用事があって一泊二日で帯広へ行って来た。
十勝地方は毎年一度は行くので、十勝の中心都市である帯広も毎年のように訪れている。
食料自給率1200%以上という日本最大の食料基地 十勝地方は、広大な大地に豊かな大地の恵みが感じられる土地で、札幌で森林そばに住んでいると言うのに、帯広の方が自然を身近に感じられるのは何故なのだろうと思う。
さて朝に家を出て、帯広に着いたのがお昼を過ぎだったため、有名なインディアンカレーで遅い昼食を摂り、次にどこへ行こうかと連れと相談した。
用事があるのは夕方で、時間はたっぷりあると言うので、帯広市内の銭湯へ行くことにした。
オベリベリ温泉 水光園。
源泉掛け流しの茶褐色のモール温泉で、驚いたことに洗い場のシャワーや蛇口から出てくるのも茶褐色の温泉水。
お湯から上がった後は、お肌がツルツルになり、これで入浴料が480円とは、帯広の人がうらやましい。
ちなみにオベリベリとは「おびひろ」の意味で、元々はアイヌ語の「オペレペレケプ」がなまって「オベリベリ」になり、最終的に帯広となったのだそうだ。
そして翌日。朝食はホテルで摂らず、車でパン屋さん「麦音」へ行った。
こちらはすべて十勝産小麦粉を使ったパンで、他の食材も十勝でとれた食材を使っている。
有名なのか外国人の方もいらしていて、皆さん外で朝ごはんを食べていた。
私も小麦畑を眺めながら、美味しいパンを頂いて来ました。
さて帯広最後は、行きたかった六花亭の施設で「六花の森」
六花亭が好きで、どこへ行っても六花亭があると、必ず入るほどの六花亭ファン。
ちょっとした贈り物は六花亭でお菓子を買うし、自宅でたまに食べるおやつも六花亭。お茶を飲みに行くのも六花亭のカフェが多い。
このように六花亭はほとんど行ったが、唯一行ったことがなかったのが「六花の森」だった。
100,000平方メートルの広大な土地に、六花亭の包装紙に描かれている山野草が植えられていて、坂本直行さんの絵が飾られたギャラリーが点在している。
坂本直行さんといえば坂本龍馬の子孫であるが、それよりも画家というイメージの方が強い。
北大農学部を卒業後、一旦は就職したものの開拓農民となって十勝の原野に入った。
その後三十年あまりの開拓者としての生活は、想像を絶する厳しさで離農。晩年は画業に専念したそうだ。
坂本直行さんの絵は、山野草と日高山脈が多い。
「自然というものは 人間を簡単に殺しもするし 生かすこともある。また暖かく抱いてもくれるし 冷酷極まる圧力で迫ってくるが 要はそれを受けとめる 人間の考え方次第である」
野原に咲く草花と山。
どちらもちょっこうさんが愛したものだったことが、絵からもその言葉からも伝わってくる。
ちょっこうさんの絵を鑑賞しながら六花の森を歩き、どうしてこんなに六花亭が好きなのか、わかった様な気がした。
お菓子の包装紙から、六花亭の各店舗の庭から、自然が感じられるからだった。
妖精が居そうな六花の森でした。