土曜日の夕方、自宅の窓ガラスにぶつかって一羽の小鳥が落ちてしまった。
見ると、お腹を上にして、ひっくり返ってバタバタとしている。
そのままにしていたら元気になって飛んでいくかもしれないと思い、しばらく様子を見ていたのだが、一向に飛ぶ気配もなく、それどころかひっくり返ったまま身体を元に戻すこともできずにいる。
小鳥が落ちた場所はリビングのテラスだった為、軍手をした手でそっと小鳥を持ちあげ庭に置いてくることにした。
小鳥は地面に置いた途端、傾いた身体で慌てて庭のグランドカバーにしている蔦の茂みの中にもぐりこんでしまった。
もう周囲は暗くなり始めており、小鳥の様子からしばらく飛ぶのは無理だろうから、明日の朝まで草の中にいるのが安全かもしれないと思った。
小鳥を庭に置いてからも心配で、目を凝らして窓から様子を見ていると、周囲が暗くなってきた頃、小鳥は草の中からヨタヨタしながら出てきた。
ところが、足を痛めているのかバランスを崩して前に倒れこんでしまった。
大丈夫だろうか。夜になると庭にキタキツネがやってくることもあるし、朝になればカラスに見つかってしまうかもしれない。
草の中にいて~!と心の中で叫ぶ。
心配でたまらなかったが、小鳥の生命力にかけてみるしかなかった。
どうか朝には飛んでいなくなっていますように・・・と祈りながら布団に入ったが、小鳥のことが心配で朝の5時前に目が覚めてしまった。
そこでカーテンを開けて外を見ると、なんと小鳥は、昨日出てきた場所でお腹を上にしたまま倒れていた。
しかし、頭が動いていた。
生きていた!とりあえず、小鳥の身体を元通りにしてあげる為、また軍手をして庭に行き、小鳥の身体に触れると、小鳥は怯えてぴゃーぴゃーと鳴いた。
保護した方がいいだろうか。それとも自然に任せるか・・・
迷って迷って、家に戻ってからも迷っていた。
気温は10度を下回っている。いくら野鳥でも、じっとしていたら寒いだろう。
でも身体を起こしてあげたから、もしかしたら飛んでいけるかもしれない。
三時間ほどしてから、再び見てみると、またお腹を上にしたまま倒れていた。
もうこれは保護するしかない!と心は決まった。
このままにしておけば死んでしまうのは時間の問題だ。
しかし、やっぱりそれはできないと思った。
前に飼っていた熱帯魚の水槽に新聞紙と布を敷き、保護の準備をすると、再び軍手をしてから小鳥をつかんで水槽の中に入れた。
小鳥は前日より弱っているようだった。
小鳥を持って家の中に入ろうとしたら、偶然、散歩中のご近所さんに出会った。
私が小鳥の入った水槽を抱えていたので、ご近所さんに「どしましたかー」と聞かれた。
実はご近所さんは中国人で、中国ではお医者さんだったという方。
今は日本の企業で研究職として働いているのだが、お医者さんをしていたなら何か良いアドバイスをもらえるかもしれないと事情を話したところ、「生理用食塩水に砂糖を混ぜて、スポイトのようなもので飲ませてみてください。あとは餌を与えて食べたらだいじょーぶ」と言われた。
家には生理用食塩水もスポイトも無いので、スプーンに砂糖水をすくってくちばしに持って行ったら、嫌々をしながらも飲んでくれた。
あとはP太郎の餌を食べてくれたらいいのだけれど・・・
軍手の手の中は暖かいのか、それまで逃れようとして暴れていた小鳥は、まるでリラックスするかのように大人しくなった。

(野良仕事用の軍手なので、お見苦しくてすみません・・・このあと、使い捨てのゴム手袋を買ってきました)

