だいぶ間隔があいてしまいましたが、JRA2歳種牡馬ランキングのチェックです。
**種牡馬ランキング(JRA/2歳/総合/11月10日終了時点)**(馬名赤字は新種牡馬)
JBISサーチ(JBIS-Search):国内最大級の競馬情報データベース
前回チェックは9月1日終了時点で、その時の1~3位はエピファネイア、キズナ、モーリスでした。
それが、約2ヶ月後の今回までにキズナがエピファネイアを逆転、しかも約3,500万円の差をつけているうえに、AEI:2.30という優秀さですからね。やはり、今年のキズナは好調さが際立っていると思います。
キズナは種付料が1200万円、2024年シーズンの種付頭数が218頭という人気ぶりですが、2歳戦からコンスタントに走る産駒が多いとなれば、更なる種付け料の高騰があるかもしれず…ですね。
ちなみにキズナ産駒と言えば、JRAからバスラットレオンの種牡馬入りが発表されているものの、今のところ繋養先は未定です。ただ、キズナの活躍はバスラットレオンにとって間違いなく追い風でですからね。バスラットレオンは芝砂兼用の後継種牡馬として絶対に使い勝手がいいはずですし、早く良い繋養先が決まって欲しいと思いますm(_ _)m
4位から5位には新種牡馬がズラッと並んでいて、プロミストジーンがオキザリス賞を勝ったナダルがサートゥルナーリアをわずかに逆転、新種牡馬の最上位となっています。
このあたり、ダート戦が増えてくれば…と言われていたナダルの上昇ぶりは(ある程度想定通りではあるものの)目を惹くものがありますし、AEIの1.8超えはアドマイヤマーズともども非常に優秀だと思います。
ちなみに広尾TC関連で言いますと、17位に入っているブリックスアンドモルタル産駒のアンモシエラがJpn1・JBCレディスクラシックを快勝し、その存在感を増しています。さらには逆輸入のマル外追加募集馬であるMore Than Sacred’23も無事に来日していますので、(このランキングとは別に)ブリックスアンドモルタル産駒の動向には注目していこうと思います。
あとは、このところスターオーストラル’23やパドックシアトル’23、アンジュシュエット’24と、何故か募集馬増えているキタサンブラック産駒も要注目。キタサンブラックは現在11位ながら、出走頭数が31でAEIが1.67ですから、比較的晩成傾向が強い中でも、間に合えば2歳戦から活躍するという優秀さを見せています。うーむ、、出資したくなっちゃいますねぇ(^^:)
ということですが、話を戻して2歳リーディング争いという点では現時点の上位3頭、キズナ、エピファネイア、モーリスに絞られた感じかもしれません。4位ナダル、5位サートゥルナーリアはキズナとの差が1億円以上ありますし、キズナの好調さを考えると、さすがに届かないんじゃないかと思います。(いや、分かりませんけれど、多分(^^ゞ)
【天皇賞・秋】ドウデュースが大外一気の差し切りV!現役最強の座譲らず4年連続G1制覇:サンスポZBAT!
