ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

雪がとけたら

2017-03-01 16:18:53 | 介護
昨日はブログを書き終えた後、仕事へ行く前に買い物に行ってこようとスーパーへ出かけたのだが、途中で電話がかかってきた。

電話は父が入院した病院からで「これからカテーテル検査をするので、家族の同意書にサインをお願いしたい」とのことだった。

「できるだけ早く来て欲しい」とのことだったので、急いで家に帰って仕事先に「申し訳ないですが休ませてください」と電話をした。

仕事先は小さな学習塾だが、そこには父のことを話してあり、今後もしかしたら緊急の呼び出しで仕事を休む可能性があるということを最初に伝えてあったので、とても親身に「それは大変。早く行ってあげて」とおっしゃってもらった。

病院へ向かいながら、昨日とは違うのは予定がキャンセルになったにもかかわらず全然イライラしていなかったことだった。

それどころか、病院へ行けることの方が自分の気持ちに沿っているような気がしていた。

やはり父のことが心配だから、仕事へ行くより病院へ行きたいと心の奥底では思っていたのだと思う。

だから病院から「すぐに来てください」と言われると、待ってましたとばかりに病院へ向かった。

電話ではカテーテル検査をすぐにでも始めるような話だったが、二時間待っても始まらず、ずっと父のベッドの横で父の顔を見ていた。

待たされるのはもう慣れたので、こちらもイライラせずにすんだ。

父はウトウトと眠っていることが多く時々目を覚ます。

目を覚ました時に、この時とばかりに話しかけてみるのだが、もうほとんど問いかけに答えることはしない。

ただ私のことは分かっているようで「いるよ~」と手を振ると小さくうなづいてくれた。

病名は医師から直接聞いたわけではないが、もらった書類に目を通していたら「下肢動脈硬化閉塞症」と書かれてあった。
血管が詰まって足の先まで血液が流れにくくなっているということだろうか。

父は認知症の進行もそうだが、身体の機能のすべてが落ちてきているのだと素人にも分かるほど弱ってきている。治療しても治療しても、身体のあちこちに不具合があらわれる。

86歳という年齢を考えれば、それも仕方のないことかもしれない。

でも、もう一度だけ家に連れて帰ってあげたいなぁ。

父の可愛がっていたオカメインコちゃんに会わせてあげたい。

今の父ならば、かわいがっていた鳥のことを憶えていると思う。

雪がとけたら家に帰ろうね。お父さん・・・








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