近郊にある温泉ホテルの「昼食付き日帰り入浴プラン」に行ってきた。
和食のフルコースを食べて温泉に浸かり、その後ホテルのラウンジでお茶を飲みながら景色を眺めて、滞在時間は2時間半。
あと30分長ければ最高なのだけど、宿泊するよりずっとリーズナブルな価格で温泉に泊まったかのような気分が味わえた。
「食事はいかがでしたか。量などは足りたでしょうか?」食事の最後、デザートを運んできてくれたスタッフの方に聞かれた。
「お腹いっぱいになりました。とても美味しかったです」と答えると、「そうですか。次はぜひ宿泊をお待ちしております。良いお年をお迎え下さい」とおっしゃって頂いた。
「今度は泊まりたいね」と一緒に行った夫に言うと「そうだな」と言った後に「でも来年からワクチンパスポートがないと泊まれないぞ」と続けた。
ワクパスは持っていないし、これからも持つ予定のない私はガッカリしたが、よく話を聞くと、ワクパスが必要なのは、現在も実施されている観光支援を受けての旅行らしい。
今年は必要ないが、来年から提示が必要になって、持っていない人は検査を受けないといけないそうだ。
検査というと、鼻の中に綿棒を入れるアレだろうか。
アレは痛そうだなぁ、嫌だなと常々思っていた。
それでまさかの陽性になった時には、「札幌の60代主婦が感染」とか言って大きなニュースになるのかと想像したら、ますます怖くて受ける気がしない。
そんなことをするくらいなら泊まらなくてもいい。(泊まりたいけど、、、)
「検査もしたくない人は、正規の料金を払えば泊まれるんじゃないかな」という夫の言葉に少しホッとしたけど、なんだか胸の中にもやっとしたものが残った。
一体いつまで続くのだろうか。
コロナの感染者数が増えたとか、減ったとか、また増えたとか、毎日そんなニュースばかりでそろそろ飽きてきた。
昨日のテレビに出ていた専門家という女性が「三回目も打った方が良いです」とおっしゃっていて、これを観た人は一刻も早く打ちたいと思うのだろうなと少し暗い気持ちになる。
最近、知人友人はもちろんだが、家族間でもワクチンの話はなんとなく避けるようになった。
打つ打たないは個人の自由という暗黙の了解ができたような気がする。(ただし子どもへの接種は反対。)
ほとんどの人が打ったので、きっと打っているのだろうと思って話題にものぼらないのかもしれないが、打っていない身としてはありがたい。
それにしても、今後ホテルの昼食付き日帰り入浴もワクパスが必要にならないとも限らない。
これが最後の日帰り入浴にならないことを願いつつ帰ってきた。