ウィンザー通信

アメリカ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&空ちゃん海ちゃんと暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります。

めっきり寒くなりました。

2009年09月29日 | ひとりごと
秋のはずが、早くも初冬のような気候です。
朝晩は気温6℃前後、セントラルヒーティングのスィッチに手が伸びますが、まだまだそんな、とんでもない!もったいない!
でも、しんしんと床から冷えてくるので、電気ヒーターを各部屋に置いて、こまめにじんわりと暖めています。
こういう時期、いつも頭の中には床暖房があるお家が夢のようにふわりふわりと思い浮かんできます。
あの、体の芯までとろけるような心地良い温かさ、いいですよねえ~

一昨日の料理の感激がまだ少し残っていた旦那、昨日コストコに買い物に出かけた時、なにやら花束を買ってきてくれました。
で、昨日はそのあと、『邪道おでん!』とブツブツ文句言ってたんですけどね……。
さて、花については猛烈に疎い旦那、前に一度、わたしの誕生日に、白と黄色の菊の花束を買ってきて、「はいこれ、誕生日のお祝い!」と嬉しそうに差し出してくれたことがありました。
この白と黄色の菊の花束はお墓参りの定番だったので、あのさ~と心の中で思いつつもありがたくいただいたんですが、
後でちゃんと説明したんだけどなあ……すっかり忘れているのでしょ、これを買ってきてくれたのでした。
ま、色がいっぱいあるので、お墓参りって感じはしないからいっか。




水揚げの手入れとかをしている時に、折れてしまった二輪の花。秋の風物詩パンプキン兄弟と一緒にパチリ!




今日はこれから出張レッスンとブラスバンドの練習です。夜の9時半まで家に戻ってきません。またおにぎり作って持ってこっと。


邪道おでん

2009年09月28日 | ひとりごと
今夜、最後の合わせ練習に来てくれるジェーンのためにもと、おでんを作ることにしました。
大根を先に湯がき、だし昆布をペロ~ンと鍋の底に敷いて、カツオだしのパックをポチョンと入れ、お水から煮込みました。
お醤油とみりんと、ひとつまみの粗目砂糖で味付けをし、そこに練り物とゆで卵を足し、う~ん、仕上げになにか入れたい……。
ジェーンはお肉を食べません。なので、すじ肉とかでコクをつけられないので、味が今ひとつ。
こんにゃくも、ちょっと彼女にはヤバいかなと思ったので、入れてません。う~んう~んう~ん……。
あ、これ入れちゃえ!えいっ!

あ~いい匂い、とばかりに、仕事から戻ってきた旦那、早速鍋のフタを開けて中身を点検します。
「え?なにこれ?」
「……(し~っ!黙っとれっつぅの!)」
「え゛~!なんでおでんにこんなもんが入ってんの?!」
「……(だから~、言わんかったら分からんやんか!)」

訳の分からないジェーンは???な顔してわたし達を見ています。
ダハハ!実はわたくし、おでんの中にエビの水餃子を入れちゃったのであります!ダシが出るかなって思って。

昨日とはうってかわって、旦那はブツブツ言いながらお箸を動かしておりました。
「あんね、ジェーン、これは邪道おでんだからね。普通、日本では、おでんの中にこんなもん入れへんねんからね」

でもさ~、旦那よ、そんなんジェーンが気にすることか?え~やんか別に。
それなりに美味しいし、お腹もいっぱいになったし、邪道でも正道でもなんでもよろしい、黙って食えっ!


お腹がパンパンに膨れてからの練習は、何気に大変でしたけど、泣いても笑っても今夜が最後。次は舞台の上です。
今夜もまた、こうした方がもっと良くなることを何個も見つけました。
一回目のリハーサルの録音を聞いて大笑いし、二回目のリハーサルの録音を聞いて唸り、今夜の練習の課題をふたりで練りました。
衣装の合わせ(といっても、有り合わせの服を組み合わせただけですが)も終わり、あとは心と体を健康に保つのみ。
ふたりともあのホールの舞台には立ったことがあるので、あそこにあるピアノがどんなに弾き手の思いに反応してくれるかも知っています。
めちゃくちゃ楽しみになってきました。
こんな機会を与えてもらえたことを心から感謝して、音楽の神様への祈りを込めて弾きたいと思います。
そしてできることなら、会場の皆さんにも、このわたし達が感じている幸せを受け取ってもらえたらと願っています。

さあ、まだまだ時間があります。もっともっと良くなるよう、耳と心の感度を研ぎすませ、練習に励みたいと思います。

音楽に集中しているので、邪道おでんも許してね、ね、旦那くん。

ちいさくもたしかなしあわせ

2009年09月27日 | 家族とわたし
Man, she the best(←黒人風文法英語だそうです)... ore no okusan ga the best cook in Bloomfield!!

