コリコリコリ・・・ねずみが柱をかじっているのかな。
キリキリキリ、ギリギリギリ、ギギギ~ッ・・・しだいに音が大きくなってきた。
はっと目を覚ましたら、ねずみではなく隣に寝ている夫の歯ぎしりだった。
夫の歯ぎしりは今に始まったことではない。
結婚して以来、ほぼ毎日のように聞かされる歯ぎしりは、もうかれこれ二十数年たつだろうか。
でも本人が知らないだけで、きっと結婚前から続いているのだろうと思う。
夫が歯ぎしりを始めると、隣で寝ている私はおもむろに手、もしくは足をスタンバイする。
(最近は寒くて、布団から手を出すのが嫌なので、足の方が多い)
歯ぎしりが大きくなってきたら夫を起こすために、いつでも伸ばせるようにしておく。
いえ、いえ、決して蹴飛ばすなんてことはしません。
そっと触れるだけです。嘘じゃありませんから。(必死に弁解)
夫を起こすのは、歯ぎしりの音がうるさいからではなく(それもすこしあるけど)、夫の歯が心配なためだ。
強い力をかけて歯ぎしりをすると、歯の根元がひび割れることもあるとか。
歯は大切ですからね。。。
夫からも「もし歯ぎしりをしていたら起こしてくれ」と言われているので、仕方なく(弁解がましい)足で起こしてあげている。
ところで、夫が歯ぎしりをしたら私が起こすことを決めているように、私がうなされたら夫が起こすということも決めてある。
私は若い頃から地下深く邪悪な世界に降りて行くような悪夢を見たり、時には本当に霊がやって来たりしてうなされることがよくあった。
そして、夜中に大声をあげて上半身を起き上がることもあった。
これはのしかかってきた霊を跳ね除けるために、力いっぱい起き上がった結果だったが、横で寝ている人はかなり驚くだろうと思う。
悪夢を見ていたり、霊が寄ってきたりしている時、誰かに声をかけてもらうと非常に助かるので、夫にはその旨を頼んであった。
今まで何度か夫には起こしてもらって助けられたが、夫も歯ぎしりをしている人を起こすのとは違って、かなり怖かったようだ。
「だいじょうぶかっ!?」と言いながら、ゆさゆさと身体を揺さぶられるのだが、夫の様子から私のうなされる声にかなり動揺しているのが伝わってくる。
しかし、うなされることも、ここ数年はすっかり無くなった。
これは毎日、神まつりと先祖供養をしているお陰だと思っている。
毎朝、ほんのわずかな時間、神仏に祈りを捧げているだけで、こんなに心に安心感が生まれるものだとは思ってもいなかった。
絶対の安心感がある。
もう絶対に邪悪な地下世界には行かないし、浮遊霊も寄って来ないだろうと思える。
仮に間違って浮遊霊さんが来てしまったとしても、もううなされることはないだろうと思う。
きちんとした応対で、お帰り頂けると思う。(どんな応対~?)
先日もう忘れてしまったが夢を見ていて、その時に私は何か声を発したらしい。
すると突然、ものすごい勢いで揺さぶられ、びっくりして飛び起きた。
目を覚ましたら、隣に寝ていた夫が「だいじょうぶか?」と言いながら、私を揺すっていた。
「うなったら起こしてね」と頼んだが、今のはうなり声じゃないんだけどなぁ。
「もううなされないから、これからは起こさなくてもいいよ」
夫にそう伝えておかなければと思う。
かるい咳払いでも激しく揺すり起こされるのはたまらない。
私が歯ぎしりをしている夫を起こすのは、まだ続きそうだけどね。
キリキリキリ、ギリギリギリ、ギギギ~ッ・・・しだいに音が大きくなってきた。
はっと目を覚ましたら、ねずみではなく隣に寝ている夫の歯ぎしりだった。
夫の歯ぎしりは今に始まったことではない。
結婚して以来、ほぼ毎日のように聞かされる歯ぎしりは、もうかれこれ二十数年たつだろうか。
でも本人が知らないだけで、きっと結婚前から続いているのだろうと思う。
夫が歯ぎしりを始めると、隣で寝ている私はおもむろに手、もしくは足をスタンバイする。
(最近は寒くて、布団から手を出すのが嫌なので、足の方が多い)
歯ぎしりが大きくなってきたら夫を起こすために、いつでも伸ばせるようにしておく。
いえ、いえ、決して蹴飛ばすなんてことはしません。
そっと触れるだけです。嘘じゃありませんから。(必死に弁解)
夫を起こすのは、歯ぎしりの音がうるさいからではなく(それもすこしあるけど)、夫の歯が心配なためだ。
強い力をかけて歯ぎしりをすると、歯の根元がひび割れることもあるとか。
歯は大切ですからね。。。
夫からも「もし歯ぎしりをしていたら起こしてくれ」と言われているので、仕方なく(弁解がましい)足で起こしてあげている。
ところで、夫が歯ぎしりをしたら私が起こすことを決めているように、私がうなされたら夫が起こすということも決めてある。
私は若い頃から地下深く邪悪な世界に降りて行くような悪夢を見たり、時には本当に霊がやって来たりしてうなされることがよくあった。
そして、夜中に大声をあげて上半身を起き上がることもあった。
これはのしかかってきた霊を跳ね除けるために、力いっぱい起き上がった結果だったが、横で寝ている人はかなり驚くだろうと思う。
悪夢を見ていたり、霊が寄ってきたりしている時、誰かに声をかけてもらうと非常に助かるので、夫にはその旨を頼んであった。
今まで何度か夫には起こしてもらって助けられたが、夫も歯ぎしりをしている人を起こすのとは違って、かなり怖かったようだ。
「だいじょうぶかっ!?」と言いながら、ゆさゆさと身体を揺さぶられるのだが、夫の様子から私のうなされる声にかなり動揺しているのが伝わってくる。
しかし、うなされることも、ここ数年はすっかり無くなった。
これは毎日、神まつりと先祖供養をしているお陰だと思っている。
毎朝、ほんのわずかな時間、神仏に祈りを捧げているだけで、こんなに心に安心感が生まれるものだとは思ってもいなかった。
絶対の安心感がある。
もう絶対に邪悪な地下世界には行かないし、浮遊霊も寄って来ないだろうと思える。
仮に間違って浮遊霊さんが来てしまったとしても、もううなされることはないだろうと思う。
きちんとした応対で、お帰り頂けると思う。(どんな応対~?)
先日もう忘れてしまったが夢を見ていて、その時に私は何か声を発したらしい。
すると突然、ものすごい勢いで揺さぶられ、びっくりして飛び起きた。
目を覚ましたら、隣に寝ていた夫が「だいじょうぶか?」と言いながら、私を揺すっていた。
「うなったら起こしてね」と頼んだが、今のはうなり声じゃないんだけどなぁ。
「もううなされないから、これからは起こさなくてもいいよ」
夫にそう伝えておかなければと思う。
かるい咳払いでも激しく揺すり起こされるのはたまらない。
私が歯ぎしりをしている夫を起こすのは、まだ続きそうだけどね。