バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

転職試験(前編)

2018年08月04日 | お仕事
私がまだ日本にいたころは、終身雇用制度というものが根強くあった。

一度企業に就職すると、同じ企業で定年まで働くという、昭和テイストの香りぷんぷんな日本人の働き方。

今の日本社会で、未だにその文化が残っているのかどうかわからないけど、私がアメリカで働き始めてからというもの

私が今まで『就職するということ』の考えを180度覆されて、それこそ私のカルチャーショックであった。



アメリカでは一度就職しても、同じ会社でずっと(例えば定年まで)働き続ける人ってあんまり見かけない。

ただ、ワシントンDC近辺は国家公務員がたくさんいて、そういう人はずっと同じ組織で定年まで働くという人はいたりする。

他の人は、一つの企業に就職しても、数年働いたかと思うと、他にもっとお給料が良いところを探して転職するというパターン。

私は1996年にアメリカで仕事を始めて、ハニバニの転勤が理由で職種を変えてきたが、今の会社に就職してからは5回の転職を経験している。



私は今の職業についてから今年の11月で7年目になろうとしている。

気に入っているので当分はこの仕事を続けようと思っていたが、ある朝、昔同僚だったHeatherからメールで

『このJob Opening(求職)考えてみたら?』と、職業内容が送られてきた。

その仕事の職種は、保険業務の契約査定部署のリサーチ&コントロール課のシステムアナリスト。

システムアナリストは今の職業の前にやっていた職業だったので、「うーん。またシステムアナリストか...」とも思ったが

部署が違うフロアにあり、今まで触れたことのない業務内容だったので興味を持ったのが始まり。



簡単にレジュメを作成して、アプライする。

そのレジュメは最初に主任(今はマネージャーに昇格したブラッド)に送られる。彼の承諾がないとそのレジュメはその部署の人事担当には渡らない。

数時間後、ブラッドの承諾のメールがきて、そのあと彼のオフィスに呼ばれて

「他所の部署に移ろうと思ったきっかけは何なの?」って聞かれた。

「もう7年目になるし、他にどんな職種があるのか興味もあるしね。」とだけ言う。

本当に興味だけでアプライしてみただけなので。



その日のうちに担当者からレジュメを受け取ったことのメールがあって、そこにPre-Workも添付されていた。

〇月〇日までに提出して下さい。他の人の助けを使わず自分一人で作成すること。

転職する際には、こういう適正テストが付いてくる。

今の職種に就く時には、エクセルの応用(エクセル関数の使い方)テストやグラフ&チャートの作成であった。

今回はどうやら交通法に基づいた減点法の見分け方や分類、そのチャートのアップグレードの仕方など

ほぼ保険業務関連だった。

職種が違うのは分かっていたが、フロアが変わるだけでまるで別の会社のようだった。

なんかそれだけで頭が圧倒されて、軽はずみな興味本位でアプライしてみた自分を恥じたのだった。





ペイグレード(給料を決める職種のグレード)が同じなので、そこまで困難ではなかろうと思っていたのに

初めて聞くような交通法だったり、それに基づいたいろんなチャートの組み合わせなど、初めての経験。

全然わからん。

何が不安って、エクセルの試験とは違って、正解しているのか間違っているのかが分からないこと。



提出まで数日有ったので、仕事の合間に取り掛かったりして、ほとんど投げやりみたいな感じで提出する。

適正テストでまず落ちたわーと思ったら、なんか気がすごく楽になった。



次の日、担当者から一次試験の通過の合格があり、二次試験の日程の連絡があった。

二次試験は面接かー。

あのPre-Workで落とされなかったのは嬉しいが、保険業務の方の面接かーと思うとちょと複雑。

そんな気分のまま、面接の日を迎えたのだった。



To be Continued...





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