すんません。なんか今夜はかなり盛り上がっていてですね、そこに『酔心』というお酒まで飲んでですね、
わたしが作った野菜料理をなぜだか異常に「美味しい美味しい!」ってうるさいほど言いながら食べてですね、
ちょっと席を外したかと思ったら……落書きしてやがりました……。

ちなみに、なに作ったかというと、なんの変哲も無い田舎のおばちゃん料理でして、
しめじとワカメとネギとおあげさんのお味噌汁、
水煮ぜんまいと獅子唐とおあげさんの薄味ピリ辛煮物、
シュガースナップのバター&ごま油&にんにく&白ごま&おかか炒め、
それだけなんですね……そんなんにこんなにも感激してもらえる妻まうみは、なんと幸せ者でありましょう!

いやはや失礼つかまつりました。ほんの市井の、ちいさくもたしかなしあわせのお話でありました



おばちゃんだって燃える!

2009年09月27日 | 音楽とわたし
先日の通しリハーサルの時のこと。

天才ヴァイオリニストタイソン君に、一度申し出たいと思っていた共演。
演奏後に飲んだワインが効いた(なぜだか会場にはワインとチーズがずらりと並んでいました)のか、
「ねえねえ、いっぺんわたしともやってみない?」と言っちゃえました!

するとタイソン君、「いいよいつでも。んで、なにやりたいの?」
「え?ああ……わたし、ヴァイオリン曲にあんまり詳しくないから……もごもご……」
「あのさ、ピアノの人って時間かかるでしょ?ボクだと一日か二日で済む曲でも、ピアノの人って譜読み遅いから」
ウゴゴゴゴゴォ~(←by まうみ)……あ、やべっ!←(by タイソン)
「遅いんじゃなくて、ほら、えっと、楽譜に音符いっぱいあるしね。だからその、ほら、読むの大変じゃん、あは、あはは」

もしかしたら近々カリフォルニアに引っ越すかもしれないと言うタイソン君。
今度のコンサートが終わり次第、彼と一緒に演奏したい曲の練習を始めた方が良さそうです。
実際彼は、楽譜を一度読んで弾いたら、ほぼ完成に近い演奏ができるのだから。
なので、まずはわたしが曲を選び、練習を開始し、ほぼ弾けるような状態になってから彼に改めて申し込む、これが正道なんだと思います。

息子より若いタイソン君。彼を見ていると、もしかして彼より生意気だった自分の若い頃を思い出します。
その頃は今よりう~んと譜読みが早かったわたし。もたもたしている人がいると、講師間では大先輩にあたる人でもケチョンケチョンなこと言って責めまくり、
自分ではもうなにも弾かない学ばない、けれどもお金稼ぎのためだけに教えている人達を軽蔑したりしておりました。
若い考え方や行動ってのは、後になって思い返してみなきゃ見えてこないもんですね。
当時、わたしの言動に傷ついたおっきな大人だった方々に、遅ればせながら、ここでお詫び申し上げます。

けど、おばちゃん頑張りまっせ!久々に、胸に熱い想いを感じさせてくれたタイソン君に感謝!

