週末に大雪山の黒岳に行ってきた。
今年春には大雪山の旭岳に行ったのだが、この時はまだ寒くて麓から見上げただけだった。
そこで今回黒岳は、ロープウェイとリフトを使って七合目まで登って来た。
大雪山とは2000メートル級の多くの山々が50キロにわたって連なっており、日本最大の国立公園になっている。
大正時代の文人、大月桂月が発表した紀行文に「富士山に登って山岳の高さを語れ。大雪山に登って山岳の大いさ(おおいさ)を語れ」という言葉があり、それが大雪山を有名にしたそうだ。
見渡す限りの山脈。息をのむほどの美しさだった。
アイヌ語でカムイミンタラ、「神々たちの遊ぶ庭」と言われるのがよくわかる。
さて黒岳。
数日前に積雪があったそうで、気温はかなり低く七合目付近で日中の気温は4℃ほどだった。
ロープウェイからリフトに乗り換える為、しっかり重ね着をして行ったのだが、小一時間もすると鼻水は出るし、指先はかじかんでくるしで、当たり前だがうちの裏山とはぜんぜん違うと思い知らされる・・・
さて七合目に着くと、頂上に向かう登山口があり早朝に登った方々が次々に降りてきた。
中には3歳くらいの子どもさんもいて驚いた。
思わずお父さんらしき方に「こんな小さなお子さんも登ったんですか?」と聞くと、背中のベビーキャリーを指さして「これに担いで・・・」と教えてくれた。
私など何も持たないで登ってもばてるのに、いやいやすごい。
さて七合目までロープウェイとリフトで楽をして登ってきたが、ここからすこしだけ登山気分を味わうことができる。
七合目にある「黒岳カムイの森のみち」という看板の先にある小道を登って行くこと約20分。あまりょう展望台に行くことができる。
展望台からは、あまりょう(螭竜)と呼ばれる想像上の動物に例えた滝を見ることができるのだが、ムムム、どこに滝があるのかわからない・・・
滝はどこかと探していたら、おひとりで登ってきた若い女性が「あれじゃないですか」と教えてくれた。(赤で囲ったところ↓)
かすかに見える滝。龍のようと言われれば、そう思えなくもないような。。。
もう紅葉は終わり、茶色が多くなっていたがやはり山はいい。
どこを見ても美しく清々しい。
どこもかしこも美しく、最初はぱちぱちと写真を撮っていたのだが、私のカメラではこの美しさをちゃんと残すことができないと思い、カメラはやめて、最後はただひたすらぼ~っと眺めて来た。
できれば今度は、きちんと準備をして(服装、杖、熊よけの鈴、登山靴、携帯用トイレなど)頂上まで行きたいと思うが、まずはもうすこし体力をつけねばと思う。筋トレがんばるぞ~!