**6/28函館1R 2歳未勝利(芝1200m)出走馬**
◎ リナーシェ
○ ラピカズマ
▲ セントポーリア
△ ゴランディ
△ トーセンロジャー
△ クムシラコ
リナーシェは8枠8番になりました。このコースは内枠からの逃げ先行が必勝パターンですが、前走のリナーシェは周りの馬を気にしてハミを取らなかったようなので、実はゴチャつきやすい内枠は嫌だと思っていました。個人的には大外枠が良かったぐらいなので、8枠8番はむしろ歓迎です。
それにしてもこのレース、馬券的にはとても難しいですね。。新馬戦を使ったばかりの2歳未勝利戦、ただでさえ手掛かりが少ない中で、これといった決め手のある馬も見当たらず…。良く言えば『どの馬が勝ってもおかしくない』ですが、軸にしたい馬がどうもハッキリしない感じです。そのぐらいならという事で、あえてリナーシェを本命にしましたが、正直、自信があるかと聞かれると微妙です(^^;)
ただし、当然ながらチャンスはあるわけで、一度実戦を経験したことでリナーシェの潜在能力が引き出されていれば、想像以上の好結果が出るかもしれません。まずは落ち着いてスタートを決め、うまく流れに乗って前目につけること。。それが出来れば前走からの一変があっておかしくないと思います。
吉澤ステーブル在厩のヴィジャーヤは、引き続き、BTCの坂路やグラスコースなどを併用し、おもにハロン17~20秒ペースのキャンターを消化。週1回、終い13秒程度で乗り込まれています。
◇本田広報担当のコメント
「芝の直線コースを通って坂路へ。相変わらず距離を多めに乗っています。まだ口向きや折り合い、力の出し入れといった点に課題を残している状況ですが、動き自体はすごく良くなっており、13秒台でも余裕のある手応えで駆け上がってきます。スピードに乗りすぎるようなところがありますので、走りの強弱を学ばせていきたいですね。普段はそれほど煩くなく、気性が悪いというわけではなさそうです」
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前回の近況でもヴィジャーヤの順調ぶりには目を細めていたのですが、今回もまた非常に前向きなコメントをもらうことが出来ました。「動き自体がすごく良くなり、13秒台でも手応えに余裕がある」とのことなので、単純に走る能力、スピード対応に関しては、もうあまり心配はいらないでしょう。
あとは口向きや折り合い、走りの強弱に課題があるようですが、本田さんのコメントを都合良く深読みすると、『高いレベルをめざす上で、あえて残っている課題をあげるとすれば』という雰囲気も感じます。まだ2歳の6月でもありますし、そのあたりはこの夏にじっくりと勉強し、秋開催の王道デビューをめざしていけば良いと思います。
ちなみにヴィジャーヤの気性面については、良いとか悪いとかではなく、たまに自分勝手にマイペースで遊びたくなってしまうだけなので…。まあ、世間的にはそれを『気性が悪い』と言うのかもしれませんが、この馬の場合は本当に悪気などなく、ただただユニークなだけなのだと思います(^^;)
追記:実に久しぶりに、歩き動画が更新されました。さすがに3ヶ月間、ビッシリ鍛えられただけあって、全体的に筋肉が強化されているのが伝わってきます。また、筋肉ムキムキ系で固さが目立っているのでは? と少し心配していたのですが、歩きを見る限りでは全然大丈夫そうですね。ボリューム感が出てバランスも良くなっていますし、段々と走る馬特有の雰囲気が出てきたように思います(^^)
イクタトレーニングファーム在厩のゴッドシエルは、おもにダート周回走路でのキャンター後に坂路を1本。先週末より週2回の15-15を開始しています。
◇生田場長のコメント
「先週土曜日に試験的に15-15をやってみたところ、行きっぷりや動きが悪くなかったものですから、今週水曜日にも速めを行きました。登坂後も息が上がることはなく、思っていた以上にケロッとしていましたし、その後の獣医師チェックにおいても脚元等に異常はナシ。これなら積極的に乗り込んでいっても問題ないでしょう。ガムシャラな走りについては折り合いを欠くほどではありませんので、むしろ前向きさとしてプラスに捉えています。馬体重は460kgと変化なし。骨格の割にまだ寂しく映ります」
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6/4にイクタトレーニングファームに移動、その後は坂路調教から週2回の15-15と順調にペースが上がっています。初めての環境にもすぐに慣れてくれたようですし、心身ともに心配事がないのは何よりです。
馬体重については相変わらずですが、今のところは減っていないだけでも良しとしておきましょう。もうひと回り牡馬らしい逞しさが出てくればと思いますが、それは時間が解決してくれる領域でもありますので…。
それにしても、育成場が変わって新たな目でチェックが行われても、「行きっぷりや動きが悪くなく、登坂後もケロッとしている」と、走りに関する評価が高いままなのは良かったです。ずっと課題だった「ガムシャラな走り」についても、クローバーファームでの勉強の成果でしょうか、前向きさの範囲内に収まっているようですし、この調子であれば、今後は北海道時代以上にバンバン鍛えてもらえそうです(^^)
このところ、新種牡馬のドゥラメンテ、モーリスが期待の大きさに対して今ひとつの結果とあって、昨年のキズナ、エピファネイアの株が相対的に上がってきています。もちろん、モーリス、ドゥラメンテの評価もこれからですが、ゴッドシエルには『SS18.75%持ちのエピファネイア産駒』として頑張って欲しいです!