こんな日もあるさ

2009年09月26日 | 友達とわたし
今日はぐんと気温が下がって、最高気温でさえ15℃ぐらい。
こう肌寒くなると、途端に衣替えに気持ちが向かってしまいます。
タイミング良く、コンサートも間近。例の『そんなことなにも今しなくても症候群』がムクムクと発症し……、
埃アレルギーのため、鼻水ずるずる、くしゃみ連発に見舞われながら、窓を開け放してせっせと衣替えに励みました。
今回は特に、ここ数年やっぱり一回も着なかった服、というのを潔く寄付することがテーマ。
かなり迷ったのもありましたが、そうやって迷い続けて場所を提供してきた自分に嫌気がさしていたので、エイッとばかりに決心しました。
あとはユニクロのヒートテック製品がバーゲンになるのを待って、少しずつ買い揃え、ガレージセールで集めた古着を処分する。
これでさらにタンスの中がすっきりするはずです。

衣替えが終わった寝室の窓を閉め、今度は空気清浄機の出番。
衣替えの間に洗濯をし、仕舞っていた夏の間にシワがよった冬物の服にアイロンかけをしました。
これで気分は『ドンと来い冬!!』


近所の美術館で開催している『アンディー・ウォーホル絵画展』を観に、アンドリューとマーリーがブルックリンから来ていたので、
その帰りにうちに寄り、隣町にあるマレーシアレストランに夕食を食べに行きました。
マレーシア料理のレストランは初めてのわたし達。どのメニューにも興味が出て困りました。
しょうがないので、3種類の料理(ビーフのグリーンカレー煮、バジル麺、海鮮をタロ芋の巣で囲んだ物)を頼み、皆で分けんこしました。
どれもこれも美味しくて大満足。また行きたいお店です。

お店から戻り、家にあるチョコレートとほうじ茶(わたしは夕方以降カフェインが飲めないのでルイボス茶)で口直し。
この台所をどういうふうに改装するか論で盛り上がるアンドリュー。
なんでそこまでよそんちの台所に熱くなるん?と思いながら、彼のアイディアを根気よく聞かせてもらいました。
ま、そんなことができるようになるまでには、ま~だまだ時間がかかるので、のんびり行こうよアンドリュー。

そして〆は即興演奏ごっこ。コンガとギターとピアノを取っ替え引っ替え、好きなように演奏します。
これが実はアンドリューの一番の楽しみ。前回はサボって、マーリーと台所でおしゃべりに花を咲かせていたのを散々文句言われたので、今回はパスすることはできず、ギター以外はちゃんと演奏いたしました。
めちゃんこ楽しかったけど、あ~あ、今日はとうとう、ちゃんと練習しなかったなあ……と内緒で反省。
明日はやるぞぉ~!おぉ~!


最終通しリハ

2009年09月26日 | 音楽とわたし
早寝もなんも、夜の8時からマンハッタンでリハがあって、ついさっき戻ってきたところです。
今夜のが最終、先月の末にあったリハとの聞き比べだったので、またまた批評を書き入れる用紙が出演者全員に配られました。
さて、ジェーンとわたしは、細かいところではいろいろあったけど、『危険過ぎるペア』などと??なお褒めの言葉をいただき、まずは無事終了。
わたし達が最も懸念していたタンゴダンサーと共演するヴァイオリンとチェロとピアノチームのチェロ奏者さんのピッチ、全然全く皆目改善されていませんでした……
ジェーンとわたしはこっそり控え室のトイレに行き、チェロのオンチ演奏に合わせて『のたうちダンス』を踊りました。
壁に両手をつき、音程がヘロヘロするのに合わせてあへあへ~と体をくねらすと、悪かった気分がヘラヘラと上昇!
本番、わたしらふたりで、手話のボランティアさんみたいに舞台の両脇に立って、このダンス踊ったらどうかなあ、
そしたらあの不快感がなんとなく紛らわされて、それほど気にならんようになるかも……などとヒソヒソと企む怪し過ぎるわたし達。

コンサートのトリを演奏するのは、イチロー似の天才ヴァイオリニスト、タイソンと会長のアルベルト。
タイソンはもう、なにを弾かせてもドンと来いの若者で、今回もすごく多彩な芸を魅せてくれるのだけど、
如何せん、アルベルトのピアノがうっさぁ~い!!半端じゃなくうっさぁ~い!!
興奮し過ぎたピアニストほど危険なものはありません。ガーシュインの『ウェストサイドストーリー』がラフマニノフ組曲に……
あまりにうるさかったので、タイソンに、「ちょっと、はっきり言うた方がいいで」と言うと、
「もう半年も前に、っていうか、合わせ練習のはじめの日からはっきり言ってる、何回も」って……あ、そう……
「ボク、ピアノも弾けるでしょ(確かに、彼はピアノもヴィオラもメチャうま)、だからバランスのこととかうるさい口なんやけど……」
どうやら、散々言ってきたような様子なので、そっか、じゃ、ここはこのおねえさん?に任せなはれ!と心の中で慰めました。

