バージニア労働者

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デミ嬢の悟り、ケイエスの悟り

2019年08月15日 | お仕事

昨日、正式にデミ嬢が職場復帰した。


これがまた、医者の診断書が会社に受理されてもなかなか簡単には職場に戻れなかったデミ嬢。


というのもまず、

1.人事課(会社のエントランスホールの横にある)の担当者にその診断書を手渡ししないといけない
2.その担当者が「〇月〇日、何時に確かに受け取りました」ということをデミ嬢の上司であるブラッドにメールで知らせる

これがあって初めて、職場に戻れるという流れ。


このプロセスがないうちは、彼女は職場に姿を現すことが許可されなかった。
「Hi!」て先に職場のうちらに挨拶でもしようものなら、それこそセキュリティーがすっ飛んでくる。


ここまでしないといけない理由て何だろう。


とにかく私はデミ嬢を取り返せた:)ということが嬉しくてしょうがない。


彼女と会って話をするうち、彼女の事故が本当に思ったよりも悲惨だったことが分かった。


あの朝、彼女はいつものようにコルベットをぶっ飛ばしていた。場所はハイウェイではなく一般道。
3車線の真ん中を走っていた大型トラックの横を走っていたが、そのトラックが車線変更を始めた。
クラクションを鳴らしまくっていたデミ嬢の車に全く気が付かず、トラックがどんどん幅寄せを始め、
彼女の車をガードレール側に巻き込んだままブレーキもかけず(そりゃそうだ気が付いてないんだもの)そのまま走り続けた。


一方、ブレーキが全くかからないまま引きずられてるデミ嬢の車では、エアバッグが四方八方から飛び出し、それを感知したOnStarという緊急ロードサービスに繋がり
同時に煙も発生したもんだから、OnStarもデミ嬢も「早く逃げてください!」「助けて!ドアが開かない!!!」と大騒ぎ。
煙は発生したが、幸いにも火の気は立たなかった。


やっとデミ嬢に気が付いたトラックが停止。
その時にはもう彼女の車は大破(全壊)。


これが事故の全貌。


これ、場所が悪かったら、生きて帰ってなかったかも。


彼女は今でも夫の愛車を廃車にしてしまったことを悔やんでいるが、
これから弁護士を立てて、そのトラックの会社を訴えることになるだろうから、同じ車でもまた買うことはできるし
やっぱりデミ嬢が無事だったってことがみんなの思いなんよって言ったら、ティム(夫)にも同じこと言われたと少し苦笑い。


「日ごとに気持ちが元に戻ってって、またすぐにティムもジョークで『僕の嫁が僕の愛車をぶっ壊してね』って言って、
あんたも『やっちゃいました』って二人でジョーク言えるよ。」と笑っていうと、彼女も「そうだね。」って笑ったので、
彼女はもう大丈夫だって確信できた。


デミ嬢が、「この事故で悟ったことがあるんだ」って言う。


「毎日、当たり前に生きてるのが、これ全部が奇跡なんだろうなって思えてしょうがない。
もう何もかも、私が勝手に生きてるというよりも、生かされてるという感じがする。
こういう経験がないと気が付かないよね。」


私も事故った経験はあるので本当にわかるが、毎日が奇跡という言葉は9.11テロがあってから毎日頭にある言葉だ。
朝、「行ってきます」と普通に出かけた人が、もう二度と家に帰ってこないことが本当にあるのだと
あの日、胸に痛いほど突き刺さった。


デミ嬢はまだ体は痛むものの、明るさは取り戻し、今また普通に仕事をしている。


以上が、デミ嬢の悟り。


ここからはケイエスの悟り。


去年の大体同じころ、他の職種へ転職試験を受けたのを覚えていらっしゃるだろうか。

Small Announcement

実はブログにこそ記事にしなかったが(当時はとても悔しくて、それに触れるのも嫌だったため)、
なんと私を差し置いて採用されたのが、昔同僚で今も友達のルイスだったのだ。


彼は私がそのポジションに応募したことは知らない。言いたくなかった。
そのポジションに、彼がどれほどの知識があったのか不明だったし悔しかったけど、
彼のことは今でも大切な友人だし、ああ見えて(さりげなくディスるケイエス)とても勤勉で利口なので
彼には頑張って欲しかった。


当時は本当に悔しくて(しつこい)、自分が選ばれなかったことを恥じていたわけだったが、
それからというもの、今私がやってる仕事に対してもっと頑張って自分のものにしていこうっていう
謎な意識が生まれて、自分でもなんやこれはって思っていたのは確か。


で、今日の話。
久しぶりに彼からランチ行こうとメールが来たので、デミ嬢も連れてランチに出かけた。
そこでデミ嬢が「そういやさ、今の職場、どうなの?仕事は楽しいの?」って聞かれたルイスが、


I hate my job. I hate my bosses.


って言うからびっくり。
ちなみに上司は私を面接した2人の女たち。


その当時のブログの記事の中で私は、

不採用なのはまあ聞こえは悪いが、やっぱり自分には向いてない仕事内容だったんだろうと思う。

と言っていたのだが、
もしかしたらあの時、雲の上のあの人(神様)が、「その仕事は今の仕事を放り出してまでやりたい仕事じゃないぞ」と、
全力で私を引き留めていたのかもと今思っている。


もし仮に採用になっていたら、私もルイスみたいになっていたかも知れない。
彼の話によると、去年ルイスの後に何人かがまた採用になったが、彼らもとっくに職場を離れたという。


不採用で、良かったのかも。


今、頑張っている皆さんがもし何かにチャレンジして、結果的にダメだったとしても、
もしかしたら、先で「あの時ダメだったことが良かったのかも」と思える時があるかもしれないので、
失敗しても、どうか落ち込まないで、この結果もいつか先で実を結ぶのだって思い続けてください。


だから、今つまずいても大丈夫だよ。


これが、ケイエスが今日悟ったこと。
デミ嬢の悟りより軽すぎたかな。


気分が良かったので、ネイルしてきて気分が一層晴々。





またもや地味だけど、指輪が派手なのでこれぐらいが丁度いいのよ:)



さあ、金曜日❤







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