第170回天皇賞・秋(3歳以上オープン、G1、芝2000m)は、武豊騎手の2番人気ドウデュース(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)が後方2番手追走から直線で大外一気の差し切りV。現役最強の座を譲らず、グレード制が導入された1984年以降で7頭目の4年連続JRA・G1制覇を果たした。武豊騎手は2017年キタサンブラック以来7年ぶりVで、歴代最多タイの同レース7勝目。タイムは1分57秒3(良)。
1馬身1/4差の2着にはタスティエーラ(9番人気)、さらに半馬差遅れた3着にホウオウビスケッツ(8番人気)が入り、1番人気のリバティアイランドは好位追走も直線で馬群に沈み13着に敗れた。
ドウデュースは、父ハーツクライ、母ダストアンドダイヤモンズ、母の父Vindicationという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は15戦7勝(うち海外3戦0勝)。重賞は21年朝日杯FS(G1)、22年日本ダービー(G1)、23年京都記念(G2)、有馬記念(G1)に次いで5勝目。友道康夫調教師は天皇賞・秋初勝利、武豊騎手は89年スーパークリーク、97年エアグルーヴ、99年スペシャルウィーク、07年メイショウサムソン、08年ウオッカ、17年キタサンブラックに次いで7勝目。
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1000m通過が59.9秒と、明らかに遅いペースの中で、武豊騎手が選んだポジションは後方2番手。
テレビのインタビューでは、最初から腹を括ってこのスタイルで行くと決めていたことが語られていましたが、それを実際に平気な顔画でやれてしまうのがレジェンドのレジェンドたる所以で、普通はあんなこと怖くてできない気がします(^^;)
そして、4角を回った時の手応え、直線で追い出されてからの爆発力は、イクイノックスに勝ったダービーを超える最高のパフォーマンス! 逃げたホウオウビスケッツが3着に残り、3番手先行のタスティエーラが2着に来る流れを、一頭だけ次元の違う32.5秒の脚で一閃したのですから、これはもう文句なしの勝利だったと思います。
その一方で、1番人気に推されたリバティアイランドは13着に大敗。。
レースを流れを考えれば、3~4番手の外は絶好の位置だったと思いますし、4角を回った時には『これは完勝するのでは?』と思わせる雰囲気だっただけに、ここまで負けてしまったのは少し心配です。
ちなみに昨年のドバイミーティングに参戦していたのはドウデュースも同様で、違いと言えばドウデュースはその後宝塚記念を使っていること。ドバイからの直行組はリバティアイランド(13着)、ダノンベルーガ(14着)の2頭ですから、すごく単純に考えれば、海外帰り長期休み明けの難しさが出たのかもしれません。(休みが長くて馬がトボけていたとか…)
いずれにしても、ドウデュースの強さはお見事でした。ダービー馬のタスティエーラが2着に入る意地を見せたのも良かったですし、やはり天皇賞は難しいレースであると同時にすごく特別な雰囲気があります。パンサラッサがあと一歩届かなかった舞台でもありますし、いつの日か、自分の出資馬で勝ってみたいレースのひとつです(^^ゞ
**2024/10/27東京11R 天皇賞・秋(G1/000m)・良**
天皇賞(秋)【2024年10月27日東京11R】:競馬ラボ
【菊花賞】アーバンシックが末脚炸裂させ2馬身半差の完勝!春の無念晴らしラスト1冠奪取:サンスポZBAT!
第85回菊花賞(3歳牡・牝、G1、芝・外3000m)は、クリストフ・ルメール騎手の2番人気アーバンシック(牡、美浦・武井亮厩舎)がレース序盤は中団後方を追走し、向こう正面で位置を上げ前を射程圏にとらえると、直線では末脚を炸裂(さくれつ)させ2馬身半差の完勝。皐月賞4着、日本ダービー11着と無冠に終わった春の無念を晴らし、ラスト1冠を奪取した。C・ルメール騎手は、菅原泰夫元騎手(1981・82年)以来、42年ぶり4人目の菊花賞連覇&13日の秋華賞(チェルヴィニア)に続く2週連続JRA・G1制覇。タイムは3分4秒1(良)。
2馬身半差の2着には連勝中だったヘデントール(4番人気)、さらにハナ差遅れた3着に武豊騎手のアドマイヤテラ(7番人気)が入り、1番人気のダービー馬ダノンデサイルは6着に敗れた。
アーバンシックは、父スワーヴリチャード、母エッジースタイル、母の父ハービンジャーという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は7戦4勝。重賞は今年のセントライト記念(G2)に次いで2勝目。武井亮調教師はJRA・G1初勝利、C・ルメール騎手は2016年サトノダイヤモンド、18年フィエールマン、23年ドゥレッツァに次いで菊花賞4勝目。
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アーバンシック強かった!!
前半は中団待機で脚を溜め、向こう正面中ほどから位置をとりに行って先行勢を射程圏に。3~4角で外を回り、直線入り口で先に抜け出していたアドマイヤテラに並びかけたところで勝負アリ。最後は2馬身半ほど抜け出す完勝劇でした。
これでアーバンシックはセントライト記念、菊花賞と重賞を連勝。京成杯で後塵を拝したダービー馬ダノンデサイル(1番人気)をも下したわけですから、2000m以上の舞台であれば、今後もG1戦戦での活躍が見込めそうです。
ちなみにダノンデサイルはどうしましたかね。。前半は好位4番手のインで我慢をしていたはずなのに、向こう正面で位置取りを悪くして後方3番手になってしまいましたからね。テレビ画面だと細かいところまで見えないので何ともですが、直線では盛り返して6番手まで来ていますので、前の出入りが激しいレースになったことが何等か影響したのかもしれません。
個人的には父スワーヴリチャードの出資馬を2頭も抱えていますので、スワーヴリチャード産駒がG1、それも3歳秋の3000m戦である菊花賞を勝ったことがとても嬉しいです。(セントライト記念勝ちの関東馬が勝ったことも嬉しい!)
