ちょっと遠出して、また山の中の温泉へ行ってきた。
その話は、あらためてまた書こうと思うが、朝に泊まった宿の周囲を散歩していたら蛇がいた。
お隣さんの車の中にいた蛇と同じ種類のアオダイショウで、まだ子どもなのか、お隣さんで見た蛇より小さくて、私たちの足音や声に驚いて、急いで建物の床下に逃げ込んで行った。
頭隠して尻隠さず、、、頭から半分は隠れているが、尻尾の方は外へ出たまま隠れた気になっている。これには笑ってしまった。
そう、蛇を見た驚きより、蛇を見て笑った自分に驚いてしまった。
あんなに苦手な蛇だったのに、かわいいと思って見ている自分がいた。
慣れたのかなあ。。。なーんて。
ところでお隣さんの蛇騒動の続きだが、あれから蛇は居なくなったのか、お隣さんは車に乗って出かけるようになった。
それを見て蛇がいなくなってよかったと、夫共々ホッとしていたのだが、また事件は起こった。
家族で出かけるために玄関を出たら、ちょうど外にいた隣の奥さんが、私と夫を見て駆け寄ってきた。
「また蛇が車の中にいるんです!」とおっしゃる。
見ると前回と同じ場所、運転席の前のダッシュボードの上に蛇がいた。
奥さん曰く、あれから蛇が嫌がる薬剤を車の中に置き、車内でお線香を焚き(煙で追い出す作戦)、それだけでは安心できないので、車の周囲で煙の出る花火までしたそうだ。
その後2〜3日、蛇が出てこなかったので、もういなくなったのだろうと車を使っていたそうだが、なんとまた蛇が車の中に現れたという。
果たして一度は車外に出た蛇がまた戻って来たのか、それともず〜っと車の中に居たのか?
もしもずっと居たのなら、その間、お隣の奥さんは車を運転していて、想像するだけで怖すぎる、、、
前回の蛇騒動の時は、お隣の奥さんと夫と役に立っていない私の3人で蛇を外に出そうとしたが、今回はもうひとり助っ人がいた。
それは別のご近所の奥さん。
たまたま庭仕事で外に出ていて、お隣の奥さんから事情を聞いたそうだが、ご近所の奥さんも蛇が苦手のようで、前の私のように怖々と遠巻きに車を見ているので精一杯のご様子。(気持ちはよくわかる)
ところで、ダッシュボードの上にいる蛇を見ながらお隣の奥さんは「蛇を出します」ときっぱり言い放った。
そして火バサミを持って来た。と思ったら、それは火バサミではなく高い木の枝を切る長い枝切り鋏だった。
「それで挟んだら蛇が死んじゃうのでは?」と言ったら「大丈夫」と言って、枝切り鋏を見せてくれた。
刃にテープが巻かれて切れないようにしている。
そして、その枝切り鋏をウチの夫に「お願いします」と言って渡した。
「自分で出すんじゃないのかーーい」とは、夫と私が思ったことだが、枝切り鋏を受け取ってしまった夫はもうやるしかない。
ドアを開けて蛇を枝切り鋏で掴んだらしいのだが、蛇も必死で尾を車の内部の何処かに巻きつけてびくとも動かない。
そこでお隣の奥さんも加わって、枝切り鋏を夫と一緒に引っ張った。
「ダメだ、まだ抜けない」と言う夫の声に、私も引っ張りに行こうと思ったら蛇はスルリと車の内部へ入って見えなくなってしまった。
しばらく4人で蛇を出す良い知恵は無いかと考えていたのだが、私たち家族は出かける時間が迫っていた為、あとはお隣の奥さんとご近所さんに任せて失礼することにした。
帰宅後、お隣の奥さんにどうなったかを聞いたら、ご近所の奥さんと一緒に車から物を出して蛇を出す準備をしていたらしい。
結局、まだ蛇さんは車から出ていないようだが、明るいニュースもあった。
なんと、もうひとり新しい助っ人が加わったそうだ。
それは、やはりご近所に住む方で高齢男性。
私たちがいない間、この男性も加わって蛇さんが車にいないか探していたそうだ。
どんどん助っ人が増えていく。
絵本にもこんな話があったような(笑)
自分の車に蛇さんが乗ってしまったお隣さんには申し訳ないが、つくづくこの世は色々なことが起こって楽しいなと思う。