙組織です。
当時、日本では、いわゆる米国の『逆コース政策』と言われる政策がとられ始めた時期 でもあります。
この『逆コース政策』というのは、
日本を、非武装中立国として世界平和の理想を掲げた(憲法第9条)政策から、ソ連の侵攻からの防波堤として日本を活用するという政策に転換された ことを指します。
その結果、自衛隊の前身である警察予備隊が結成された りしました。
そうした社会情勢の中、日本にも国際勝共連合が設立 されます。
この設立に尽力したのが、岸信介・笹川良一・児玉誉士夫 であったとされています。
つまり、「反共産主義・反ソ連」という点で文鮮明ら統一教会と、岸信介ら(そのバックには米国)が一致した わけです。
こうして、「国際勝共連合」通じて、統一教会と自民党岸派(清和会)が結びつき、選挙協力や人材派遣など、日本政界でも一定の影響力を及ぼしています 。
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安倍内閣をウラで操る『日本会議(国際勝共連合と密接に繋がっている』と『神道政治連盟』。
特に自民党には、これらのカルト団体に所属し、心酔している議員の割合が大きいのです。
人権を踏みにじり、平和を望む心を疎んじ、国民主権を憎んでいる。
そのような言説を、笑顔で、笑いで、拍手で受け取る信者は、その議員の何倍もいるわけです。
昨日、ネット上に登場したこのニュース、
武装難民、射殺にも言及 麻生副総理、北朝鮮有事で
【中日新聞】2017年9月24日
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2017092301001728.html
麻生太郎副総理兼財務相は23日、宇都宮市で講演し、北朝鮮で有事が発生すれば、日本に武装難民が押し寄せる可能性に言及し、
「警察で対応できるか。自衛隊、防衛出動か。じゃあ射殺か。真剣に考えた方がいい」と問題提起した。
北朝鮮有事について、「今の時代、結構やばくなった時のことを考えておかないと」と指摘。
「難民が船に乗って新潟、山形、青森の方には間違いなく漂着する。不法入国で10万人単位。どこに収容するのか」と強調した。
その上で「対応を考えるのは政治の仕事だ。遠い話ではない」と述べた。
理不尽な暴力によって、全ての生き方を剥奪され、命からがら逃げてきた難民の人たちを受け入れる際に、
受け入れる側としては対応を考えなければならないことだと、麻生氏は言ったつもりなんでしょうか?
そもそも、この北朝鮮有事を、日本国内に引っ張り込んだのは、安倍政権です。
全く意味の無い避難訓練なるものを各自治体に実施させ、多額の税金を使って宣伝をし、テレビなどの媒体を使ってミサイルの恐怖を煽り、
とどめは国連での演説とニューヨークタイムズへの投稿文で、対話は無駄、圧力のみ。アメリカに完全に追従すると意思表示をするという、
多くの諸外国のリーダーたち(もちろん国民も然り)が、呆れ返るような行動を取り続けています。
そしてこの(政権に入り込んだ途端に正体を現した)河野外相も、それに加担し…。
何もかもがその場しのぎの軽口かデタラメ。
前に支援者だけがいたら、リップサービスでなんでもアリなことを言う。
でもそれは、普段からそういう思想や環境にどっぷりつかっているからこそ、口からつるりと出てくるのです。
今回、憲法というものがこれほど蔑ろにされたことはない、とても悲惨な政治を見せつけられてきました。
自分や身内、そして互いに持ちつ持たれつで美味しい汁を吸ってきた仲間を守るためには、国会も開かず、開いても無いことにできるよう企てた自民党と、それを支える公明党と維新。
そこに、希望の党などという党名を掲げた若狭議員と細野議員、そして「衆院選では自民の応援をする」と安倍氏に伝えていた小池氏の新党。
なんとこの党は、『一院制』などという独裁的な形態をスローガンにしています。
この4つの党を倒すべく、野党は共闘で挑むしかありません。
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もう本当に、毎日毎日、鉛玉を無理やり飲み込まされているような気分になります。
ほとほと嫌気がさしました。
歴史上に残るであろうカルト政権を、今回の選挙で徹底的に弱らせたいです。