まあ、アーバンシックは母父ハービンジャー、母母父ダンスインザダークなので、長距離戦で強いのは(結果が出てみると)当然とも言えますが、スワーヴリチャード自身は割りと2歳戦向き、早さで勝負の種牡馬と言われる事も多いので、『いいいやそうでもないですよ!』という事例が早くも出たのはありがたいです。(うちの出資馬、エスペシャリーもオピュレンス’23も、どちらかというと晩成傾向が強い気がするので(^^ゞ)
ということで、アーバンシックの今後の活躍はもちろん、種付け料が200万円から1500万円に爆上がりしたスワーヴリチャードの成長力についても、これから出てくる産駒の動向などに注目していきたいと思います。
**2024/10/20京都11R 菊花賞(G1/芝000m)・良**
菊花賞【2024年10月20日京都11R】:競馬ラボ
【秋華賞】チェルヴィニアが馬群を豪快に割って抜け出しV!3歳女王の座を譲らず2冠制覇:サンスポZBAT!
第29回秋華賞(3歳オープン、牝馬、G1、芝2000m)は、クリストフ・ルメール騎手の1番人気チェルヴィニア(美浦・木村哲也厩舎)が中団追走から、直線では馬群を豪快に割って抜け出しV。3歳女王の座を譲らず2冠制覇を果たした。オークス馬による秋華賞制覇は昨年のリバティアイランドに続いて史上11頭目。馬主の(有)サンデーレーシングは、2022年スタニングローズ、23年リバティアイランドに続く同レース3連覇達成となった。タイムは1分57秒1(良)。
1馬身3/4差の2着には武豊騎手のボンドガール(5番人気)、さらに半馬身差遅れた3着に桜花賞馬ステレンボッシュ(2番人気)が入った。
チェルヴィニアは、父ハービンジャー、母チェッキーノ、母の父キングカメハメハという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は6戦4勝。重賞は23年アルテミスS(G3)、今年のオークス(G1)に次いで3勝目。木村哲也調教師は秋華賞初勝利、C・ルメール騎手は17年ディアドラ、18年アーモンドアイに次いで3勝目。
◆C・ルメール騎手(1着 チェルヴィニア)「すごくうれしいです。この馬はオークスを勝って、G1をリピートしたかった。すごくいい競馬をしてくれました。G1を勝つのは難しいし、たくさんいい馬がいましたけど、チェルヴィニアも素晴らしい馬。距離が持つし、いいポジションを取れました。ペースが速かったのもちょうどよかったです。ずっと自分のリズムで冷静に走れて、最後もすごくいい加速をしてくれますね。手応えも良かったし、すごくいい反応をしてくれました。またG1レベルで勝てると思います」
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チェルヴィニア強かったですねぇ…。
セキトバイーストが1000m通過57.1秒で飛ばす流れの中、中団待機から堂々と差し切って最後は2馬身近く突き抜けていますからね。こういうハイペースのレースになると、粘るにしろ差すにしろ力がない馬は来れませんし、ルメール騎手の「ペースが速かったのもちょうどよかった」とのコメントは、厳しいレースになれば負けない…という自信の表れかもしれません。
ちなみにセキトバイーストの1000m通過57.1秒は(3歳牝馬が2000mを1分57秒1で走る馬場と言えども)さすがに速すぎたとは思います。でも、パンサラッサとイクイノックスの天皇賞の記憶が新しい中、果敢の飛ばす馬がいるとレースに不思議な緊張感が漂いますし、これはもうある意味、パンサラッサの大きな功績?だろうと思います(^^ゞ
それはさて置き、チェルヴィニアは母チェッキーノ、母母ハッピーパス、母母母ハッピートレイルズで、あのシンコウラブリィ(懐かしい!)を輩出した、昔からの競馬ファンにはたまらないRoycon系。そこにキングカメハメハを重ねてのハービンジャーですから、消耗戦における重厚なスピード勝負は望むところだったでしょう。
そして、広尾のハービンジャー産駒と言えばクエストフォーラヴ’23。チェルヴィニアとはベースの血統レベルも違いますし、母父キズナ(ディープインパクト×Storm Cat)とのニックス狙いでアプローチも異なりますが、チェルヴィニアのような強い馬を出すポテンシャルは魅力ですし、北海道ツアー(募集馬見学会)で見た印象も悪くなかったですから…。
あ、また余計な話が長くなりそうなのでやめますが、とにかく昨日のチェルヴニアは強かったです(^^;)
**2024/10/13京都11R 秋華賞(G1/芝2000m)・良**
秋華賞【2024年10月13日京都11R】:競馬ラボ
【セントライト記念】アーバンシックが圧巻の切れ味発揮!反撃の秋へ初の重賞V:サンスポZBAT!
