出かける用事があって、いつもは車で行くのだが、足のケガも治ったことだし、天気も良いしということで、電動自転車で行くことにした。
車で行くと片道20分くらいなのだが、はたして自転車では、どれくらいかかるだろう。夫に聞いたら「大体50分くらいじゃないか?」という。
50分とはけっこうな長さ・・・これまでの中で最長距離かもしれない。
途中で水分補給をするために、水は持って行くべきか。
かばんは、前かごに入れるよりリュックがいいだろう。
そうだ、汗を拭くタオルも持って行こう・・・などなど、前夜から準備をして、いざ出発。
幹線道路に出るまでは、見慣れた住宅街を走る。
車なら一瞬にして通り過ぎてしまう街並みも、自転車でのんびり行くと、道路沿いに植えられた花々や美しく手入れされた庭など、今まで気づかなかった景色に出会えて、見慣れた風景も新鮮に感じる。
住宅街は、歩道の幅が狭くなっている場所も多いので、車道を走って行ったのだが、幹線道路に出てからは、車の交通量が多いので歩道を行くことにした。
ちなみに道路交通法では、基本的に自転車は車道を通ることになっているが、歩道でも自転車が通行してよい場所がわりとたくさんあるし、車道を走るより身の危険を感じずにすむ。
もちろん歩行者の安全には十分に気をつけてゆっくりと走るのだが、北海道の歩道は、積雪の関係で広く作られているので自転車でも走りやすかった。
それにしても自転車より車に乗り慣れているせいか、自転車に乗っていてもつい車目線になってしまう。
たとえば、車を運転していて「危ないなぁ」と思うのが左折をする時で、歩行者がいないか当然確認しているつもりだが、時々、左から猛スピードで自転車が渡ってくることがあってヒヤリとする。
こんな時、自転車の人は「車は絶対に止まってくれる」と思い込んでいるのだろうかと思う。
車を運転するようになって長いが、交差点で曲がってくる車(特に左折してくる車)は、歩行者を見落としている可能性があるということは、いつも頭の中にある。
特に自転車はスピードが速いせいか、タイミングが悪ければぶつかる可能性もあって、車を運転している人にとっては気をつけなければいけない。
というわけで、自分が自転車に乗っている時は、左折しようとしている車がいる場合は止まって、車が先に行ってから渡るようにしている。しかし、たまに車の人も私が行くのを待っていてくれる時があって、しばし見つめ合いになる。
そのような時、大抵は会釈してから自転車の私が先に行かせてもらっているのだが、これを夫に話したら「それは絶対に車の人は、早く行けっと思っているぞ」と言われた。
そりゃそうかもしれないけど・・・やはりお互いの幸せのために、できるだけ安全を心がけた方がいい。
なんてことを話していた翌日、たまたま夫が運転する車で出かけたら、交通事故の現場に遭遇するという出来事があった。
何台かのパトカーが止まっていて、横を通り過ぎる時にちらりと見たら、まさしく左折しようとした車と横断しようとしていた自転車の接触事故だった。
あぶないあぶない・・・やはり自転車に乗る時も気をつけなければと思った。
自転車で出かけた話を書き始めたのに、話が逸れてしまった。
どこまで書いたっけ。そうだ、幹線道路に出たところまでだったわ・・・
では、つづき。
幹線道路に出てからも、ゆっくりと周囲の景色を見ながら、「あら、こんな所にこんなお店があったのね、今度来てみよう」とかなんとか考えながらサイクリングを楽しみ、無事に目的地に着いて用事を済ませてくることができた。
しかし、問題はやはり帰り道。帰り道は、幹線道路からして、ゆるやかな上り坂が続く・・・
行きの50分でかなり体力を消耗していたせいか、いくら電動とは言え、帰り道はきつかった。
もはや周囲の景色など目に入らず、時間と共に上昇してきた気温に汗をダラダラかきながら、ひたすらペダルをこぎ続け、なんと40分で帰って来た。
帰宅後は、膝が笑うとでもいうのでしょうか。膝に力が入らないという初めての経験をした。
でも、サイクリング楽しかった~!歩行者と車に気をつけて、また行ってこようと思う。