お姑さんが通っているデイサービスだが、早いもので行き始めてから七年がたった。
当初は「そんな所に行かない」とごねていたお姑さんだったが、今や楽しんで行くようになった。
しかし、事情があって、現在のデイサービスから他のデイサービスに移ることにした。
そこで、お姑さんに合うデイサービスをケアマネージャーさんに選んでもらい、「ここは」という所にお試しで行くことになった。
行く前日に新しいデイサービスの方から電話があり、持ち物のことなどの話があった。
そして、最後に「それでは、明朝9時40分頃にお迎えに行きます」と言われた。
早速、お姑さんにそれを伝えると、「そうかい。新しい所に行くんだね。9時40分に迎えが来るんだね。わかったよ」と答えてくれたが、多分、一瞬で忘れるのだろうなぁ・・・
さて翌日、午前9時前に再び同じことをお姑さんに伝えに行くと、思った通り、お姑さんは初めて聞いたように驚いていた。
驚いてはいたが、長年の習慣で「今日はデイサービスに行く日だ」という事は忘れておらず、それが新しい所だということは理解していなかったものの、すでにデイに持って行くバックを用意して、上着を羽織って準備をしていた。
上着を着るにはまだ早い・・・と思ったが、とりあえず時間のことだけを伝えた。
「9時40分にお迎えが来ますからね。9時40分ですよ。9時40分!9じ、40ふん、」
しつこいくらいに9時40分を連呼してから部屋に戻り、私は家事を始めた。
しばらくすると、お姑さんが玄関を出て行く気配がした。
急いで窓から外を見ると、出かける準備をしたお姑さんが玄関の前に立っている。
あらっ、もうそんな時間かしら?と思ったが、お姑さんはお迎えの時間になると自分一人で玄関前に出て待っていることがあるので、お姑さんのことは気になるが、私はそのまま家事を続けていた。
しかし、それにしてもお迎えが遅い。しばらく家事を続けてから、そう思った。
お姑さんが、外で待ち始めてからずいぶん時間が経っているような気がして時計を見ると、なんと10時近くになっているではあ~りませんか。
これは遅すぎるかもしれない。
もしかして、今日のお試しのこと、デイサービス内で連絡がうまく行っていなくて忘れられているとか?
そんなことないよね・・・
外を見るとお姑さんはまだ待っている。
一応、電話で聞いてみることにした。
「今日、9時40分にお迎えが来る予定なんですが、まだ来ていないようですが・・・」
すると電話口で職員さんがおっしゃった。
「はい、9時40分のお迎えですね。9時40分になったら、必ず参ります」
えっ!9時40分になったらって?今、何時?
電話を耳に当てながら時計を見たら、何と言うことでしょう。
まだ9時じゃないのぉぉぉ。
自分のあまりのうかつさに、そしてあまりの恥ずかしさで、思わず「ぎゃ~っ」と叫びたくなった。
「なんでしたら、早めに迎えに行きますけど」とおっしゃる職員さんに、「すみません、結構です。時間を間違えてしまってすみません、すみません」とひたすら謝ってから電話を切った。
お姑さんの部屋に最初に行った時間は8時30~40分頃だと思ったが、一時間、間違えていたのだろうか。
でも確認した時計は、確かにその時間だったと思うが。
また、その後かなり長い間、家事をしていたような気がするが、あれから、まだ20分しか過ぎていないとは驚きだ。
まるでキツネにつままれたようなとは、このようなことを言うのだろうか。
帰宅した夫に、この話をしたら、「だいじょぶか?ボケの方は?」とからかわれたが、さすがに自分でも心配になってしまった。
お姑さんが外に出た時間を9時40分だと思い込んだことが、間違いの元だったのかもしれない。
ちなみにその後、お姑さんを家の中に連れ戻し、9時40分にやってきたお迎えの車に乗せて、無事に送り出すことができた。
それにしても、いつもは時間が過ぎるのが非常に速く感じることばかりだが、この時はあまりにも遅すぎる時間にちょっぴり得した気分になったりもした。