第78回セントライト記念(3歳オープン、G2、芝・外2200m)は、クリストフ・ルメール騎手の2番人気アーバンシック(牡、美浦・武井亮厩舎)が中団のインをロスなく追走すると、直線で圧巻の切れ味を発揮して差し切りV。春のクラシックは皐月賞4着、日本ダービー11着と結果を残せず、反撃の秋へ初の重賞タイトルを獲得した。C・ルメール騎手は8日の京成杯AH(アスコリピチェーノ)に続く2週連続のJRA重賞制覇。タイムは2分11秒6(良)。
1馬身3/4差の2着にはコスモキュランダ(1番人気)、さらに2馬身半差遅れた3着にエコロヴァルツ(3番人気)が入り、上位3頭は菊花賞(10月20日、京都、G1、芝・外3000m)の優先出走権を獲得した。
アーバンシックは、父スワーヴリチャード、母エッジースタイル、母の父ハービンジャーという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は6戦3勝。重賞は初勝利。武井亮調教師、C・ルメール騎手ともにセントライト記念は初勝利。
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勝ったアーバンシックはゆっくりしたスタートから道中は折り合いに専念。3~4角でも内ラチピッタリを落ち着いて進み、直線に入ったところで綺麗に前横が開いてスムーズに追い出せたのが最大の勝因になりました。
先に動いて抜け出していたコスモキュランダも最後まで良く頑張りましたが、相手にあれだけロスのない競馬をされてしまうと、逆に勝ちにいった分だけ苦しくなってしまうという… 競馬って本当に難しいですね。
ちなみにコスモキュランダは皐月賞2着、ダービー6着。もともと実力がある上にレースの内容自体は良かったですし、今日の一戦をもって勝負付けが済んだとはいえないでしょう。
さて、勝ったアーバンシックはスワーヴリチャード産駒で母系はハービンジャー×ダンスインザダーク×Alzao×Busted。スワーヴリチャード産駒は割りと早熟スピードタイプが多い印象ですが、この母系なら菊花賞でこそ…と考えるファンも多そうです。
ううむ。。3000mってのはほとんどの馬が初体験になりますし、本番も難しそうだなぁ(^^;)
**2024/9/16仲山11R セントライト記念(G2/芝2200m)・良**
朝日杯セントライト記念【2024年9月16日中山11R】:競馬ラボ
【ローズS】クイーンズウォークが豪快に突き抜けV!重賞2勝目でラスト1冠へ堂々名乗り:サンスポZBAT!
