長男の提案で一泊旅行へ行ってきた。
「奥さんと話して、それぞれがそれぞれの親と旅行に行こうということになったんだ。ちょっとだけ親孝行」
親孝行とは嬉しいが、結婚したのに別々でいいのかなと心配になる。
でも「次は両家みんなで旅行へ行こう」と言うので、今回は長男の提案に喜んで参加することにした。
長男が選んだ行き先は、北見市にある温泉。
途中、前から行ってみたかった「大雪 森のガーデン」へ寄った。
広い土地に約900種類もの草花が、美しく植栽されているそうだ。
四季折々の草花は、冬を除いて鑑賞することができる。
ここはもう花好きには、たまらない場所で、見る草花すべてが写真に撮りたくなる。
どこを見ても絵になるのは、草花がお互いを引き立て合うように、センス良く植えられているからで、庭作りをしている人には、とても参考になる。
うちの庭もこんな風にしたいな、、、といっても、とてもこんなに素敵な庭は作れないけど、北海道で越冬できる草花を知ることができたのは良かった。
宿根草だと思って買ってきても、越冬できずガッカリすることがよくあったので、これを参考に苗を購入しようと思う。
さて広いガーデンを歩き疲れたら、所々に一休みできる場所もある。
美しい景色を見ながらひと休み。
でも美しいのはガーデン内だけではない。
ガーデンの外には、このような景色が広がっている。
遠くに見える山は、大雪山。
こちらは牧草地かな。
ところで車で走っていると、道路を横断して行く鹿を見かけることがある。
スピードを出していると、鹿とぶつかる事故が起こるので注意しなければいけない。車に轢かれる鹿も可哀想だが、人間も怪我をするし、車も壊れる。
明らかに敵対心を持った顔で、にらんでくる鹿もいるが、この鹿ちゃんは「ん?どしたの?」と言った感じで、草を食べながら興味津々にこちらを見ていた。かわいい。(車に気をつけてー)
ところで動物といえば、宿泊した宿の敷地内には同じ看板がいくつも立っていた。
なんでも宿の露天風呂に三頭の親子の熊が現れたそうだ。
山の中に建つ宿なので、熊もいるだろうとは思ったが、さすがに一人で露天風呂に行くのは怖かった、、、
「熊に注意してください」と、お風呂の入り口にも貼り紙がされていたけど、どう注意すれば良いのかと思う。
とりあえず熊が歩いていたという山の斜面を凝視しつつ、熊が来たらいつでも逃げられるように、心の準備をしてお湯に浸かっていた。
多少の緊張感はあったが、気持ちの良い温泉を満喫して、翌日は長男が行きたいという「北鎮記念館」へ行った。
ここは以前も一度、行ったことがあるのだけど、長男が初めてなので行くことにした。
北鎮記念館は、陸上自衛隊が管理する資料館で屯田兵から始まって現代まで、これまで経験してきた幾多の戦争など、たくさんの資料と共に知ることができる。
顔を近づけるようにして真剣に資料を見る長男。
短い期間だったとはいえ、自衛隊に体験入隊したことのある長男には、とてもおもしろかったようだ。
ただ戦争の悲惨さは、ひしひしと伝わってくる。
「もう二度と繰り返してはいけないね、、」と言ったら、長男は黙って頷いていた。
この美しい土地の平和が、これから先もずっと続きますように、、と願いながら帰ってきた。