あと本番まで丸々1週間。まだ間に合います。まだまだ良くなるはずです。
明日はまたジェーンと合わせをします。今日の問題点をまた掘り下げて、もっと楽しめる曲に仕上げたいと思います


今夜、ニュージャージーに戻る電車の中で、本当はいけないのだけれど、携帯で話し始めた女性がいました。
はじめは普通の様子でしたが、途中からいきなり『OH MY GOD!』『No! 』『I'm sorry!』などと叫び始め、とうとう激しく泣き出しました。
「今朝はイヤなことを言ってしまった」とか、「わたしの態度は良くなかった」とか、そんなことを言ってはまた泣いています。
尋常ではない様子に、周りの人がざわざわし始め、車掌がやって来ました。
「大丈夫?どうかしたの?」
「わたしの父が、今、死んでしまったんです!」
そう言ってまた泣き崩れる若い女性を、どうすればいいのか分からないまま、大勢の人の視線が見守っていました。
突然父親を亡くしてしまった彼女の、深い悲しみをひしひしと感じながら、その車両から降りました。


電車に乗ったり、演奏したり、のたうちダンスを踊ったり、階段でこっそりお寿司を食べたり、家族を失って泣き叫ぶ人の声を聞いたり、
生きていることはもうそれだけで、とてもすごいことなんだと、明日をまた無事に迎えることができたら、手を合わせて感謝しよう、
そんなことをしみじみと思った日でした。


現代人と携帯電話

2009年09月24日 | ひとりごと
50才のちょいと手前ぐらいから、携帯電話なるものを使い始めました。
携帯大国日本よりかなり遅れて、ここアメリカもこの9年の間に、携帯菌がすごい早さで繁殖し続け、
今じゃもう、どんな場所や状況でも、携帯電話で話したり、テキストメッセージを送ったりしている人だらけ。

いつの頃からか、コンサートや映画が始まる前に必ず、携帯電話についての注意が流れるようになりました。
それでもうっかり忘れる人が居ますよね~。
実はわたしも一度だけ、友人のソロのコンサートで、そりゃもうしみじみバラードを歌ってる最中に……ぴろぴろろ~ん♪と超場違いな音が突然鳴り出して……床板をべりべり剥がして隠れたい気持ちになったことがあります。

今日、ピラテスのクラスの終わりがけに、インストラクターのメリッサが、いつになく厳しく、
「これからリラックスタイムに入るので、携帯電話を切ってあるかどうか自信の無い人はチェックして!」と言い、
途端にそこに居たほとんどの人が立ち上がり、鞄の中をチェックし始めました。
その人数に驚いていたら、またまたメリッサが、
「それから、早めにここから出たい人は、悪いけど今すぐ出てもらえる?マットを畳んだり歩いたりする音が耳障りになるから」ときっぱり!
3分の1ぐらいの人達が、それを聞いて出て行きました。

クラスが終わってから、そこに残っている数人とメリッサが、携帯電話のことで話をしているのが聞こえてきました。
便利な物には違いないけれど、この頃なんだかうんざりしてきた、とメリッサ。
久しぶりに逢った友人と食事に行った時、その友人に家族や仕事仲間から電話がかかり、そのたびに話を中断しなくてはならなかったこと。
その間、わずか数分なのだけど、独りで食べている時よりもっと独りぼっちのような感じがしたこと。
そういうことは、その友人に限らず、いろんな所で発生するようになったこと。

ひと昔前は今のように便利では無かったけれど、もうちょっとその時のその場の関係や気持ちを尊重できたような気がする。
便利っていったいなんなんだろうねえ……。

クラスからの階段を降りながら、わたしも携帯電話という物について考え始めました。
息子Kは起きてから寝るまで、携帯メールのやり取りで大忙し。
家族と一緒に食事している時と話している時ぐらいはやめさせているけれど、それも言われてやめるのであって、言わなければどうだか……。
旦那は携帯とパソコンメールが仕事の綱なので、しっかり使っているけれど、かかってくる電話に出るのは自分が話したい時のみ。
わたしも、人と一緒に居たり、仕事をしている時はまず出ません。
ただし、同じ人や番号で、間髪入れずに繰り返しかかってくる場合は、緊急かもしれないというので出るようにしています。

人と逢っている時、人と話している時、食事をしている時、携帯が無かった頃に戻れますか?