第42回ローズステークス(3歳オープン、牝馬、G2、芝2000m)は、川田将雅騎手の2番人気クイーンズウォーク(栗東・中内田充正厩舎)が中団馬群で脚をためると、直線で馬場の真ん中から豪快に突き抜けV。2つ目の重賞タイトルを手にし、ラスト1冠へ堂々と名乗りをあげた。タイムは1分59秒9(稍重)。
1馬身半差の2着には好位追走のチェレスタ(7番人気)、さらにアタマ差遅れた3着に逃げたセキトバイースト(11番人気)が粘り、上位3頭は秋華賞(10月13日、京都、G1、芝2000m)の優先出走権を獲得した。初の牝馬限定戦となった1番人気のレガレイラは最後方から直線で追い込むも5着までだった。
クイーンズウォークは、父キズナ、母ウェイヴェルアベニュー、母の父Harlingtonという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は6戦3勝。重賞は今年のクイーンC(G3)に次いで2勝目。中内田充正調教師は2019年ダノンファンタジー、20年リアアメリア、22年アートハウスに次いでローズS4勝目、川田将雅騎手は08年マイネレーツェル、19年ダノンファンタジー、20年リアアメリア、22年アートハウスに次いで5勝目。
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秋華賞トライアル、ローズSを勝ったのは2番人気のクイーンズウォークでした。
道中6~7番手で折り合いに専念し、直線で馬場の真ん中に持ち出されると上り3F33.5秒の脚を繰り出して大逃げのセキトバイースト以下をごぼう抜き。力の違いを見せつける完勝劇で本番に弾みをつけました。
その一方で、単勝1.7倍の断然1番人気に推されたレガレイラは3F33.1秒で豪快に追い込むも5着まで。ゲートを出て最後方に控え、ゆっくりと道中を流して追い出されたのが残り300m地点でしたから、さすがにあれでは届かないでしょう。(あの位置から届く可能性があるのは往年のディープや秋天のイクイノックス…(^^;))
まあ、あくまでここはトライアルで、本番では違いますよ!と言われればそうなのかもしれませんが、レガレイラの強さを信じて単勝を買っていたファン(私は違いますけど(^^ゞ)からすると、正直、オイオイ何じゃそりゃ!!な内容だったかもしれません。
ちなみに4角で前にいた馬が上位を独占する中で、大外を回って最後方から5着まで突っ込んできたレガレイラの脚は確かに異次元でした。何と言いますか、単純な脚の速さ比べなら勝ったクイーンズウォークよりコチラかもしれませんが、競馬はそういう競技ではないので、本番に向けて序列をどう判断するかが難しくなった気もします。
**2024/9/15中京11R ローズステークス(G2/芝2000m)・良**
関西テレビ放送賞ローズステークス【2024年9月15日中京11R】:競馬ラボ
【京成杯AH】アスコリピチェーノが抜群の伸び脚で快勝!39年ぶり3歳牝馬Vで秋のG1戦線に弾み:サンスポZBAT!
第69回京成杯オータムハンデキャップ(3歳以上オープン、ハンデ、G3、芝・外1600m)は、クリストフ・ルメール騎手の1番人気アスコリピチェーノ(牝3歳、美浦・黒岩陽一厩舎)が中団追走からスムーズに3~4コーナーを回ると、直線で抜群の伸び脚を見せて快勝。1985年エルプス以来39年ぶり5頭目となる3歳牝馬Vを果たし、秋のG1戦線に弾みをつけた。タイムは1分30秒8(良)。
1馬身1/4差の2着には後方2番手から追い込みを見せたタイムトゥヘヴン(14番人気)、さらにアタマ差遅れた3着に好位追走のサンライズロナウド(3番人気)が入った。
アスコリピチェーノは、父ダイワメジャー、母アスコルティ、母の父Danehill Dancerという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は6戦4勝。重賞は2023年新潟2歳S(G3)、阪神JF(G1)に次いで3勝目。黒岩陽一調教師は京成杯AH初勝利、C・ルメール騎手は18年ミッキーグローリーに次いで2勝目。
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秋競馬の名物重賞、京成杯AHを勝ったのは3歳牝馬のアスコリピチェーノでした。
実は私、超高速馬場の中山でどのぐらいのタイムが出るかと興味津々だったのですが、勝ったアスコリピチェーノは中団待機から上り3F32.7秒の脚を繰り出し、走破タイムは1分30秒8! 2019年にディメンシオンがマークした1分30秒9を0.1秒上回られてしまいました…という懐かしい話はさて置きまして。。
いやいや、単勝1.5倍にきっちり応える差し切り勝ち、中団から外を回ってのスキのない横綱相撲は『お見事!』のひと言でした。まあ、今日のレースはライバル勢の顔触れが微妙だった気もしますが、それでもこれだけ強い内容を見せられると、確かに秋のG1戦戦でもやれそうな気がします。NHKマイルカップではジャンタルマンタルにしてやられましたが、これだけの競馬ができるならかなり有望ではないでしょうか。
ちなみにこのレース、2着に後方待機から32.4秒の脚を使った14番人気のタイムトゥヘヴンが突っ込み、3連単は16万超えの穴馬券。超高速馬場にも拘らず、単純な前残りではなくハマれば追い込みも利くという(ただし、速い脚が使えない馬はお呼びでない的な(^^;))、今の中山らしい結果だったのかもしれません。
**2024/9/8中山11R 京成杯オータムハンデ(G3/芝1600m)・良**
京成杯オータムハンデキャップ【2024年9月8日中山11R】:競馬ラボ
【紫苑S】クリスマスパレードが2番手から押し切る!レコードVで秋華賞の権利獲得:サンスポZBAT!
