先日、人間ドックを受けてきた。
昨年の人間ドックは、興味本位から新しい医療機関に変えてみたのだが、そこでの胃カメラ検査が今まで受けてきた中でもトップクラスの辛さだったため、今年はまた例年受けているところに戻した。
と言っても検査してくれる医師は、どのような方なのか行って見なければわからないのだが。
そこの医療機関では、胃カメラ検査は数々の検査の一番最後にすることになっているのだが、次々と他の検査を終えながら近づいてくる胃カメラを思うと憂鬱になった。
何度も胃カメラをやめようかなと思っているうちに、ついに運命の時がきてしまった。
もうこうなったら受けるしかない・・・
看護師さんに喉の麻酔をしてもらってから、しばらくして名前を呼ばれた。
戦々恐々と検査室に入ると、待っていたのは、年の頃は息子と変わらない若い医師だった。
「だ、だいじょうぶかな・・」と一瞬不安になったが、これがまぁとても上手だった。
昨年の胃カメラの辛さは何だったのかと思うほどスムーズだった。
「ため息をつくように息を吐いて。一番狭い所をカメラが通りますよ。ここを抜けたらラクになりますからね~・・・はい、通った!もうだいじょうぶですよ。そのまま呼吸してくださいね~」
技術的なことはわからないが、緊張をほぐすような声かけをし続けてくれて、モニターに映った胃の内部をずっと実況中継してくれるので、そちらに集中しているうちに難なく検査は終わった。
来年もぜひ、この先生に検査をして頂きたいと心から思う・・・
胃カメラ検査の結果だが、これが驚いたことにまったくの異常なしだった。
これまでは、必ず胃のどこかに炎症が見られたのだが、今年はそれがないそうで、特に生活は変わっていないし、どうしてだろうと思ったら、昨年と変わったことがひとつだけあった。
それは、昨年の10月からお姑さんが高齢者住宅へ入ったこと。
やっぱりストレスになっていたのだなぁと思う。
と言うわけで、人間ドックの話からお姑さんのその後の話に変わるのだが、あれからお姑さんの状態がやや改善してきた。
医師から「ナトリウムを多めに摂らせてください」との指示で、梅干を食べさせていたところ、意識障害が改善してきたのだが、やはり少し前の元気だった時に比べると認知症はより進み、椅子から立ち上がれないほど足が弱った。
以上のようなことで、施設の職員さんだけでは手が足りない為、しばらく家族が介助に行くことになった。
私も行くべきか迷ったが、自分自身の(胃の)為にも行かない方がいいだろう思った。それは夫や義姉たちにお任せすることにして、私は裏方に徹することにした。
また部屋を汚してしまった場合のレスキューやら今後の介護についての情報収集など、裏方としてできることをやろうと思う。
そのようなことで、今年も無事に人間ドックが終った。
これが終ると、冬がもうすぐやって来る。