ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

七夕みたいな会

2018-07-13 17:20:33 | 日記
年に一度、高校時代の友人たちと会うようになって、もう10年以上になるだろうか。

結婚して本州へ行った友人が、毎年夏に里帰りをするので、友人が帰省した時に集まっている。

最初は帰省した友人ともう一人の友人、そして私の3人で会っていたのだが、徐々に他の友人たちも加わって、今は7~10人くらいで会うようになった。

まるで七夕みたいに、会うのは年に一度だけ。

あとは特に集まることも無く、電話でおしゃべりすることもない。

みんなそれぞれ家庭や仕事に忙しいので、普段は何か用事がない限りは連絡し合うことはしない。

だから、この日をみんな楽しみにしている。

またおしゃべりだけではなく食事も楽しみたいので、会う時はほとんどホテルでランチと決めている。

昨年は都合が悪くて行くことができず、私がみんなに会うのは二年ぶりだが、今年もホテルのラウンジに7名が集まって食事に行った。

二年ぶりに会った友人たちは、少し老けたが(他人のことはけっして言えない私・・・)みんないい感じに歳を取って落ち着いたおばさま方になっていた。

食事をしながら、なんとなく近況報告をした。

今年の秋に子どもが結婚するという人、もうすぐ孫が生まれるという人、そして産休が明けて職場復帰する娘に頼まれて孫の面倒を見ることになったという人、などなど、役割が母親から祖母の立場へとシフトしてきているのがすごい。

思えば40年前、私たちは箸が転がっても可笑しい女子高生だったのに、今は孫の話をしているなんて、まったく時のたつのは信じられないほど速い。

また独身で仕事一筋の友人もいるのだが、彼女はそろそろ定年後の人生を考え始めている。

ところで人が放つエネルギーとか、もしくは、それをオーラとでも言うのかもしれないが、そういうものがあるとしたら、今回の集まった友人たちのエネルギーは非常に落ち着いていて静かだった。

そして、いい意味での重みが感じられた。

重たい障害を持つお子さんを育てている人、親の介護に奮闘している人、離婚してシングルマザーで頑張ってきた人、ご主人を早くに亡くされた人など、結婚しているしていないに関わらず、それぞれが苦労して人生の大波小波を乗り越えてきた友人たち。

涙することもたくさんあったと思うが、年に一度の集まりでは、そういった話はさらっと笑い話にしてしまう。

また、互いにそれを深く聞き出そうとはしない。さらっと聞く。

高校時代の友人たちと会う時は、心だけでも笑い転げていた高校生に戻りたいから楽しい話をしようと、他の人に聞いたわけではないが、みんなそう思っているのかもしれない。

だからこそ、こうしてずっと年に一度の七夕を続けていられるのだと思う。

「あー楽しかったねぇ!食事も美味しかったし、たくさんおしゃべりできたし、満足~」

「さてと、帰ったら夕食の支度だわ。お腹いっぱいで作りたくないけど、家族には食べさせないといけないしね」

「来年も元気で会おうね。バイバ~イ」

「バイバ~イ」なんて、この歳になって言いあえるのは学生時代の友人たちだからかな。

みんなで元気になって、またそれぞれの役割へ、そして生活へと戻って行った。

人生は短い。この年齢になると、ますますそう思う。

振り返ってみると、右往左往しながらも人生は何とかなってきた。

もうだめだと思うようなことが起こっても、時間の経過と共に生きてさえいれば必ずなんとかなっていく。
・・・ということが、友人たちの笑い話からもわかる。

だからこそ、これからも明るく生きて行くべと思う。






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