第9回紫苑ステークス(3歳オープン、牝馬、G2、芝2000m)は、石川裕紀人騎手の5番人気クリスマスパレード(美浦・加藤士津八厩舎)が2番手追走から直線入り口で先頭に立つと、そのまま押し切り優勝。前走の関東オークス(9着)から再び芝に戻り、初の重賞タイトルを奪取した。これで中山の芝は新馬戦、水仙賞、同レースと3戦3勝。石川裕紀人騎手は今年初のJRA重賞制覇となった。タイムは4月の皐月賞(ジャスティンミラノ)の1分57秒1を上回る1分56秒6(良)のコースレコード。
クビ差の2着にはミアネーロ(3番人気)、さらに1馬身1/4差遅れた3着にボンドガール(1番人気)が入り、上位3頭は秋華賞(10月13日、京都、G1、芝2000m)の優先出走権を獲得した。
紫苑Sを勝ったクリスマスパレードは、父キタサンブラック、母ミスエリカ、母の父Blameという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は5戦3勝。重賞は初勝利。加藤士津八調教師、石川裕紀人騎手ともに紫苑Sは初勝利。
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いやぁ、重賞とは言え、3歳牝馬の芝2000m戦で1分56秒6ですか。速いっすね(^^;)
ちなみに逃げたイゾラフェリーチェの1000m通過は58.8秒ながら、9月の中山開催は野芝の高速馬場なのでスローペース判定。。勝ったクリスマスパレードは2番手からレースを進めて上りが33.9秒、後方から追い込んだミアネーロ、ボンドガールは33.0秒の脚を使って届かなかったのですから仕方がありません。
そうですねぇ、クリスマスパレードのレースぶりはもちろん素晴らしかったですが、あのカタチからクビ差まで迫ったミアネーロ、最内から外に出すまでにかなりのロスがあったボンドガールの2頭は勝ち馬に等しい、あるいはそれ以上の強さを見せた気もします。
さて、この3頭がそのまま秋華賞に行った時にはどうなるのか…。まあ、紫苑SはG2ながらオークス上位組が参戦していませんし、(レコード決着であっても)レースレベルがどうなのかは意見が分かれるかもしれません。
そんなこんなもありますから、本番がどうなるかはローズS(9/15中京)を見てから考えた方が良さそうですね(^^ゞ
**2024/9/7中山11R 紫苑ステークス(G2/芝2000m)・良**
紫苑ステークス(秋華賞トライアル)【2024年9月7日中山11R】:競馬ラボ
【新潟2歳S】トータルクラリティが競り合い制し無傷2連勝!バゴ産駒3年ぶりのJRA重賞制覇:サンスポZBAT!
第44回新潟2歳ステークス(2歳オープン、G3、芝・外1600m)は、北村友一騎手の6番人気トータルクラリティ(牡、栗東・池添学厩舎)が4番手の外めを追走すると長い直線でグングン伸び、外からきたコートアリシアン(1番人気)との競り合いを半馬身差制しデビューから無傷の2連勝を飾った。バゴ産駒のJRA重賞制覇は2021年9月26日の神戸新聞杯(ステラヴェローチェ)以来、約3年ぶりのこと。タイムは1分34秒2(良)。
2着からさらに3馬身差遅れた3着にプロクレイア(5番人気)が入った。
新潟2歳Sを勝ったトータルクラリティは、父バゴ、母ビットレート、母の父スペシャルウィークという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。通算成績は2戦2勝。重賞は初勝利。池添学調教師、北村友一騎手ともに新潟2歳Sは初勝利。
◆北村友一騎手(1着 トータルクラリティ)「2走目が大事だと思っていたので、勝ててよかったです。スタートはすごく良かったです。返し馬に行ったときのテンションがすごく高かったので、どこのポジションで抜いて走れるかのなということを一番に考えていたんですけど、一番いいポジションの中、折り合って進めることができたと思います。前走の勝ち方もそうでしたし、しぶとい馬だなと思っていたので、瞬発力勝負でヨーイドンよりは、自分から動かしていってしぶとさを生かす競馬がしたかったので、この馬の良さが出てくれたと思います。テンションが高いところが気がかりです。フットワークとか背中はすごくいい馬だと思うので、その辺りがもう少し大人になってくれればもっともっと活躍できる馬だと思います」