10月1日までに払わなけりゃ

2009年09月23日 | お家狂想曲
あんたんちに供給してる電気とガス、止めっから。
という、えげつない請求書が突如送られてきました

引っ越しする時の住所変更が遅れたので、6月の末から7月の真ん中辺りまで、なんともややっこしいことになっていたこの会社。
請求書が前の住所と今の住所に一週間おきに送られてきていたりして、支払い係のわたしの頭はこんがらがりまくっていたのでした。
前の住所に送られてきた最後の請求書の支払いをとりあえず無視。だってその期間住んでなかったんだから、電気もガスも使ってないもんね。

でもなんとなぁ~く、なんかひっかかってました。ちゃんと会社に確認せずに無視ってたこと。

びっくりして、さっそく会社に電話。例のごとく録音されたおねえさんの声が聞こえてきました。
○○だったら1、××だったら2、そんなこんなの数字遊びを何回かして、とにかく人間としゃべりてえんだよ!とイライラし始めた頃、
□□だったらイエス、◇◇だったらノーと答えろと言われて、そんなこと言われても録音相手にどうすんのさ~と狼狽えてたら
なんも聞こえないからもう一度、とさらに突っ込まれちゃって……しゃ~ないからイエス!って叫んでしまいました録音相手に。

もちろんそんなんが通るわけもなく、なんか向こうで勝手にため息混じりに(ため息は聞こえませんでしたが)、
オッケー、じゃ、係を呼ぶから待ちなって言ってもらえたのは良かったけど、時々20分ほど時間かかることあっからって宣告されて
これ、誇張でもジョークでもなく、30分待ちなんて何回もさせられてる旦那を見てきたので、腹決めて待つことにしました。
待ってる間、音楽が聞こえてくるのはもちろんのこと、支払えない低所得者のための支払い方法を教たげるから○○の番号にかけてって、それだけでも30回は聞いたかも。

待った甲斐あって、とうとう人間(女性)と話すことができました。
でも、早口でちょっとキンキンする声だったので、聞き取るのが難しかったです。
結局、わたしが無視した料金は、我々が住んでいた時期の料金だった(ちゃんと請求書の隅々まで読めって話ですが……)そうで、
その他に、会社側の手違いや受け取りナンバーのミスとかもあって、払い戻しの小切手が向こうの住所宛に送られていたりなんかして、
いやいや、もうなんべん同じことを繰り返し尋ねたことか……担当の方の根気、いや、我慢強さに感謝!さすが移民大国!

けど、わたしもやっぱり、ちゃんと納得してから支払いたいし、もちろん電気とガスを止められちゃうのは困ります。
5枚の請求書を机の前に並べ、パソコンの画面に銀行の支払い状況を出し、電話から聞こえてくる数字を書き出しながら必死で頭の整理をしました。

最終的に、わたしにも向こうにもミスがあり、お互いに送ったお金がどれにあたるのかすべて判明しました。

9年もこちらに暮らしているのに、と思われるかもしれないけれど、こういう時の、大人同士の英会話はまだまだしんどいです。
電話だと特に、声だけっていうのもあって、単語ひとつが分からないがために話を切らなくてはならなかったり。

なので今日はちょっぴり嬉しかったです。
たとえ結局45分ほど(そのうちの30分はただの待ち時間)かかっちゃって、曲を練習する時間が足りなくなってしまっても……

燃えるト音記号

2009年09月22日 | 音楽とわたし
コンサートまであと二週間を切り、またまた健康週間に突入いたしました
って……別に特別大したことじゃなくて、旦那の寝る時間に一緒に寝て、旦那の起きる時間に一緒に起きるってだけのことなんですけど
普段はやっぱりどうしても、ブログとか書いてたりするので、旦那より1時間から2時間後でベッドの中にそぉ~っと入ってくわたし。
毎朝「昨日は何時に寝たん?」と聞かれて「ええっと~じゅ、12時!」とか言うと、「嘘つけ、1時前やったくせに」と説教されること多々。
でもでも、そんな嘘つきまうみでも、コンサートが近づくとコロッと変わるのです。
えらいなあ……