今度は気をつけようっと。
当初は「そんな所に行かない」とごねていたお姑さんだったが、今や楽しんで行くようになった。
しかし、事情があって、現在のデイサービスから他のデイサービスに移ることにした。
そこで、お姑さんに合うデイサービスをケアマネージャーさんに選んでもらい、「ここは」という所にお試しで行くことになった。
行く前日に新しいデイサービスの方から電話があり、持ち物のことなどの話があった。
そして、最後に「それでは、明朝9時40分頃にお迎えに行きます」と言われた。
早速、お姑さんにそれを伝えると、「そうかい。新しい所に行くんだね。9時40分に迎えが来るんだね。わかったよ」と答えてくれたが、多分、一瞬で忘れるのだろうなぁ・・・
さて翌日、午前9時前に再び同じことをお姑さんに伝えに行くと、思った通り、お姑さんは初めて聞いたように驚いていた。
驚いてはいたが、長年の習慣で「今日はデイサービスに行く日だ」という事は忘れておらず、それが新しい所だということは理解していなかったものの、すでにデイに持って行くバックを用意して、上着を羽織って準備をしていた。
上着を着るにはまだ早い・・・と思ったが、とりあえず時間のことだけを伝えた。
「9時40分にお迎えが来ますからね。9時40分ですよ。9時40分!9じ、40ふん、」
しつこいくらいに9時40分を連呼してから部屋に戻り、私は家事を始めた。
しばらくすると、お姑さんが玄関を出て行く気配がした。
急いで窓から外を見ると、出かける準備をしたお姑さんが玄関の前に立っている。
あらっ、もうそんな時間かしら?と思ったが、お姑さんはお迎えの時間になると自分一人で玄関前に出て待っていることがあるので、お姑さんのことは気になるが、私はそのまま家事を続けていた。
しかし、それにしてもお迎えが遅い。しばらく家事を続けてから、そう思った。
お姑さんが、外で待ち始めてからずいぶん時間が経っているような気がして時計を見ると、なんと10時近くになっているではあ~りませんか。
これは遅すぎるかもしれない。
もしかして、今日のお試しのこと、デイサービス内で連絡がうまく行っていなくて忘れられているとか?
そんなことないよね・・・
外を見るとお姑さんはまだ待っている。
一応、電話で聞いてみることにした。
「今日、9時40分にお迎えが来る予定なんですが、まだ来ていないようですが・・・」
すると電話口で職員さんがおっしゃった。
「はい、9時40分のお迎えですね。9時40分になったら、必ず参ります」
えっ!9時40分になったらって?今、何時?
電話を耳に当てながら時計を見たら、何と言うことでしょう。
まだ9時じゃないのぉぉぉ。
自分のあまりのうかつさに、そしてあまりの恥ずかしさで、思わず「ぎゃ~っ」と叫びたくなった。
「なんでしたら、早めに迎えに行きますけど」とおっしゃる職員さんに、「すみません、結構です。時間を間違えてしまってすみません、すみません」とひたすら謝ってから電話を切った。
お姑さんの部屋に最初に行った時間は8時30~40分頃だと思ったが、一時間、間違えていたのだろうか。
でも確認した時計は、確かにその時間だったと思うが。
また、その後かなり長い間、家事をしていたような気がするが、あれから、まだ20分しか過ぎていないとは驚きだ。
まるでキツネにつままれたようなとは、このようなことを言うのだろうか。
帰宅した夫に、この話をしたら、「だいじょぶか?ボケの方は?」とからかわれたが、さすがに自分でも心配になってしまった。
お姑さんが外に出た時間を9時40分だと思い込んだことが、間違いの元だったのかもしれない。
ちなみにその後、お姑さんを家の中に連れ戻し、9時40分にやってきたお迎えの車に乗せて、無事に送り出すことができた。
それにしても、いつもは時間が過ぎるのが非常に速く感じることばかりだが、この時はあまりにも遅すぎる時間にちょっぴり得した気分になったりもした。
今度は気をつけようっと。