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このレース、2.6倍の1番人気に推されていたのは注目のサートゥルナーリア産駒、コートアリシアンでした。
勝ったトータルクラリティは6番人気の穴馬扱いでしたが、直線でいったんコートアリシアンに交わされながら、そこから抜群の勝負根性と底力を発揮しての差し返し勝ちは立派でした。
まあ、コートアリシアンはスタートで遅れ気味、3角までにだいぶ掛かってスムーズさを欠いていましたので、最後はその差が出たのだと思いますが、それにしても3着以下を突き放すマッチレースを制したのは見事だったと思います。
しかし、バゴ産駒というのはハマると強いですよね。。例年の2歳Sとレベル比較をしてどうなのか?は微妙なレースだった気もしますが、直線でのモタれぶりなど幼さが残る中での重賞勝利ですし、これからまだまだ良くなりそうですしね。
これからという意味では、2着に負けたコートアリシアンも一緒でしょう。先々を考えると、スタート、折り合いは何とかした方が良いと思いますが、3~4角から直線中ほどまでの立ち回りにはなかなかのセンスを感じました。
新潟2歳Sはいわゆる出世レースではありますが、今年の年末、来年に向けてはまだ混戦が続きそうです。実は、ここをコートアリシアンが鮮やかに勝つようなら…と考えていたのですが、いやいや、一筋縄ではいきそうもありません(^^ゞ
**2024/8/25新潟11R 新潟2歳ステークス(G3/芝1600m)・良**
新潟2歳ステークス【2024年8月25日新潟11R】:競馬ラボ
【関屋記念】トゥードジボンが堂々逃げ切り!後続を完封し重賞初制覇:サンスポZBAT!
新潟11Rで行われたサマーマイルシリーズ第3戦・第59回関屋記念(3歳以上、G3、芝・外1600m)は、松山弘平騎手の3番人気トゥードジボン(牡5歳、栗東・四位洋文厩舎)が好スタートから先手を奪い後続を引き付ける逃げを打つと、直線で堂々と突き放して快勝。米子Sに続く連勝でサマーマイルシリーズ優勝に向けて大きく前進した。タイムは1分32秒9(良)。
好位から懸命に追い上げたディオ(8番人気)が1馬身1/2差の2着。1番人気に支持されたジュンブロッサムは、後方からの追い上げ及ばずさらに1/2差の3着に終わった。
トゥードジボンは、父イスラボニータ、母コッパ、母の父Yesbyjimminyという血統。通算成績は18戦6勝。重賞は初勝利。四位洋文調教師、松山弘平騎手ともに関屋記念は初勝利。
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トゥードジボン見事な逃げ切り!! なのですが、なんとこのレース、前半3Fが35.4秒で1000m通過が59.6秒ですからね。これはある意味、『どうぞ逃げ切ってください』と言われているようなものですが、だからと言って簡単に勝てるかどうかはまた別の話。。展開がハマった時に、きちんと結果を出せるのが好調の証ということでしょう。
いやぁ、確かに『バシッと逃げそうな馬がいないよな?』とは思っていたんですよね。それにしても楽をさせ過ぎな気はしますが、まあ、こういうことが起こるのもまた競馬、逃げ馬に33.3秒で上がられては後続になす術はありませんでした。
しかし、今日の1、2着は米子Sの結果そのままだったんですね。。ドスローの競馬になったので、重賞レベルとしては微妙かもしれませんが、競馬は結果が全てとも言われますし、何より四位厩舎の馬がチャンスをものにしてくれたことはとても嬉しい出来事です。(5歳で初重賞というあたり、いかにも四位先生らしい(^^))
それにしても、こういうレースになるんだったら、ウチのあの馬が出ていたら充分勝負になってた気がするなぁ…。あまりのタラレバなので名前を出すのはやめておきますが、ついつい余計なことを考えてしまいました(^^ゞ
**2024/8/11新潟11R 関屋記念(G3/芝1600m)・良**
関屋記念【2024年8月11日新潟11R】:競馬ラボ