家の庭にスズメが来るのは珍しいので、何か別の野鳥かと思っていましたが、この子は、スズメちゃんですね。
動物が大好きな次女も加わって、スズメちゃんの様子を見ていたが、足を痛めているので身体のバランスが取れず、すぐにお腹が上に向いてしまう。
やはり病院へ連れて行った方がいいと思った。
そこで動物病院を探して電話をしたのだが、何軒電話しても「保護したスズメですが」と伝えると断られてしまう。
そして、最後にかけた病院で「保護したスズメはウイルスを持っていたり病気の可能性があるので診ていません。多分、他の病院でも同じだと思います」と教えてもらった。
「窓ガラスにぶつかって怪我をしているんです」と言ったが、やはり無理だそうで、断られるかもしれないとは思っていたが、まさにかけた病院は全滅だった。
確かに、野鳥は病気をもっているかもしれないことが一番怖い。断られるのも無理はなかった。
保護してから丸二日が過ぎたが、食欲は旺盛でいつ見ても餌を食べているくらいに良く食べる。
また、手を水槽に入れると逃げる動作が早くなってきた。
ちなみに野鳥などを保護した場合、都道府県に届け出をしなければいけないとあったので、北海道庁に聞いた所、窓などにぶつかって怪我をした鳥などの保護は、特に届け出は必要ないとのことだった。
元気になったら自然界に放鳥するのは当然だが、もしも怪我がひどくて放鳥ができない場合は、保護の期間が長くなっても構わないそうだ。
なんとか元気にして、また自然に戻してあげたいと思っている。
がんばれ!コロンちゃん(⇜次女がつけた名前。コロンと横になってしまうのでコロンちゃんだそうです)
見ると、お腹を上にして、ひっくり返ってバタバタとしている。
そのままにしていたら元気になって飛んでいくかもしれないと思い、しばらく様子を見ていたのだが、一向に飛ぶ気配もなく、それどころかひっくり返ったまま身体を元に戻すこともできずにいる。
小鳥が落ちた場所はリビングのテラスだった為、軍手をした手でそっと小鳥を持ちあげ庭に置いてくることにした。
小鳥は地面に置いた途端、傾いた身体で慌てて庭のグランドカバーにしている蔦の茂みの中にもぐりこんでしまった。
もう周囲は暗くなり始めており、小鳥の様子からしばらく飛ぶのは無理だろうから、明日の朝まで草の中にいるのが安全かもしれないと思った。
小鳥を庭に置いてからも心配で、目を凝らして窓から様子を見ていると、周囲が暗くなってきた頃、小鳥は草の中からヨタヨタしながら出てきた。
ところが、足を痛めているのかバランスを崩して前に倒れこんでしまった。
大丈夫だろうか。夜になると庭にキタキツネがやってくることもあるし、朝になればカラスに見つかってしまうかもしれない。
草の中にいて~!と心の中で叫ぶ。
心配でたまらなかったが、小鳥の生命力にかけてみるしかなかった。
どうか朝には飛んでいなくなっていますように・・・と祈りながら布団に入ったが、小鳥のことが心配で朝の5時前に目が覚めてしまった。
そこでカーテンを開けて外を見ると、なんと小鳥は、昨日出てきた場所でお腹を上にしたまま倒れていた。
しかし、頭が動いていた。
生きていた!とりあえず、小鳥の身体を元通りにしてあげる為、また軍手をして庭に行き、小鳥の身体に触れると、小鳥は怯えてぴゃーぴゃーと鳴いた。
保護した方がいいだろうか。それとも自然に任せるか・・・
迷って迷って、家に戻ってからも迷っていた。
気温は10度を下回っている。いくら野鳥でも、じっとしていたら寒いだろう。
でも身体を起こしてあげたから、もしかしたら飛んでいけるかもしれない。
三時間ほどしてから、再び見てみると、またお腹を上にしたまま倒れていた。
もうこれは保護するしかない!と心は決まった。
このままにしておけば死んでしまうのは時間の問題だ。
しかし、やっぱりそれはできないと思った。
前に飼っていた熱帯魚の水槽に新聞紙と布を敷き、保護の準備をすると、再び軍手をしてから小鳥をつかんで水槽の中に入れた。
小鳥は前日より弱っているようだった。
小鳥を持って家の中に入ろうとしたら、偶然、散歩中のご近所さんに出会った。
私が小鳥の入った水槽を抱えていたので、ご近所さんに「どしましたかー」と聞かれた。
実はご近所さんは中国人で、中国ではお医者さんだったという方。
今は日本の企業で研究職として働いているのだが、お医者さんをしていたなら何か良いアドバイスをもらえるかもしれないと事情を話したところ、「生理用食塩水に砂糖を混ぜて、スポイトのようなもので飲ませてみてください。あとは餌を与えて食べたらだいじょーぶ」と言われた。
家には生理用食塩水もスポイトも無いので、スプーンに砂糖水をすくってくちばしに持って行ったら、嫌々をしながらも飲んでくれた。
あとはP太郎の餌を食べてくれたらいいのだけれど・・・
軍手の手の中は暖かいのか、それまで逃れようとして暴れていた小鳥は、まるでリラックスするかのように大人しくなった。

(野良仕事用の軍手なので、お見苦しくてすみません・・・このあと、使い捨てのゴム手袋を買ってきました)

家の庭にスズメが来るのは珍しいので、何か別の野鳥かと思っていましたが、この子は、スズメちゃんですね。
動物が大好きな次女も加わって、スズメちゃんの様子を見ていたが、足を痛めているので身体のバランスが取れず、すぐにお腹が上に向いてしまう。
やはり病院へ連れて行った方がいいと思った。
そこで動物病院を探して電話をしたのだが、何軒電話しても「保護したスズメですが」と伝えると断られてしまう。
そして、最後にかけた病院で「保護したスズメはウイルスを持っていたり病気の可能性があるので診ていません。多分、他の病院でも同じだと思います」と教えてもらった。
「窓ガラスにぶつかって怪我をしているんです」と言ったが、やはり無理だそうで、断られるかもしれないとは思っていたが、まさにかけた病院は全滅だった。
確かに、野鳥は病気をもっているかもしれないことが一番怖い。断られるのも無理はなかった。
保護してから丸二日が過ぎたが、食欲は旺盛でいつ見ても餌を食べているくらいに良く食べる。
また、手を水槽に入れると逃げる動作が早くなってきた。
ちなみに野鳥などを保護した場合、都道府県に届け出をしなければいけないとあったので、北海道庁に聞いた所、窓などにぶつかって怪我をした鳥などの保護は、特に届け出は必要ないとのことだった。
元気になったら自然界に放鳥するのは当然だが、もしも怪我がひどくて放鳥ができない場合は、保護の期間が長くなっても構わないそうだ。
なんとか元気にして、また自然に戻してあげたいと思っている。
がんばれ!コロンちゃん(⇜次女がつけた名前。コロンと横になってしまうのでコロンちゃんだそうです)