ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

返事を待ちながら

2014-12-05 15:40:07 | 日記
前回、毎日の神まつりと先祖供養のおかげで絶対の安心感の中にあると書いたばかりだが、まるで「それは本当か?」と確かめられるような出来事があった。

きっかけは、家から離れて大学生活を送る長男パインと連絡が取れなくなったことだった。

夫がパインに用事があって携帯電話にかけたが、パインは出なかったそうだ。

こういうことはよくあることで、きっと忙しくて電話に出られず、また時間が経って電話があったことも忘れているのだろう。

私も夫もパインから電話が来ないことは、特に気にしていなかった

ところが「パインから連絡があったか?」と夫に聞かれて、「あっ」と気づいた。

そういえばあれから数日たつが、パインから電話はなかった。

私は「きっと忙しくて忘れているんでしょう」と言ったが、「用事があるからパインに電話をして」と夫に言われたので、夜7時過ぎに電話をかけてみた。

呼び出しはしているものの、まったく出ない。

仕方なく「用事があるから電話して」とメールをしたのだが、その後もパインから連絡はなかった。

午後9時を回っても返事はなく、再び電話をかけても呼び出し音は鳴っているが、パインが電話に出る気配はなかった。

大学で忙しいのだろうか?

それとも友だちと遊び呆けている?

もしやバイト中?

でもバイトは休日にしかやっていなかったはずだし・・・

どちらにしろ、パインは携帯を肌身離さず持ち歩いているので、何度も連絡が来ている事くらい分かるはず。

これだけ家から電話があれば、返事があってもいいはずだが。

過保護な親だと言われも仕方がないが、携帯電話というものが現れて、いつでもどこでも連絡が取れるようになると、今度は連絡が取れないことが非常に不安になる。

夜10時を回ってもパインからの連絡はなかった。

こんなに連絡が来ないのは初めてだった。

何かあったのだろうか。

夫と二人でそう言いながら、だんだん良くない想像をし始めていた。

たとえば一酸化中毒でアパートの部屋で倒れてたら・・・

一度そのような考えが浮かぶと、それが頭から離れなくなる。

ダメよ、ダメダメ~

冗談ではなく、そのようなことは絶対に考えまいと悪い考えを何度も打ち消していた。

目を閉じて深く静かに呼吸をした。

何度か呼吸を整えて自分の中へ入っていく。

すると「喜び」が沸きあがってきた。

「大丈夫だ」と思った。

想像したような最悪の事にはなっていない。

その瞬間そう確信した・・・が、このようなことが起きると、私はすぐに馬脚が現れるのだ。

特に自分の命よりも大切な子どもの事となると、心配のあまり自分の心の中から湧き上がってきたことを信じられなくなる。

「あ~だめだ。心配だから警備会社の人に様子を見に行ってもらったらどう?」

そう夫に言った。

パインのアパートは緊急の場合、警備会社に安否確認をしてもらえることになっていた。

「まだそこまでしなくてもいいんじゃないか」と最初は言っていた夫だったが、11時近くになってもパインから連絡が無いので、私が警備会社に連絡することを了承してくれた。

さっそく警備会社に電話をした。

警備会社では立会人がいないとアパートの部屋には入れないそうだが、外からの安否確認に行ってくれることになった。

重苦しい雰囲気で夫と警備会社からの連絡を待っていると、突然携帯にメールが来た。

「生きてるよ。今バイト終ったところ」

パインからのメールだった。

身体の力が抜けるとはこのことだ。

パインからあとで聞いたのだが、いつもは休日にしかやらないバイトだったが、平日に宴会のバイトを頼まれ(バイトはホテルのボーイさん)、夜11時近くまで働いていたそうだ。

仕事中、携帯電話はずっとロッカーに置いてあり、電話があったことを知らなかったとか。

警備会社の方にはパインから連絡があったことを伝え、丁重にお礼を述べた。

すると警備会社の方が「それはよかったですね!私もとても嬉しいです」と本当に嬉しそうにおっしゃって下さり、非常に感激だった。

でも、それだけ私の最初の電話が切羽詰ったような話しぶりだったのかもしれない。

それにしても、絶対の安心感の中に居られるのはまだまだだな~と、今更ながら思い知らされた出来事だった。











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