『サンクチュアリ-聖域-』、Netflix配信の日本のドラマに、夫と二人でどハマりした。
普段は日本のドラマ(特に民放系)はほぼ観ないし、大相撲には興味が無い。
けれどもこの作品、ちょっと見した途端にドスンときた。
主役の一ノ瀬ワタルという俳優さんもこのドラマで知った。
見れば見るほど、いっときグレかかった高校生時代の弟が思い出されて妙に懐かしい。
いやあでも、誰が元力士なのか俳優なのか、もう全くわからない。
俳優、元&現役力士やスポーツ選手、そして格闘家などが、2年の年月をかけて体と役作りに励んだというが、相撲が実に様になっていて、稽古の場面などのリアルさが半端じゃない。
それはこういう経過があって実現したようだ。
引用:
オーディションの対象となったのは、比較的身体の大きな俳優、芸人、元アスリートなど。
一次オーディションで残った人たちは全員、専門医や栄養士の指導のもとで体重を増やし、相撲の稽古に参加。
さらに、体重増加と肉体づくりが必須のため、隔週で血液検査が行われ、健康上のリスクを最小限に留める措置が導入された。
約半年後の二次オーディションが行われた時には、キャスト候補者は目覚ましい成長を遂げた。
なお、出演が決定してない段階だったが一次オーディションの通過者は、肉体づくりも作品づくりの一部として考慮され、出演料が支払われるという異例の対応も。
さらに、二回のオーディションを勝ち残ったキャスト陣は、撮影開始までの半年間さらに身体を鍛え上げた。
猿将部屋のセットが建てられた東宝スタジオには、力士役のキャストのためにジムが併設され、トレーニングや撮影後に体を休ませるための仮設プールが持ち込まれるなど、撮影現場は完全にアスリート仕様だったという。
まあこれらの対応はNetflixがバックについているからこそ可能だったのだろうけれども。
とにかくそういったことを経て、心身ともに力士に変身した人たちが、全部生身で見せてくれるので、余計に感情移入してしまうし惹きつけられる。
聞きしに勝る相撲部屋の稽古の激しさ、稽古場の外で繰り返されるイジメの陰湿さが次々に描かれるのだけど、主人公のクズっぷりがズバ抜けている上にあまりに憎たらしいので、その悲惨さが薄められるっていうところもすごい。
そしてカメラワーク。
肉体と肉体がぶつかり合う場面のスローモーションに何度見惚れたことか。
ただし、Netflixならではのグロテスクさ、過激さも盛り沢山なので、わたしは何度も目を瞑ってそういう場面が終わるのを待たなければならなかったのだけど…。
大相撲のど迫力に圧倒され、角界の闇に呆れ返り、パワハラ天国に仰天し、そこに破茶滅茶な母親や悲惨な過去を抱えた怪物力士の存在にドキドキしているうちに、あっという間に全話見終わってしまった。
1500年の伝統、土俵という聖域、大相撲の厳しさ、そういうものを理解したいと初めて思った。
このドラマを観ながら、見様見真似で四股を踏んでいる人が、一体世界中で何人いるだろう。
もちろん夫とわたしもその仲間である😅
特に6話と7話がおすすめです!
最終話は、断髪式はよかったんけど、え?そこで終わるの?!っていう終わり方をしたので、これでシーズン2が無かったら猿桜並みにグレるかも。
相撲経験者、元ラグビーや格闘技経験者が体を作って2年かけて相撲も稽古してるから絵力が強烈
— びーKーびー (@crossdresserTK) May 19, 2023
主人公や脇役の役者さんの演技も最高だし、オフのときの仲の良さや人柄も素敵
佐久間さんとの対談で「(相撲を経験したからこそ)大関横綱になる人は神(のような位置に居る)」って言ってたのが印象的だった pic.twitter.com/CQlgRxADUr
この2件のビデオは、できたらドラマを見終わってから観ていただきたいです。
撮影秘話 -「猿将部屋」撮影セットツアー | サンクチュアリ -聖域- | Netflix Japan
『サンクチュアリ -聖域-』佐久間宣行×一ノ瀬ワタル&ピエール瀧インタビュー映像 - Netflix
わたしも三重県伊賀市に高校から35歳くらいまで住んでいましたので、この方、元幕下千代の真の澤田賢澄さん(三重県伊賀市出身)のことを注目していました。
役柄や演技にとても好感を持てたし、今後の活躍が楽しみです。