昨日は随分長く行けてなかった中級ヨガのクラスに行ったら、思いっきりヨレヨレ~になってしまい、仕事は辛うじてできたけど、晩ご飯食べたらもうトロトロ~。
10時半には寝床に入り、なのに慣れてないから全然眠れず、横で健やかな眠りを見せつける旦那にムカムカしながら寝ました。

今日からコミュニティバンドの練習(夜7時から9時まで)も始まります。
この秋からの新しいスケジュールは、練習前の食事時間が全く無くなっちゃったので、おにぎり2個作って持ってって、出張レッスンのドライブ中に食べることにしました。
腹が減ってはクラリネットは吹けぬ!


カーネギーの掲示板用コンサートのパンフレットができました。燃えるト音記号です!



なんか『巨人の星』&『料理の鉄人』っぽくて、個人的にかなり好きです、これ。

聞いているつもりでも

2009年09月20日 | 音楽とわたし
こんなに聞けていなかったんだ……と唖然としました。

MacintoshのパソコンのGarageBand(ガラージバンド)の機能を使って、ジェーンとわたしの、ほぼ仕上げに近い演奏を録音してみました。

音を歌うからといって調子にのってガンガン弾くと、聞いている方にはただうるさい、押し付けがましい音楽にしか聞こえません。
それが嫌さに、注意深く音の出方を聞きながら、もちろん歌いながら弾いているつもりでした。
それが……なんと……情け容赦のない、事実そのものを録音した音を聞いてみたら……全然あかんやん……

まだまだ修行が足りません。こんなうるさい歌、8小節も聞いたらうんざりです。
かなりがっかりするわたしの顔を、心配そうに、なんでそこまでがっかりしてるのか分からんと言いながら見つめるジェーン。
ええねん、これはわたしだけの問題やから、気にせんといてと、作り笑いして答えるわたし。

今夜は、わたしと旦那にとって、まだ家を見てもらってない最後のお客さま、アンドリューがガールフレンドと一緒に家に来てくれたので、
ジェーンのボーイフレンドのミッチと一緒に観客役をしてもらい、通しで演奏を聞いてもらいました。

耳で聞くよりももっと、指先の感覚と想像力を駆使して、出したい音をイメージして弾こう。
あの、一瞬の打鍵で世に出てしまう音は、聞きながら弾いてるような悠長なことでは済まないのだから。

明日からの新しい練習目標ができました。
まずは小さなフレーズの中の音色の整理をして、でも前に進むエネルギーが滞らないように、大きな区切りまでの流れを止めないように。
どこまで煮詰められるか分からないけれど、少なくとも本番の録音を聞いて唖然とするようなことは避けられそうです。

ほんとに、人の話でもそうだけど、ちゃんと聞いてるつもりでも、やっぱり聞けてないことって案外と多いのかもしれません。
いやあ、偉そうにひとのこと言う資格ないなあ~と、ちょっぴり(ちょっぴりだけ?)反省した夜でした。


今夜のハウスウォーミングでひとまず終了。毎週続いたお披露目でしたが、皆それぞれに違う意見を持ちながら気に入ってもらえたようです。
主としてはとてもありがたく嬉しいことです。

これからもまた、いつでも好きな時に遊びに来てくださいね。
そして、日本に居る皆さんも、こちらにおいでの際はぜひぜひ。でも、できたら6月の中旬から9月上旬までの間に。
だって、それ以外の時は仕事や演奏会や練習や会議が詰まっていて、ろくすっぽ一緒に遊べないのです。
いや、別に一緒に遊んでもらわんでも全然かまへんねん、という方、ご飯作りをたまにお願いするかもしれませんが、それ以外は好きなとこに寝て好きなとこに行って楽しんでもらえると思います。いつでもどうぞ。


さて、明日からの2週間、体力が落ちないように、早寝早起き、快眠快食を心がけたいと思います
ま、健康オタクのおっちゃんがすぐそばに居るので、彼の言うことをちゃんと聞いてれば大丈夫。いつもみたいに無視しなかったら、ね