ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

後悔しない生き方

2024-04-30 16:44:29 | 日記

「いつどうなるかわからないのだから、やりたいことはやった方がいい」

この言葉を最近よく聞く。

まず夫の友人たちが揃って同じことを言い、やりたかったことに挑戦している。

夫の友人Aさんは、趣味のオープンカーに乗って、2週間かけて九州を周る旅に出た。

途中で九州の友だちの家に一泊させてもらい、あとは気の向くまま車を走らせて九州のドライブを楽しんだそうだ。

旅の途中で送られてくる写真には、いつも嬉しそうに微笑むAさんが写っていた。

それから友人Bさんもまた、Aさんとは別に九州を周る旅に出たと聞いた。

(九州、大人気です)

Bさんはオープンカーではなくてオートバイの旅だそうだ。

オートバイの話になると、いまだに目を輝かせて熱く語るBさんと夫だが、「やっぱり歳のせいか、カーブを曲がるのが怖くなった」とBさんが言っていた。

「だから真っ直ぐの道しか走らんの。ほら、北海道の道はまっすぐが多いべ。だからいいのよ」と言っていたので、オートバイで九州を周る旅に出たと聞いて夫も私も驚いたのだが、無事に九州でのツーリングを楽しんで来たそうだ。

そして最後は友人のCさんだが、東北在住のCさんも、もうすぐ北海道を車で周る旅に出ると連絡がきた。

その時には我が家にも寄るそうで、夫は楽しみにしている。

みんな夫の同級生で、年齢は65〜66歳の前期高齢者と聞いて驚く。(という私も前期高齢者まであと二年、、、愕然)

「学生時代は、みんな金がなかったんだけどなぁ」と夫は言うが、今は事業が成功して自由になるお金は、たっぷりあるという会社経営者ばかりだ。

みんな若い頃から、がむしゃらに働いてきたが、前期高齢者の歳になって「いつどうなるかわからないのだから、やりたいことは後悔しないようにやろう」という心境になったらしい。

そして今日。

また同じ言葉をかけられた。

「いつどうなるかわからないのだから、出来るうちにやりたいことはやった方がいいよ」と言ったのは、仲良くさせてもらっているご近所さんだった。

数ヶ月ぶりにばったり道で会ってしばらく立ち話をした。

ご近所さんの話を聞いて驚いたのは、私と同じ歳のご主人が、約一年前に難病と診断されてから、あっという間に寝たきりで意思の疎通も難しい状況になったと言うことだった。

一昨年の冬は元気に一人で除雪していたのに、それがまったく自由が効かない身体になってしまったとは、ご主人も奥さんも気の毒で仕方がない。

病気は原因も治療法もわからず、とにかくご主人が少しでも快適に過ごせるように心を配って介護するしかないのだという。

私に何かできることは無いだろうかと考えたものの、良い考えは浮かんでこなかった中で、咄嗟に出た言葉が「少しでも時間が取れたら、いつでもうちへ来て。お茶でも飲みましょう」だった。

するとご近所さんは悲しそうに微笑んで「ありがとう。でも今はずっと夫のそばに居たいの。不思議だよね、喧嘩して何度も一緒に居たくないと思ったのに、今は夫のそばに居たいと思ってる」と言った。

それを聞いて、なんだか自分がとても軽率な言葉をかけてしまったのではないかと後悔した。

そして別れ際、ご近所さんがかけてくれた言葉が上に書いた言葉だった。

「いつどうなるかわからないのだから、やりたいことはやった方がいい」

でも自分のやりたいことを考えてみると、これといってやりたい事が思いつかない。

幸せなことに行きたいところへは、ここ数年でずいぶん行くことができたし、遠くへ行かなくても先日のように娘と二人で街へ行くだけでも十分満足している。そして他には特に思いつかない、、、

そうだ。思い出したが、ご近所さんはもう一つ、大切なことをお話ししてくれた。

「今日を大切に生きて行こうと思っている」という言葉だった。

思えば、何気なく平和に過ごしている日常こそが、亡くなる時に一番思い出すことではないだろうか。

もちろん楽しかった体験をしたことや行きたかった場所に行ったことなどを思い出す人もいるだろうけど、わたしはきっと今過ごしている日常生活を思い出すだろうと思う。

何気ない日常こそが幸せだったと思うだろう。

後悔のないように生きるというのは、やりたいことは、なるべく先延ばしにせずにやることでもあるが、それよりも大切なことは、今日を大切に生きることなのかもしれない。

 

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